The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

投稿者: ぼぼよる (75ページ目 (246ページ中))

感謝する日本、歓迎する中国

私は公共交通機関のアナウンスが好きです。こうして中国に住んでいると、例えば地下鉄の車内アナウンスを聞いているだけでも文化や習慣の違いが感じられます。

例えば、日本は「感謝」、中国は「歓迎」の違い。

  • JR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。
  • 東京メトロをご利用いただきましてありがとうございます。

日本はいずれも「利用してくれて、ありがとうございます」という感謝を表しています。一方、中国語の放送では「歓迎」を表します。

こちらの動画は北京地下鉄2号線の放送です。冒頭の部分では次のように言っています。

  • 乘客您好,欢迎乘坐地铁2号线列车。

日本語にすると「乗客の皆様、こんにちは。ようこそ地下鉄2号線の列車にご乗車いただきました」。日本の車内アナウンスのような「ありがとうございます」ではなく「ようこそ」を使っています*1。日本で「こんにちは!JR東日本にようこそ」と放送したら、まるでテーマパークのアトラクションに乗っているような気分になるでしょうね。

ほかに中国らしいな、と思うアナウンスは“文明乘车”(文明的に乗車しましょう)でしょうか。この場合の「文明」というのは日本語と少し違い、中国語では「マナーを守る」とか、そういう意味合いの方が強いです。つまり「マナーを守って乗車しましょう」というわけです。

文明乘车。使用电子设备时,请勿外放声音。爱心礼让,请把座位让给需要帮助的乘客。

マナーを守って乗車しましょう。電子機器を使うときにはスピーカーから音を出さないでください。思いやりを持ち、礼儀正しく振る舞いましょう。必要としている方に籍をお譲りください。

「スピーカーから音を出さないでください」というのが中国らしいですね。中国の地下鉄に乗ると大音量で動画を見たり、スピーカーから音を出して通話したりする人がたくさん見かけます。

ちなみに私が留学していた頃は「席を譲りましょう」という放送の前に“尊老爱幼是中华民族的传统美德”(年長者を敬い幼い子を愛するのは中華民族の伝統的美徳です)というアナウンスもありました。あまり日本で「民族の伝統的な美徳」なんて表現を聞かないので、当時は「お、おう……」と思っていましたが最近は聞かなくなりましたね。

そもそも中国は日本以上に「席を譲る」という意識については優れているように思います。わざわざ民族だとか伝統だとか言っちゃうとかえって「やらしく」見えちゃうと思うのですが、そういう考えこそ「日本っぽい」のかもしれませんね。

References
*1ちなみに北京でも終点の駅に到着するときには「ご利用いただき、ありがとうございました」と放送していたように記憶しています。

後海

今日の日中、用事があって「後海」に行きました。

びっくりするぐらいたくさんの観光客で賑わっていました。一緒にいた中国人の同僚に聞くと「8割は北京の人ではありません」と言います。地方から来ている観光客たちだというわけですね。

しかし今日は水曜日。平日なのにここまで賑わうの?と聞くと「みんな休みを取って来ているんです。そもそも子どもたちは夏休みですから」とのこと。でも中国の方々の「旅行にかける気合い」を思い返すと、分かる気もします(^^)。

オレンジ色の浮きがプカプカしていたので目をこらしてみると、泳いでいる方がいました。本当は遊泳禁止ですが、昔はそんな決まりはなかったので、近くに住む地元の人たちには夏になるとこうやって泳いじゃう人もいるようです。湖の中央らへんを泳いでいたので、そこそこ深いんじゃないかと思いますが、慣れているようでした。

ふと湖をのぞきこむと、たくさんの藻が見えました。けれど水自体は透明で澄んでいます。

私が中国に留学していたのはたかが十数年前ですが、それでも当時と比べて川や湖の水質は大幅に改善したように思います。あの頃はポイ捨てされたゴミが浮いていたし、変なにおいもしましたからね。当時であれば、とても北京の川や湖で泳ごうという気にはならなかったと思います。

暑いときこそ熱いものを

北京は今日も暑いです。暑いと冷たいものが食べたくなるものですが、無性にアツアツの麺が食べたくて食べたくて。お昼のランチは職場から少し歩いたところにある麺料理の店に向かいました。

街路樹の葉が生い茂っています。これだけ木があれば日本だとセミの声がすごいでしょうが、北京は静かです。聞いたことのない「セミかしら」という鳴き声を耳にすることはありますが、日本で定番のミンミンゼミやアブラゼミとか、あんな感じじゃないんですよねえ。何の鳴き声なんだろう。

店に着く頃には汗だくでしたが、それでも食べたい!ということで「蘭州牛肉麺」をいただきました。アツアツなので、いただいているとこれまた汗が噴き出すんですが……うーん、おいしい。これで16元(約310円)だからたまりません。

ちなみに中国では「暑いときこそ熱いものを」という考えがあります。例えば、真夏に汗をダラダラ流しながらあつーいお茶や白湯を飲むとか。ちょっと私には理解できなかったのですが、熱いものを口にすれば汗をかき、結果的に体温を下げることができる……という考えによるもののようです。

だとすれば、この暑い日にアツアツの「蘭州牛肉麺」をいただく私の選択はあながち間違っていなかったのかもしれません……ただ、暑いことに変わりありませんでしたが(^^;)。

どうしちゃったの、地球

毎日暑いです。日本でも記録的な猛暑が続いているようですが、北京では40度を超しちゃうような日も。日本の35度超なんてニュースを聞いても驚かなくなりました*1

40度と聞いて思い出すのが、今から十数年前の留学時代に行った新疆ウイグル自治区トルファンにある「火焔山」です。「火焔山」と言うと西遊記に登場する「炎が燃え上がる山」として有名ですが、実在するんですよね。私が訪問したとき気温は40度を超えていて、その名の通り「燃えてしまいそうだ」と思ったものです。

あの時でさえ40度だったのです。それが北京で40度を記録するようになってしまい、今や「火焔山」はどのくらい暑くなっているのだろう……と思っていたら、ツイッターで次のようなニュースを見かけました。

確認が取れていないという断り付きですが、新疆ウイグル自治区トルファン市にある三堡という場所で気温52.2度を観測したとのこと!それもこの場所、6か月前にはマイナス53度を観測していて、つまり半年の間に100度近くも気温が変動したことになります。

いや、どうしちゃったんでしょう、地球は。日本では大雨の異常気象も続いていますし、人間に対する自然界からの最終通告のような気がしてなりません。

とにかく北京は今日も暑かったので、日中は家でおとなしく過ごしました。とはいえ家でゴロゴロしていると体が鈍ってしまいますね。夕方に涼しくなってから散歩をしに朝陽公園に行きました。

朝陽公園は日本人もたくさん住む亮馬橋の近くにあります。地図で見ると分かるのですが、相当巨大な公園です。調べてみると、面積は約288万平方メートルあるとのこと。

  • 朝陽公園(中国)約288万平方メートル
  • 代々木公園(日本)約54万平方メートル
  • セントラルパーク(米国)約342万平方メートル

やはりニューヨークの「セントラルパーク」のほうが大きいですが、それでも東京の代々木公園なんかと比べると朝陽公園の巨大さがよく分かると思います。ちなみに妻から「東京ディズニーランドとどっちが大きい?」と聞かれましたが、東京ディズニーランドは約51万平方メートルとのこと。東京ディズニーリゾート(東京ディズニーシーや駐車場などを引っくるめた面積)全体でも約201万平方メートルですから、それより大きいんですね。

朝陽公園には大きな池もあります。水があるだけで涼しく感じるからいいですね。

広場で体操?ダンス?をしている集団を見かけました。

中国では中高年が広場に集まってダンスを楽しむのを「広場舞」(“广场舞”)と呼び、日本語では「広場ダンス」なんて言うこともあります。もともとは健康のためになんでしょうけど、ユーロビートさながらのダンスミュージックに合わせ、大胆なステップで踊る姿はとても楽しそうです。

今日見かけたのは体操をしながら広場をグルグル歩き回るタイプでした。これも「広場舞」の一種?皆さん、おそろいの服を着て一糸乱れぬパフォーマンスを披露され、見事でした。

この写真を撮影したのは夜の20時前ですが、公園にはまだこんなにたくさんの人がいます。日本で日曜の20時というと、とうにみんな家に帰って夕食後の時間を過ごしている頃かと思いますが、中国の方々は遅くまでこうして公共の場にいることが多いですよね。そもそも20時前だというのに、こんなに明るいです。写真の方々はカラオケ大会?をしているようで、女の子がマイクを持って歌っていました。

20時半頃になって、ようやく暗くなってきました。池(というより湖でしょうか)を挟んで向こう側に見えるギラギラした場所はショッピングモールの「ソラナ」です。

さすがにこの時間になると暑さは感じないですね。朝陽公園の南から入り、北に抜けるルートで散歩をして約8000歩、いい運動になります。本当ならもっと早い時間帯にウォーキングできればいいですが……昼間があの気温じゃ難しいですね。本当に地球、一体どうしちゃったんでしょう。

References
*1とは言え湿度が全然違いますから、実は日本の方が暑いかもしれません。

2日連続で壮行会

同じマンションに住んでいる日本人の方が離任されることになり、壮行会を開きました。2日連続の壮行会です。離任といっても北京から台北に異動されるので、帰国するわけではないようですが。

集まったのは同じマンションに住む日本人同士。ちょうど先月も同じメンバーで飲み会を開催したばかりです。相変わらず今回離任される方を始め、私以外は皆さん日系企業の中国支社長といった立派な方々ばかり。本当に恐縮ですが、せっかく呼んでいただいたので参加させていただきました。

今日いただいたのは火鍋。火鍋といっても真っ赤なマーラースープと白いスープがハーフになった、よく見るアレとは違います。香港式の火鍋だそうで、店名も「表格香港海鮮火鍋」です。

肝心な火鍋の写真を撮り忘れてしまったのですが、鶏出汁を使ったスープでした。ご一緒した方が「(ラーメンの)『天下一品』みたいな味です」と言うのでどんなものかといただいたのですが、確かに「天下一品」でした。鶏肉ベースの出汁の濃厚スープがとてもおいしいです。それであって「天下一品」ほどドロドロした感じはなく、むしろアッサリしています。

プルプルした食材も入っていたのですが、これは「花膠」というものだそう。魚の浮き袋を乾物にして戻した珍味で、コラーゲンたっぷりとのことでした。

参加者のお一人が白酒を持ってきてくれました。安徽省で作られた「古井貢酒」というもので、とても飲みやすいのだそうです。いただいてみると、うーん、確かに飲みやすい。白酒というとアルコール度数が50近くあってキツいですが、これは喉を通りやすいです。

5人で白酒を飲み干すと、結構いいくらいの酔い具合に。「持ってきてくれたのが1本だけで助かりました」とみんなで笑いました(^^;)。

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