きょうは倉敷美観地区にやってきました。
失礼な話、倉敷駅前の商店街は寂れているというイメージがあったのでビックリ。すごい人でにぎわっていました。よくよく思えば、ここには岡山県を代表する観光名所、倉敷美観地区があります。きょうは3連休の中日、美観地区に向かっている(もしくは駅に戻ってくる)人でたくさん。
ここの商店街の何がいいって、モダン!なお店が生きているところ。
こちらの写真は「くらや毛糸店」。この照明!電球!近未来を思わせるようで、レトロ感がぷんぷん漂っていて。例えるならエキスポ70みたいな?(笑)伝わるかなあ…たまらない。
靴屋の「三宅号」、この店舗スペースの使い方、これもモダニズム。
ふと足元で見つけたマンホール。こ、これは……倉敷市水道局のマスコットキャラクター「くらっぴぃ」だそうです。
す、すごい。「みどり薬局」、丸紙に書かれたメッセージの自己主張といい、キラキラ光る電飾といい……「安・易・に・顔・に・ス・テ・ロ・イ・ド・を・塗・る・と・い・ず・れ・困・っ・た・こ・と・に・!!」。
色とりどりの草花、よーく見てみると全部造花!匂い袋から漂う香りで本当の生花店と勘違いするくらいでした。アートフラワーを販売するこちらは「アロマサーン」。
ウルトラマンの怪獣フィギュアたち、本当に大好きで小さいころよく買ってもらっていたなあ。ちなみにまず目が合った人形はダダ。
これ「素隠居」(すいんきょ)のお面で、近くにある阿智神社の例大祭の際、若者がこの面をかぶって御神幸の獅子に付き添って歩くそうです。
時は江戸時代、元禄5年(1692年)に阿智神社にほど近い戎町の宰領をつとめていた沢屋善兵衛というご隠居が年齢のために神社の階段を登れなくなり、その代わりに店で働く若者にこのお面をかぶらせて御神幸の行列に参加させてことに始まるそうです。
見様によっては不気味なこのお面、子どもは怖がって逃げてしまうそうですが、このお面をかぶった素隠居のうちわで頭をたたかれると御利益があるそうで、親たちは怖がる子どもを抱きかかえて「頭をたたいてもらいに」近寄っていく姿は祭りの時期に美観地区で見られる風物詩だとか。
こちらが阿智神社。倉敷市中心部にある標高35メートルの小高い山「鶴形山」にあります。
実は倉敷って昔はほとんどが海だったってご存じですか。倉敷だけではなく、岡山平野のほとんどはその昔「吉備の穴海」(きびのあなみ)と呼ばれる内海が広がっていて、「早島」「児島」「連島」みたいに岡山に残る「島」の付く地名は当時の名残。阿智神社が立つ鶴形山もその昔は島だったそうです。
このトンネルは鶴形山を突っ切る「鶴形山隧道」。大正15年の皇太子(後の昭和天皇)行啓を期に建設を決議して作られたトンネルなんだそうです。
美観地区にあるゲストハウス「有鄰庵」。以前、大学生の時に高校時代の友人たちと泊まりました。近くのマルナカで酒を買い込み、飲んで飲んで、酔いつぶれたなあ…いい思い出(笑)。
しかしすごい行列ができていたのでビックリしました。食べたら2週間後に幸せが訪れるという「しあわせプリン」がものすごく人気なのだそうです。
しかし、ここまで美観地区に人が来ていたっけ!と思うほどすごい人出でした。3連休とはいえ、すごい。でもふるさとがこうしてにぎわっているのは岡山県民としてはうれしいです(^^)。
これぞ、倉敷美観地区。
歩き疲れたので商店街にある「天領倉敷珈琲」に来ました。
コーヒー豆の専門店で、店内でもいただけます。客の注文に合わせて豆をばい煎するスタイルだそうで、たくさんの豆がばい煎前の状態でありました。
古民家風で、2階には隠れ家のような席があります。
のどが渇いていたのでアイスコーヒーをいただきました(^^)。
県外からお客さんが来たときくらいしか美観地区をゆっくり歩くことがなかったので、こんなに満喫できたのは久しぶり。地元再発見みたいな散策で、楽しい一日でした。
天領倉敷珈琲
〒710-0055
岡山県倉敷市阿知2-7-19
TEL:0120-928-997