The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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日壇公園

土曜日の今日は午前中に髪を切りに行き、終わってから妻とぷらぷら散歩をしました。

訪れたのは日壇公園。もともとは明の時代の皇帝が太陽の神に祈る場所でしたが、今は市民の集まる憩いの公園となっています。職場から近いのでちょこちょこ来ることはありましたが、こうして休日にゆっくり歩くのは初めてです。

緑豊かな公園には池もあって、いかにも中国の庭園といった雰囲気です。遠くには北京で最も高いビル、「中国尊」(チャイナ・ズン)が見えます。

一方で、公園の入り口には真っ赤な“社会主义核心价值观”(社会主義の核心的価値観)の看板。これ、今や中国の至る所に(北京は特に)設置されています。わざわざ公園にまでなくていいんじゃないかと思ってしまいますが……

このあと芳草地から日壇公園を経由して朝陽門まで歩き、お茶をして帰宅しました。結構歩き、おかげさまで良い運動になりました。

オリンピック森林公園

今日は昼過ぎから五環路沿いの「オリンピック森林公園」(“奥林匹克森林公园”)に行きました。オリンピック記念公園の北側にあり、森林という名前の通り、自然豊かな公園です。

日本ではコロナ禍が明けてオーバーツーリズムが問題になっていますが、中国はどこに行ってもオーバーツーリズムです。ここも森林公園という名前が付いているくらいなので、緑にあふれた広大な敷地に人ひとりいない……なんて景色を思い浮かべていたのですが、入園客がまるで行進のごとく列をなして歩いています。

それでも首都なのに大きな公園が多いのは北京の良いところですね。朝晩は寒くなり始めましたが日中ならまだ暖かく、歩いていると気持ちが良いです。

木々が色づいていて、とてもきれいです。

ピンク色、紫色の草が一面に広がるエリアに到着しました……ここが今回の目的地。

この草は“粉黛乱子草”と言い、日本語では「ミューレンベルギアピラリス」。もともと北米から輸入されたもので、中国では人気の園芸品種なのだそうです。今がまさに盛りで、ピンクの野原が一面に広がっていてとてもきれいです。中国で人気を集めているのも頷けました。

こちらはコキア?でしょうか。ふんわり、丸っこい形がまるでモンスターのように見えてかわいいです。かつての愛知万博のキャラクター「キッコロ」を思い出しました。

きれいな景色を楽しむ一方、気になったのは入園客の鑑賞マナーです。公園の草花と遊歩道の間には柵があって明確に隔てられているんですけど、それでも中に入る人がいるんですよね……「映える」写真が撮りたくて。写真中央に写っている女性なんて堂々と入って、セルフィーを使って写真撮影をしていました。

この写真も私はコキアを撮ったつもりなんですけど、意図せず大勢の人が写ってしまいました。おおよそ全員が柵の中に入って写真を撮っている人たちです。遊歩道近くには警備員もいて、中に入る人を見つけると注意はしているのですがあまりに多すぎて注意も追いついていません。

その結果、草花はこんな無残にも踏み荒らされていしまいます。入っちゃう人が多いので「みんな入っているし私も入っちゃおう」と考えてしまう人も多いのかもしれません。

すれ違う客の中には「あまりにひどい」と口にしている人もいたので、みんながみんな同じ考えではないと思います。けれど、これはあまりにひどい。公園には大勢の親子連れもいましたが、中には子どもの手を引いて柵を越える親の姿も。その子どもがどういう感覚を持つ大人に育つか……推して知るべし。

追記)

その後、入園客のマナーの悪さは中国メディアでも取り上げられたようです。

https://weibo.com/1880087643/Nq60bwQU4

北京のラジオ局“北京新闻广播”が中国のSNS、ウェイボーに投稿したものです。草花が踏み荒らされたのは誰のせいか、どう防げばいいのかと問題提起をしています。動画の中では公園関係者が「警備員はいるけれど観光客が注意を聞かない」と話しています。警備員には午前中だけで(注意を叫びすぎて)声をからしてしまった人もいるそうです。その上で「私たちの考慮が足りなかったのも原因の1つではないか」と振り返っています。

これに対し、コメント欄には“本质就是游客素质低下,别说景区考虑不周”(本質は観光客のマナーレベルの低下であって、公園側の考慮が足りなかったなど言うべきではない)という意見も。こういう人たちが増えれば人々のマナーも上がるかもしれませんね。

湘南之行

ちょっくら湘南に小旅行に行ってきた。

私の今住んでいるウィークリーマンションは上野にほど近いところにあり、上野からなら茅ヶ崎まで「上野東京ライン」で乗り換え無しで行くことが出来る。せっかくだから、ということで奮発してグリーン車で向かった。

サザンビーチモニュメント「茅ヶ崎サザンC」

茅ヶ崎は言わずと知れた桑田佳祐さんの出身地。

駅から南口に出ると海に向かって「サザン通り商店街」が伸びる。桑田さんの学生時代の先輩が営むというお茶屋さんやサザンオールスターズ好きな店主の営む洋菓子店など、サザンオールスターズにゆかりある店舗が点在していて、ファンにはたまらない「聖地」として親しまれている。実は妻がそんなファンの1人で、去年も一緒に茅ヶ崎を訪れている。きょうは2回目だ。

商店街を通って海まで行き着くと、これまた「サザンビーチちがさき」と名付けられた海水浴場が広がる。海の家はまだ営業していて*1海水浴客やサーファーもぽつぽつ。自宅療養している間に夏はすっかり終わってしまったと思っていたから、ちょっぴり夏っぽい雰囲気が味わえてよかった。

砂浜には「C」の形をしたモニュメントがある。茅ヶ崎(Chigasaki)の頭文字で、「C」という文字の切れ目の部分に立つと1つの円(輪)になり、海の安全と平和を祈る輪となるという意味が込められているそうだ。

江ノ島を望む

茅ヶ崎を後にして訪れたのは江ノ島。これまで何度か来たことはあるものの、島は遠くから眺めるだけで中に入ることはなかった。きょうは足を伸ばして島内散策。

日本三大弁財天・江島神社

どこかに雰囲気が似ているなあ、どこだろう……としばし考えたのだけど、おそらく広島県の宮島っぽい?のかな。海に囲まれていて、神社があって、参道にお土産屋さんがひしめき合う感じ。

参道には飲食店もたくさん並んでいた。ショーケースを見ると海鮮丼を扱う店舗が多い。こういう場所にある店は「観光地価格」が多いけど、値札を見ると意外とリーズナブル。例えば湘南名物のしらす丼なんてずいぶんとボリューミーな割に1000円しないのだ。後から調べると江ノ島の海鮮丼は有名で、これを目当てに来ることもいるらしい。

江ノ島の最西端・稚児ヶ淵

江ノ島の最西端、稚児ヶ淵まで歩いてきた。海底が隆起してできた岩場があって、降りていけば釣りや磯遊びを楽しむことができる。ときどき岩場に打ちつけた波が高くしぶき上げるので、遠くから見ているだけでも楽しかった。

稚児ヶ淵のすぐ近くにあるのが「江の島岩屋」。長年の波の侵食によってできた洞窟で、入洞料500円を払って入ってみた。

洞窟は第一岩屋と第二岩屋があり、まず第一を見てから第二を見る流れ。このうち第一岩屋は富士山のふもとにある洞窟にまでつながっているという伝説があるそうだ。洞窟の中に入るとひんやりしていて、しばし暑さを忘れることが出来た。

稚児ヶ淵が断崖絶壁にあるため、帰り道はずいぶん急な階段だった。ぜーぜー言いながら登り切ったときには大汗。ちょうどそこにかき氷が楽しめる飲食店があったので、思わず入店した。私が頼んだのはいちご味で、妻はブルーハワイ。冷たくておいしいー、おかげで一気に汗が引いた。

午後6時閉店なこともあって、私たちがかき氷を食べ終わる頃には店じまいを始めていた。

私たちの席は窓際だったのでボーッと海に沈む夕日を眺めていると、店員さんが「冬に来るのもいいですよ、ここから富士山の絶景が楽しめます」と教えてくれた。きょうはかすんで見えないが、冬の空気が澄んだ日には海の向こう側に大きな富士山が見えるらしい。なるほど、私たちの入った店の名前が「富士見亭」なのも納得だ。

ちなみに水平線が厚い雲に覆われていたので、沈む夕日は途中で見えなくなってしまった。

References
*1インターネットで調べてみたところ、営業は私たちの訪れた翌日・日曜日までだったようだ。

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