今日は定期的に通っている妻の妊産婦検診で病院に行ってきました。日曜日だけあって心なしか患者さんが多かったような気がします。この病院はアメリカ資本なので雰囲気が「中国っぽくない」というか良い意味で病院っぽくないので、診察の待ち時間もリラックスできますね。

いつもは私が妻と医師のやり取りを訳しているのですが、今日は日本語を話せる中国人の医師をお願いしました。いやあ、母語で説明されるのって助かりますね。ところどころ「?」という箇所はあったものの、母語の安心感は違います。そして今日の医師は今までの方と違って、私たちが質問しなくても向こうから色々と丁寧に説明してくれるのでありがたかったです。

極めつきは最後に「母子手帳はありますか?書きますよ」のひと言。母子手帳は日本独自の文化なので、今までの検診で話題に上がることはなかったのです。これまでは妻が自分で診断結果を記入していたんですが、今回は医師のほうから言ってくれたのでありがたく記入をお願いしました。さすが日本語を話せるだけあって母子手帳を持っていることを知ってくれているんですね。

今日はエコー検査がありました。前にもブログに書きましたが、中国のエコー室には「性別鑑定をしてはいけない」と書いてあります。

禁止非医学需要的胎儿性别鉴定,禁止选择性别的人工终止妊娠
医学的需要によらない胎児の性別鑑定を禁止する、性別を選択のために人工的に妊娠を終わらせることを禁止する

中国は一人っ子政策が長く続いたため「どうせ生むなら男の子を」と考える人が多かった経緯があり、事前に女の子だと分かると堕ろそうとする人がいたといいます。そのため中国では法律で事前に性別を知ることは禁止されているのです。2段落目に書いてある“人工终止妊娠”(人工的な妊娠の終了)というのは中絶のこと。中絶を表す中国語は他に“人工流产”(人工流産)とか“堕胎”といった単語もありますが、いずれも日本語に比べて直接的な表現でおどろおどろしいです。