The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

投稿者: ぼぼよる (30ページ目 (112ページ中))

ニュースは追い続けるもの

アメリカのブリンケン国務長官が昨日から中国を訪問しています。

私はツイッターで中国関係の方をたくさんフォローしているからか、よく中国に関するツイートが(フォローしていなくても)流れてくるのですが、今日にわかに注目を集めたのがブリンケン国務長官の台湾に関する発言です。

ブリンケン国務長官が「アメリカは台湾独立を支持しない」(”We do not support Taiwan independence”)と発言したのです。これはアメリカ国務省のホームページにもオフィシャルに掲載されています。

私のツイッター上ではこの発言がずいぶん取り上げられていました。確かに昨今、両岸関係(中国と台湾の関係)は緊張が高まっています。今回のブリンケン国務長官の訪中でも台湾に関する議題はずいぶん長く扱われたようですし、それだけにアメリカが台湾を見捨てた!とか、ほらみろ台湾有事は起きないぞ!など、さまざまな受け止めが出てきました。

確かにアメリカは従来、台湾に武器を支援するなど寄り添う姿勢を示してきたわけで、まるでそれを突き放すような発言に聞こえたかもしれません。ただ、この発言は何も珍しいことではありません。アメリカはこれまで何度も「独立を支持しない」ことを表明していて、従来の見解と何ら変わるものではないからです。アメリカが台湾独立を支持したことはありません。

むしろ大切なのは、その後に続く発言です。

We remain opposed to any unilateral changes to the status quo by either side. We continue to expect the peaceful resolution of cross-strait differences. We remain committed to meeting our responsibilities under the Taiwan Relations Act, including making sure that Taiwan has the ability to defend itself.

我々はどちらか一方による一方的な現状変更に反対し続ける。 我々は両岸の相違が平和的に解決されることを引き続き期待する。 我々は台湾が自らを防衛する能力を有することを確認することを含め、台湾関係法に基づいて責任を果たすことに引き続きコミットする。

つまりアメリカは「今のままにしておきない」と言っています。台湾の独立には反対するけど、もし中国が力ずくに台湾を統一しようとしたら(=一方的に現状変更をしようとしたら)はアメリカは許しませんよ、という意味です。今までの見解と何ら変わっていません。アメリカは台湾を見捨ててもいないし、逆に言えば台湾有事が起きうる可能性が消えたわけでもありません。

だのに一部の国会議員や現役記者までもが大騒ぎをしているのを見て驚きました。何に驚いたって、普段からニュースを見ていれば分かることなのに、そんな程度の認識なんですから。いやニュースを見ていなかったとしても、ちょっとインターネットで検索すれば出てきます。

正直、恥ずかしいことだと思います。そしてある種、恐ろしい。だって、そういう無知や誤解が後々戦争を引き起こす可能性もあるからです。ロシアによるウクライナ侵攻がまさにその例ですから。

外国人に排他的なスマホ決済

以前何度かブログにも書きましたが、今の中国では現金を使うことがほとんどありません。

その代わりにスマホ決済が利用されています。最も利用されている二大巨頭は「Alipay」(“支付宝”)と「WeChat Pay」(“微信支付”)で、どちらも日本の「Paypay」のようにQRコードを使った決済です。こんなマーク、日本でも見かけることありますよね。

スマホ決済が普及すること自体は別にいいと思います。問題は、この2種類が外国人にとって非常に利用しにくい仕組みになっていることです。

そもそも「Alipay」や「WeChat Pay」のアカウントは中国国内の銀行口座や電話番号がないと開設できない仕組みになっています。私のように中国に住んでいる外国人なら問題ありませんが、ちょっとした旅行で中国に行くような人にはハードルが高すぎます。中国の銀行は旅行に来たような短期滞在の外国人に口座を作ってはくれません。

事実上、外国人は長期で居住している人を除いて現金に頼ることになります。けれどこれも厄介です。だって冒頭に書いたように、中国はすでに「現金を使わない国」になっています。現金で支払おうとすると露骨に嫌そうな顔をされたり、おつりがないと言われたりすることもあるのです。私が去年9月に中国に到着して隔離を経験したときも、その部屋・食事代を「Alipay」か「WeChat Pay」で支払うよう求められました。

北京隔離生活1日目
中国北京での隔離生活1日目。たった1時間の時差しかないものの、体はまだ日本時間なのか少し早めに目が覚めた。朝食はお粥、肉まん、マントウ、ゆで卵、漬物。漬物は日本で売っているきゅうりのキューちゃんみたいな味だった。中国のお粥は日本のそれに比べて水分量が多い。塩味くらい付いているのかと思ったらそのままだった。これだけ食べるのも寂しかったので、日本から持ってきた永谷園のお茶漬けのりを入れたらちょうどいい感じに味がついて良かった。午前10時頃になって、係員が部屋代の回収に来た。扉を開けると防護服に身を包...

普通に考えて中国に到着したばかりの外国人が「Alipay」か「WeChat Pay」のアカウントを持っているはずがありません。それでも当時の係員は「友達や同僚に頼むとか、どうにかしてください」の一点張り。海外でも外国人たちが当たり前のように「Alipay」や「WeChat Pay」を使っていると思い込んでいるのでしょうか。

こうした場合、日本を始め欧米諸国ではクレジットカードが一般的です。中国も以前はクレジットカードが使える店がもうちょっとあったように思いますが、3年にわたる「ゼロコロナ」政策*1で他国の往来が絶たれた結果、中国国内の決済方法が独特に変化してしまったんでしょうね。かつて「ガラパゴス化」という表現は日本に用いられましたが、今や中国に使うのがピッタリだと思います。

けれどコロナ禍が明けた今、このままではいけないでしょう。外国人はどうするんですか。現金やクレジットカードが使える店を増やすとか、せめて「Alipay」「WeChat Pay」を簡単に使えるようにしてくれないとコンビニで水1本買うことができません。しかし目立って対応しようという姿勢は見られないんですよねえ。そもそも日本人に対するノービザ*2も復活していませんから、今のうちは対応つもりもないのかもしれません。どうしてこうも排他的になってしまったのでしょう。

そして、こちらはマカオの自動販売機で見かけた表記。

支付寶以及微信支付服務僅支持中國大陸身份證實名個人用戶。

「Alipay」及び「WeChat Pay」のサービスは中国本土の身分証で実名認証を済ませた個人アカウントのみ対応しています。

「Alipay」「WeChat Pay」を利用するには「実名認証」というのをしなければなりません。中国の方々は政府が発行する身分証を使って実名認証をしますが、私たち外国人は身分証を持たないのでパスポートを使わないといけないんですね。つまり、この表記が意図しているところを分かりやすく書くと「マカオで『Alipay』『WeChat Pay』で買い物をしていいのは中国人だけね、外国人はダメよ」と言っているわけです。

ちなみに、これはマカオだけでなく日本を含む外国どこもそうです。私たち外国人は中国国内の銀行口座、電話番号を持って初めて「Alipay」「Wechat Pay」の利用が許され、けれどそれは中国国内に限るわけです。まあ想像するに、私たちが中国国内の銀行口座に預金している金はあくまで中国の金なわけで、それを外国人が海外で消費するのはダメだということなんでしょうね。

一体どこまで外国人に不親切なんだろうとため息が出ます。日本人に対するノービザ再開もまだ先なんだろうなあ、と少々暗澹たる気持ちになります。

References
*1新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に抑え込む中国政府の政策です。今や何だかちょっと懐かしい響きになってしまいましたね。
*2コロナ前は日本人が観光や出張目的で中国に行く際、15日以内の滞在であればビザがなくても入国を認める「ビザ免除措置」というものがありました。ただ新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年3月以降、これを停止していました。

マカオ出張3日目

マカオ出張を終え、今日北京に戻ります。

知らなかったのですが、北京とマカオの直行便って1日2往復しかないんですね。マカオから北京は午前11時45分か、午後3時20分しかありません。今回は午前の便で戻ることにしました。

激しい雨が降っています。時々ピカッと光るので、雷も鳴っているんでしょうね。

私はなぜか、いつも飛行機に乗り込んで離陸するまでの時間に異様に眠たくなります。ウトウト心地よくなって、飛行機がいざ離陸する頃になって目を覚ますことが多いです。今回もウトウトし、しばらくして目を開けるとまだ飛んでいません。もう離陸時間を1時間ほど過ぎていました。

機内では何のアナウンスもありませんが、客はみんなおとなしく座って待っています。おそらく天候の関係でしょうね、尋ねなくても自明なほど天気が荒れています。

しかし一向に飛ぶ様子がなく、結局機内に乗り込んでから2時間近くたった、午後2時半頃に離陸しました。いやあ、遅延の理由は理解しますけど、だったら一度下ろしてくれたら良いのに……長時間待たされて疲れてしまいました。

それでも他の客は文句ひとつ言う人がいませんでした。1人だけ、私の後ろに座っていた女性が「食事は出ないんですか」とCAさんに尋ねていました。そうですよね、中国の皆さんは毎食の食事をとても大切にする人たちです。食事も出来ずに狭い機内で待つのはしんどいと思います。CAさんは「まもなく離陸するので飛んでから提供します」と答えていました。

北京に到着したのは予定より約3時間遅れでした。

北京首都国際空港に着いて、まず目に入ったのはこれ。芸術作品のようにウニョウニョ伸びているのは、すべて監視カメラです。ここまで着いていると怖くなりますね。マカオから北京に戻ったんだなあというのを実感しました。

マカオ出張2日目

マカオ出張の2日目。今日は朝からすごい雨でした。それも1日中……あまり雨の降らない北京に住んでいるだけに、1年分の雨を経験したような気分です。

今日は仕事が忙しく、お昼を食べる時間もありませんでした。

夕方くらいになり、一緒に今日仕事をした関係者の方が私たちがお昼を食べていないことを知り、誘ってくれました。もう夕食と言ってもいいような時間でしたが、せっかくなのでご一緒しました。

食事をした場所はショッピングモール。けれど「イオンモール」なんかとは全然違います。どこかの高級ホテルと見間違えるほどの豪華絢爛さ。さすが、カジノを抱える観光都市マカオです。こんなところで楽しむショッピングは購入する金額も1桁違うんでしょうね。

仕事を終え、夜になってから出張に同行していた日本人の先輩と街に繰り出しました。カジノを見てみたいと言うのです。そして、あわよくば少しやってみたいと。

私は根っから賭け事に興味のない人間です。それどころか、宝くじなんかも買いません。冷めちゃっているんです。いや、楽しむのが大切なことは分かっています。宝くじも「夢を買っている」なんて言いますよね。けれど私は「宝くじを含め、ギャンブルはすべて胴元が儲かる仕組みになっている」って思っちゃう。素直に楽しめない、ひねくれた性格なんです。

だから今回マカオに来てもカジノには目もくれませんでした。先輩も1人で行きづらくて私に声を掛けたのでしょうが、乗り気ではない(笑)。でも先輩がしつこく誘うので、まあ、ギラギラした雰囲気を味わうくらいなら……と思い、行くだけ行ってみることにしました。

カジノの中は撮影禁止のため、写真はありません。マカオは至る所にカジノがありますが、とりあえずは定番を……ということで「グランド・リスボア」のカジノに行きました。

平日にもかかわらず、カジノは結構な人で混んでいました。大多数が中国本土からの人だったんじゃないかなあ。言い方は悪いですが、金を金とも思わないような地方出身の「成金」っぽい人が多かったように感じます。服装といい、言葉といい。

カジノの王様とも呼ばれる「バカラ」、私が見た台は最低掛金でも1000パタカ(約17000円)が多かったです。でも中国本土から来た(と思わしき)人たちはお札を何枚も取り出し、惜しみなくチップに交換するんですよね。で、勝つなら良いですけど、負けてあっという間にチップを回収されています。まるでゲームセンターで使うメダルの感覚です。

先輩と、ただただ口を開けて見つめることしかできませんでした。客を見ていて分かるのは、みんな儲けようとして来ていない人のほうが多いということです。娯楽として、単に楽しもうとしているんだと思います。だったら尚のこと、私にはあまりに「高すぎる」娯楽です。お金の使い方は人それぞれだし、私がとやかく言うことではありませんが、この日にカジノで見た人たちは「お金のきちんとした使い方を知らないまま金持ちになった人たち」というような印象を受けました。いや、本当に勝手で失礼な印象ですけど。

先輩と一緒に「しがない会社員には縁のない世界だね」とカジノを後にし、再び「ドン・キホーテ」に向かいました。私は昨日に引き続き2回目です。私には「ドン・キホーテ」で爆買いするくらいがちょうどいいのかもしれません。

マカオ出張1日目

今日から2泊3日でマカオ出張。数年前に1度だけ訪れたことがあります。中国の一部ではありますが、1999年までポルトガルの植民地だったため、現在も中国本土とは異なるシステムを運用する「一国二制度」が導入されています。つまり中国でありながら外国とも言える存在のため、北京から行くにあたって出国手続きをしなければなりません。

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ラクサ

私は東南アジア料理が好きです。東南アジアと言ってもタイ料理かベトナム料理くらいしか食べたことないのですが、好きなんですよねえ。ナンプラーの味や香りなんてクセになっちゃいます。人によっては「くさい」と感じる方もいる由。私はなんかはあれが「たまらない」ので、中国に住み始めて最初に行ったスーパーでも欠かさずナンプラーを買いました。

今日はランチに「ラクサ」をいただきました。「ラクサ」というのは東南アジアで食されるスープ料理で、魚介でとった出汁に具材とココナッツミルクを加えたものです。中にはラクサ・ヌードルと呼ばれる米粉麺が入っています。最初、写真だけ見たら「トムヤムクンかしらん」と思ったのですが別物ですね。ココナッツミルクが入っているのでトムヤムクンよりマイルドな味です。

ちなみにメニューには中国語で“叻沙”(ラーシャー)と書いてありました。このほか調べてみると“喇沙”という言い方もあるようです。

2列に並ぶエスカレーター

エスカレーターに乗るときって左右どちらか空けます?関東では左側に立ち、関西では右側に立ちますよね。ちなみに私は岡山に生まれ育ちましたが、小さかった頃を思い出すとそういったルールはなかったように思います。ただ最近はみんな左に立っているようですね。東京の文化が入ってきたのかもしれません。

ただ最近は「エスカレーターは立ち止まって2列で利用を」っていう呼びかけが多くなってきています。この先陣を切っているのが埼玉県。2021年10月から「エスカレーターは立ち止まらなくてはならない」(=歩いてはいけない)という条例を施行しています。

私はこの条例に大賛成です。もっと多くの自治体が導入すべきだと思います。そう思う理由は新宿にあるビックロでの経験があるからでして……って、今はもうビックロって無いんでしたっけ*1。ビックロって週末はそれはすごい客で賑わうんです。で、混むのがエスカレーターで、係員がメガホンを使って「2列で並んでください」と大声で叫ぶんですが、みんな頑なに片側1列に並ぶんです。当然エスカレーター前には大行列ができます。係員さんはずいぶん大きな声で案内していますから、聞こえていないはずはないと思います。けれど行列を並んでも片側を空けようとするんですよねえ。

エスカレーターの片側立ちの人たちへ!あなたが一歩反対側へ立つだけで日本は変わ...
KNNポール神田です。エスカレーター乗り方改革のポスターの前で左側に行列する人たち JR東京駅 出典:筆者日本に帰国した時に、一番不思議に思うのが、エスカレーターの片側立ちで、右側を急ぐ人のためにわざ

例えばこちらのページの写真1枚目。ビックロを撮影したものではありませんが、まさにこんな状況になります。大行列なのに右だけ空いています。これが左右に分かれて2列になるだけで輸送能力が上がるはずなんですけど。

おそらく原因は日本人の性格にあるんだと思います。

というのが、片側を空ける理由は「急ぐ人に道をゆずってあげるため」ですよね。もし自分が道をふさぐと誰かを困らせるんじゃないか、あるいはみんな片側に立っているのに自分だけ違うわけにはいかない。そういう心理が根底にあるんじゃないかと思います。

片側を空ける方法こそ効率が悪いのは一目瞭然です。エスカレーターも人々が片側に集中すると一方に力が加わりすぎて設備を痛めるなんて話を聞いたことがあります。だのに、ここまで「片側空け」がなくならないのはもはや頑固と言ってもいいんじゃないかと思います。

ちなみに北京ではどうだと思いますか。ここで出勤ラッシュ時の北京地下鉄の駅にあるエスカレーターをお見せしましょう。

こちら、北京地下鉄「建国門」駅の朝のラッシュ時のエスカレーターですが……見事に2列です。北京のエスカレーターでは「右に立ちなさい」ということになっています。けれど朝のラッシュ時は人が多すぎて、みんな好き勝手立っちゃっているんですよね。結果的に前が詰まって2列になっちゃっているわけです(^^;)。

けど、私はそれでいいんじゃないかと思います。右側を空けて延々と行列を作っている日本の方が、うーん、よっぽどおかしいかと。けれど社会全体の意識を変えるのは難しいでしょうね。

References
*1今はユニクロ部分がなくなって「ビックカメラ新宿東口店」として営業しているんですね。

体臭ケア

今日は月曜日、新しい1週間の始まりです。いざ自宅の最寄り駅から地下鉄に乗ろうとすると、普段より多い乗客がホームに立っていることに気付きました。

あんまり普段ここまで混むことはないんですけど、珍しいです。案の定、車両に乗り込むとすごい人でした。中国の満員電車で何が大変かって、こんなことを言うと失礼ですが、いろんな「におい」の方がいるんですよね。激しい匂いを漂わせる「食品」を持っている人がいれば、体臭そのものがすごい人もいて、そんな人たちと一緒に乗るのは正直キツいです。

と、ここまで書いておきながら、自分はどんな「におい」を漂わせているか考えていなかったことに気付きました。私も今年34歳、もしや加齢臭とか出し始めちゃう年齢なんでしょうか。男性化粧品メーカーの「マンダム」によると、加齢臭そのものは50歳以上から本格的に発生する一方、30~40歳代でも多くの人が「男性の体臭の加齢変化に気づく」のだそうです。

株式会社マンダム|研究開発情報|ピックアップ コンテンツ|30~40歳代男性特有の...
汗臭・加齢臭とも異なる、30~40歳代男性に特有のニオイ「ミドル脂臭」。発見の経緯と、ミドル脂臭の特長を紹介します。

人のことを言っている場合じゃありませんね。私も体臭ケアには気をつけよっと。

久しぶりの「ソラナ」訪問

今日は夕方から朝陽公園の北側にあるショッピングモール「ソラナ」に行きました。

私が2010年に留学していた頃からあったショッピングモールです(2010年11月訪問)。

モールは英語では「ソラナ」という名前ですが、中国語では“蓝色港湾”(藍色港湾)。留学時代、タクシーの運転手に「ソラナに行きたい」と何度言っても通じなかったのを覚えています。こういう場合、現地の人には中国語のほうの地名を伝えないといけないんですね。

前に訪問したときはまだできて2年くらいの頃でしたが、とにかく寂しかったのを覚えています。中国ではよくあることですが、ドデカいショッピングモールを作ってもテナントが全然入っていないんですよね。空っぽのスペースが目立ったり、看板はあるんだけど店ができていなかったり。

しかし当時から十数年が経ち、店はそれなりに充実してたくさんの人で賑わっていました。もともとこのへんはドイツ大使館やカナダ人学校があるほか、東苑公寓という日本人もたくさん住むマンションが集まるエリアです。留学時代に来たときは「外国人をターゲットにしたモールなのかな」と思っていましたが、もう今や中国人だらけですね。それだけ所得水準が上がったのだと思います。

しかし中国のショッピングモールはなぜこうも「購買意欲」をそそらないんでしょう。現地の人たちも同様な気がします。これだけモールに人がいても、中の店舗をのぞくと客は全くいないんです。店員がヒマそうにスマートフォンをつついているだけ。

高級ブランド店も結構ですが、もっと普段使いするような店を増やせばいいのにと思います。食事する場所にしても、マクドナルドとかケンタッキーとか入れたらいいと感じます。

「ソラナ」の前を流れる亮馬河です。ここも私が留学していた頃は河岸がきれいに整備されておらず「くっさい」水が流れていました。今では遊覧船が走り、あたりを散歩する人もいて憩いの場になっています。

私の留学時代はもっとゴチャゴチャして汚い場所が多かったと思います。私が留学していた大学の近くも屋台が取り壊され、庭が整備され、きれいなお花畑や公園ができています。清潔な街になるのは歓迎ですが、人間くさい部分が消されてモデルルームみたいなうそっぽい緑ばかりになるのは寂しいような気もします。

北京地下鉄の最新車両?

今朝いつものように北京地下鉄で出勤していると、車内アナウンスの音質がいつもより良く聞こえました。なぜかな?と思って車内を見回したところ、心なしか車両が「きれい」な感じがします。「きれい」というのは「美しい」ではなく「清潔」という意味で、です(^^;)。

車両の扉の上部に液晶画面が導入されていました。お、ということは新型車両でしょうか。乗ったのは初めてです。車内アナウンスの音質が良く感じたのも、スピーカーが新しいからなのかな。

液晶画面の左端には次の駅が「建国門」ですよ、と表示されています。中央には「建国門」の先が「北京駅」「崇文門」と案内があり、右端には“本侧开门”(こちら側の扉が開きます)と書いてあります。何だか日本の地下鉄みたいですね。

私が初めて北京を訪れたのは2007年、ちょうど北京オリンピックの1年前でした(2008年)。この頃の北京地下鉄は……何と言うか、ちょっと古めかしい感じがありましたねえ。社会主義国家の地下鉄っぽい雰囲気と言うか(分かります?)。

北京地下鉄2号線(2007年4月撮影)

当時の車両は、今の液晶画面の位置にこんな路線図が掲げてありました。まだ1号線、2号線、13号線しか書かれていません。今は倍以上の路線が開通していますから、隔世の感ですね。

北京地下鉄2号線(2007年4月撮影)

この頃は有人の窓口で紙の切符を買わなければいけませんでした。ただそんなに難しいことではなく、運賃は基本的に一律3元なので、覚えたての中国語で「大人3元の切符を○枚!」なんて伝えて購入したのを覚えています。

北京地下鉄2号線(2007年4月撮影)

今は自動改札機にスマートフォンをかざすだけで乗ることができますが、この頃は改札も有人でした。右側の通路が“检票处”=改札口で、ここで紙の切符を見せると端をちぎってくれました。この翌年2008年に1号線・八通線とともに一斉に自動化・乗車券のICカード化が行われたそうです。

北京地下鉄2号線(2007年4月撮影)

列車の車内もどこか古臭さがありました。蛍光灯の白色が無機質ですね。けど何だか今よりスッキリしている感じがするのはなぜでしょう。スマートフォンをいじっている人もいないし(当たり前ですが)。今の中国のほうが発展し便利にもなりましたが、こういう当時の様子を見ると、このときの中国にもう一度行ってみたいなあという気がしてしまいます(^^)。

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