The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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新しいパスポートをゲット

先日手続きしたパスポートの更新が完了し、朝から日本大使館に受け取りに行ってきました。

パスポートの顔写真面に「発行官庁」という項目があります。古いパスポートは”MINISTRY OF FOREIGN AFFAIRS”(外務省)でしたが、新しいものは”EMBASSY OF JAPAN IN THE PEOPLE’S REPUBLIC OF CHINA”(在中華人民共和国日本国大使館)となっていました。何だか、ちょっぴりレア感がありますね。これから10年間、どうぞよろしくお願いします。

さて、パスポートの更新が完了したこれからが大変です。なぜなら中国国内の居留許可*1や銀行口座などさまざまな登録情報がパスポートと紐付いているので、今回そうした情報も合わせて更新しないといけないのです。パスポート番号が変わっちゃっていますからね。

クレジットカードの番号が更新後も変わらないようにパスポート番号も変わらないようにしてくれたらありがたいんですけどね。そうできない事情があるのでしょうか。ここ数週間は手続きなどに忙しくなりそうです。

References
*1中国国内に外国人が住んでも良いことを示す、現地の公安局が出している許可のことです。

格差社会

今日、外で昼食をいただいたあと、職場へ戻る道すがら映画館があったのでちょっとトイレを借りに寄りました。そこで見つけたのが、こんな掲示です。

映画館の清掃員を募集する掲示です。

シネマコンプレックス清掃員を募集

1:映画館の客席清掃
2:シネマコンプレックスホール、およびエレベーター・エスカレーターの清掃
3:化粧室の清掃
4:周囲の清掃
5:その他の割り当て
勤務時間
朝8時からシネマコンプレックス営業終了まで、時間は12時間/14時間
応募条件
1:58歳以下、体の健康な者
2:苦労に耐えられ、勤務態度の真面目な者
3:関連する業務の経験者は優先
備考欄:月に4日の休日付与、住宅提供。
給料4200元~5000元
その他、長期アルバイトも募集(時給18元)

これを見て、私は正直「結構しんどい仕事だなあ」と思いました。

月に休みが4日しか与えられず、1日に12時間~14時間の勤務。中国の(失礼ながら、とっても汚い)トイレなどを清掃し、1か月にもらえる給料は多くて5000元(約10万円)。応募の条件には“吃苦耐劳”(つらい目や苦労に耐える)とまで書いてあります。日本のパート従業員でも待遇はもうちょっといいんじゃないでしょうか。今や北京の物価、特に住宅・家賃は日本を超す勢いで高騰しています。月に5000元の給料では贅沢もままならないでしょう。

こんな言い方をしては身も蓋もありませんが、確かに清掃の仕事に学力は必要ありません。応募してくるのは地方出身の出稼ぎ農民工……と言ったところでしょうか。少なくとも名門大学を卒業した中国人が応募することはないかと思います。しかし、たとえ農民工の方であったとしても暮らすのは北京わけで、これじゃあねえ……ちょっと厳しいんじゃないかと感じます。

私もたまに映画を見に行きますが、作品によっては150元(約3000円)近い料金がかかります。日本と同じか、それ以上です。それを簡単に払える人が北京にはウヨウヨいる一方、その映画館を清掃している人は1か月約10万円の給料なわけです。日本では少し前に「格差社会」という言葉をよく聞きましたが、今は中国にも当てはまるのかもしれません。

国の対立にケンカは必要ないのです

今日は仕事関係で、とある某政府機関に出向きました。

やはり……とは思いましたが、福島第一原子力発電所の処理水の話も。とは言え、向こうも「とりあえず話題には上げておかなければ」という体ですから、やんわりした感じでした。「日本は『核汚染水』……まあ、皆さんは『処理水』と呼んでいますが」という注釈の入れよう。

でも確かにそうですよね。今回の出来事は日本と中国にとって新たな火種となっていますが、それで互いがケンカする必要はないのです。いろいろ問題はあります。例えば日本が国内の漁業関係者を始め、周りをどれだけ納得させる努力をしてきたか。中国は日本のことを非科学的と非難する割に中国自身が感情的な主張に陥っていないか。そりゃあ当局間では互いに言わなきゃならないことがあるのでケンカになるかもしれませんが、一般市民がケンカしなくていいのです。こういう問題が起きると民間の交流イベントが中止になることがあるでしょう?ああいうの、私は愚の骨頂だと思います。

私が「日本の一般市民も海洋放出が今後安全に行われるか、監視していく*1必要がありますね」と答えると、先方も「その通りです」とおっしゃっていました。

今日、北京にある日本大使館から日本人向けに次のような注意喚起が届きました。

(1)外出する際には、不必要に日本語を大きな声で話さないなど、慎重な言動を心がける。
(2)大使館を訪問する必要がある場合は、大使館周囲の様子に細心の注意を払う。

日本語を話しているだけで危なくなる可能性があるなんて、本当に悲しいことです。けど日本だって人のことを言えません。ヘイトスピーチという行為が現に存在するではありませんか。

思い起こすと、私が学生時代に北京に留学していた十数年前も尖閣諸島近くで海上保安庁巡視船と中国の漁船が衝突して、日中関係がどん底と言われるまでに悪化した時期でした。当時も大使館からこんな注意喚起が届いたなあ。歴史は繰り返されると言いますが、こうした「悪い歴史」も巡り巡って繰り返されるのかと寂しい気持ちになりました。

References
*1私は中国語で“监督”(監督する)という言葉を使いました。

塩がなくなる中国

今日、東京電力が福島第一原子力発電所にたまる処理水を薄めて海への放出を始めました。

中国政府がどういう反応しているかは日中双方のメディアが散々伝えているので、ここでは申しますまい。私が気になったのは、北京を含む中国各地で「塩の買い占め騒動」が起きている事態です。

東京電力福島第一原子力発電所の処理水海洋放出を受け、中国各地で食塩の買い占めが起き、スーパーなどで売り切れが相次いでいる。処理水放出により、海水を使った塩づくりに影響が出るとの誤った認識が広まったためとみられる。

読売新聞オンライン(2023年8月25日)

今回の騒動については中国メディアも報じています。そして北京市当局は“北京市食盐储备充足,市场供应有保障,市民无需囤盐”(北京市の食塩の蓄えは十分あり、市場の供給も保障されている。市民が塩を買い占める必要はない)と通知を出すほどです。

これを受けて思い出したのが、私が中国に留学していた2011年のことです。東日本大震災の起きた年ですが、私は当時北京にいました。福島第一原子力発電所が水素爆発を起こしたことを受け、塩の買い占め騒動が起きたのです。当時は「食塩に含まれるヨウ素が放射性物質による汚染を防ぐ」というウワサが広がったのが理由でした。

これは私が当時、フェイスブックに投稿したものです。

今天听朋友说北京有些超市买不到盐了,才知道出现了抢盐的情况,真的不理解,这盐还能当饭吃吗?中国的百姓总是那么容易从众。那些商人真会利用时机囤积居奇,不道德。

今日友人から北京の一部のスーパーで塩が買えなくなっているという話を聞き、初めて「塩の買い占め」が起きていることを知った。全く理解できない、この塩が食事の代わりになるというのだろうか?中国の一般人はこんなにも簡単に人に影響される。そして商売人の中には機に乗じ、値上がりを待って転売しようと買い占める人もいて非道徳的だ。

エラそな口の聞き方をしているのは若気の至りということでご容赦下さい。けど正直、当時と状況が変わっていないことに驚きます。百歩譲って「海水から作る塩は処理水放出の影響を受けるかもしれない」という懸念は理解できます。けど周りの騒ぎに影響され、我も我もと買い占めに走る様子は今回と全く同じではありませんか。かくも中国の人々は影響されやすいのです。

そんなことを言ったら、おまえは処理水を放出している国の人間だろうと言われるかもしれませんね。そう言われては、何も言い返せませんけど。

留学時代の記憶再び

仕事で付き合いのある韓国の方と約束があり、お昼を一緒にしました。

日本人が多く住んでいる「亮馬橋」近くの日本料理店を指定されて行ったのですが、いざ来てみると……あれ、ここ、見覚えがあるというか……以前に来たことがあるような気がします。

ここは「三全公寓」というマンションで、確かに私が留学時代に来たことのある場所でした。

私が留学していた当時、同じように留学していた日本人で社会人の方がいたんですね。その方は会社の制度を利用して北京で学んでいましたが、その方がここに住んでいたのです。一度だけ招かれ、来たことがありました。たった一度ですが、覚えているものですね。今、仕事として同じ場所を再訪できるというのは何だか感慨深いです。

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