The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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パスポート更新

私のパスポートが来年1月に切れることもあり、日本大使館に更新に行ってきました。

現在のパスポートは2014年に作ったものです。当時は就職1年目で、香川県で働いている頃でした。高松市のパスポートセンターに行って申請したなあ。確か台湾旅行を控えていたんです。あれから10年が経つんですねえ、感慨深い。厳密には来年1月で10年ですけど。

いざ大使館に行くと……だ~れもいません。窓口に行ってチャイムを押すと中国人スタッフの方が出てきて必要書類をササッと確認し「あさっての午前9時にはできあがります」と言われて終了。ええ~、こんなに早いの?日本国内だとずいぶん待たされる印象がありますが。

中国ではコロナ禍の間に禁止されていた日本への団体旅行も解禁され、大使館はビザの取得希望者でごった返しているかと思いましたが、よくよく考えると日本ビザの取得は旅行会社が一括申請するんですよね。ましてや私が訪れたのは日本人向けのサービスを提供するところ。だったら普段からこのくらい静かなのかもしれません。

しかし日本大使館は完全に「日本」ですねえ。治外法権とかそういうことが言いたいわけではなく、建物の「雰囲気」が日本なのです。あと建物に入った途端に香る「におい」も日本。日本のどこか地方の役所か公民館にいるような気分になります。逆に東京の中国大使館でも同じことを感じたことを覚えています。いざ入ると「建物」の「雰囲気」やにおいが中国なんですよね。

おそらく部屋の備品も日本から直接持ってきているものだと思います。加えて「令和5年」とか日本語のポスターが貼ってあるので、すっかり日本に帰ってきた気分です。

中国の建物って(大変失礼ながら)詰めの甘い作りが多いんですよね。表は立派な作りなのに、中に入ると壁が剥がれていたり、工事中かと思っちゃう箇所が至る所にあったり。その点、日本大使館は「一歩足を踏み入れた瞬間」に、ああ!ここは日本だ!と感じます。

あと、これ。単なる消火栓ですけど、よくよく見たら日本語が書いてあります。この消火栓1つにしたって、日本から持って来たということですよね。エレベーターも日本製でした。非常ボタンのところに書いてある説明書きが日本語でしたし*1、アナウンスが「……2階です」と日本語だったんだもの(^^;)。あとはトイレ。いやあ、中国のトイレはひどいですけど(おっと、失礼)さすが日本大使館のトイレはきれいでした。

日本だと何でもない景色ですが、中国にいながらして「日本」を見つけると新鮮な気分になりますね。日本大使館は来る度に「日本に帰国した気分」を味わえるので楽しいです。

References
*1「非常時押しつづけると外部に連絡できます」って書いてある、アレです。

中国でベビー用品

夕方から朝陽公園近くにあるショッピングモール「ソラナ」に行きました。妻が「ベビー用品を集めたフロアがあった」と言うので、どんなものか見ておこうと思ったのです。中国では基本的に何を買うにもネットショッピングが一般的ですが、物によっては商品を見比べながら買い物をした方が楽しいですもんね。ま、今日は様子を見に行くだけですけど。

ベビー用品や子ども服を集めたフロアがあり、子ども連れの家族やお腹の大きいお母さんもたくさんいました。日本の「アカチャンホンポ」と比べると*1外国製の商品や中国製でも少々お高めの商品を扱っていて高級志向が強めです。

粉ミルクは外国製のものを含め、いろんなメーカーなものが用意されていました(ネスレくらいしか分かりませんでしたが)。

中国では10年余り前に国産の粉ミルクに化学物質のメラミンが混入し、数人の赤ちゃんの尊い命が失われたほか、数十万の赤ちゃんに健康被害が出ました。以来、中国では国産の粉ミルクに対し根強い不信感があるようです。中国で外国製の粉ミルクというと、ドイツ産のものが多いそうです。

紙おむつも大王製紙など日本製のものが売っていたし、哺乳瓶や抱っこ紐といったベビー用品も一通りは揃っていました。種類を考えると日本で買ったほうが選びしろがありそうですが、中国でも困ることはなさそうですね。子どもに関するもの、特に口に入れるものについては少し高くても安全なものを選んであげたいです。

私の目を引いたのが、こちら「POLO RALPH LAUREN」。小さなサイズの服ばかりが並んでいて、いや~ん、かわいいです。大人用の店は中国にもちょこちょこありますが、日本ほどの店舗数ないし、ましてや子ども服なんて……と思っていましたが、あるんですねえ。

いや~ん、いつも大人用しか見ていないので、お人形さんの洋服みたいです。我が子がこんなのを着ていたらかわいいだろうなあ。自分の服以上にこっちゃいそう(笑)。子どもが生まれたら、男の子でも女の子でも精一杯おしゃれさせてあげたいですね。

日本ブランドの「ミキハウス」も入っていて、赤ちゃん用の靴がズラリと並んでいました。ああ~ん、かわいい。これも日本だったら、もっと選びしろがあるのかなあ。自分の子どものファーストシューズはどれにしてあげよう、な~んて夢が膨らみますね。日本に一時帰国したときに「これっ!」というのが買っちゃうのがいいかもしれません(^^)。

References
*1比べるとって言ったって行ったことはほぼありませんが(^^;)。

健在なポイントカードおじさん

今日は本を買おうと、西単にある「北京図書大厦」(“北京图书大厦”)に行きました。

相変わらず大きい、北京では最も大きな書店じゃないでしょうか。十数年前に留学していた頃にはしょっちゅう来ていました。今の自宅からは王府井にある書店(“王府井书店”)のほうが近いですが、こちらのほうが大きくて品揃えが良いような気がします。

中国は日本に比べて書籍の値段が安いと思います。日本と違わず最近は中国でも活字離れが進んでいるやに聞きますが、それでも書店が賑わっていますね。

相変わらずレジ前にいる「ポイントカード貸してあげましょうおじさん(おばさん)」は健在。私のようにポイントカードを持っていない客にすり寄ってきて「カードは持っているか?無いならオレのを使うか?」と言います。私はカードを借りることで書籍の割引を受けられ、貸す側にはポイントがたまるというシステム。今日も私がレジに並んでいると目ざとく近寄ってきて「その本はもともと○○元だから、カードを使えば○○元になるよ」と説明してきました。

面白いのが、レジの前で堂々とやるんですよね。店員さんも明らかに気付いていますが、何も言わないところを見ると半ば公認なのかもしれません(^^;)。

国の対立にケンカは必要ないのです

今日は仕事関係で、とある某政府機関に出向きました。

やはり……とは思いましたが、福島第一原子力発電所の処理水の話も。とは言え、向こうも「とりあえず話題には上げておかなければ」という体ですから、やんわりした感じでした。「日本は『核汚染水』……まあ、皆さんは『処理水』と呼んでいますが」という注釈の入れよう。

でも確かにそうですよね。今回の出来事は日本と中国にとって新たな火種となっていますが、それで互いがケンカする必要はないのです。いろいろ問題はあります。例えば日本が国内の漁業関係者を始め、周りをどれだけ納得させる努力をしてきたか。中国は日本のことを非科学的と非難する割に中国自身が感情的な主張に陥っていないか。そりゃあ当局間では互いに言わなきゃならないことがあるのでケンカになるかもしれませんが、一般市民がケンカしなくていいのです。こういう問題が起きると民間の交流イベントが中止になることがあるでしょう?ああいうの、私は愚の骨頂だと思います。

私が「日本の一般市民も海洋放出が今後安全に行われるか、監視していく*1必要がありますね」と答えると、先方も「その通りです」とおっしゃっていました。

今日、北京にある日本大使館から日本人向けに次のような注意喚起が届きました。

(1)外出する際には、不必要に日本語を大きな声で話さないなど、慎重な言動を心がける。
(2)大使館を訪問する必要がある場合は、大使館周囲の様子に細心の注意を払う。

日本語を話しているだけで危なくなる可能性があるなんて、本当に悲しいことです。けど日本だって人のことを言えません。ヘイトスピーチという行為が現に存在するではありませんか。

思い起こすと、私が学生時代に北京に留学していた十数年前も尖閣諸島近くで海上保安庁巡視船と中国の漁船が衝突して、日中関係がどん底と言われるまでに悪化した時期でした。当時も大使館からこんな注意喚起が届いたなあ。歴史は繰り返されると言いますが、こうした「悪い歴史」も巡り巡って繰り返されるのかと寂しい気持ちになりました。

References
*1私は中国語で“监督”(監督する)という言葉を使いました。

塩がなくなる中国

今日、東京電力が福島第一原子力発電所にたまる処理水を薄めて海への放出を始めました。

中国政府がどういう反応しているかは日中双方のメディアが散々伝えているので、ここでは申しますまい。私が気になったのは、北京を含む中国各地で「塩の買い占め騒動」が起きている事態です。

東京電力福島第一原子力発電所の処理水海洋放出を受け、中国各地で食塩の買い占めが起き、スーパーなどで売り切れが相次いでいる。処理水放出により、海水を使った塩づくりに影響が出るとの誤った認識が広まったためとみられる。

読売新聞オンライン(2023年8月25日)

今回の騒動については中国メディアも報じています。そして北京市当局は“北京市食盐储备充足,市场供应有保障,市民无需囤盐”(北京市の食塩の蓄えは十分あり、市場の供給も保障されている。市民が塩を買い占める必要はない)と通知を出すほどです。

これを受けて思い出したのが、私が中国に留学していた2011年のことです。東日本大震災の起きた年ですが、私は当時北京にいました。福島第一原子力発電所が水素爆発を起こしたことを受け、塩の買い占め騒動が起きたのです。当時は「食塩に含まれるヨウ素が放射性物質による汚染を防ぐ」というウワサが広がったのが理由でした。

これは私が当時、フェイスブックに投稿したものです。

今天听朋友说北京有些超市买不到盐了,才知道出现了抢盐的情况,真的不理解,这盐还能当饭吃吗?中国的百姓总是那么容易从众。那些商人真会利用时机囤积居奇,不道德。

今日友人から北京の一部のスーパーで塩が買えなくなっているという話を聞き、初めて「塩の買い占め」が起きていることを知った。全く理解できない、この塩が食事の代わりになるというのだろうか?中国の一般人はこんなにも簡単に人に影響される。そして商売人の中には機に乗じ、値上がりを待って転売しようと買い占める人もいて非道徳的だ。

エラそな口の聞き方をしているのは若気の至りということでご容赦下さい。けど正直、当時と状況が変わっていないことに驚きます。百歩譲って「海水から作る塩は処理水放出の影響を受けるかもしれない」という懸念は理解できます。けど周りの騒ぎに影響され、我も我もと買い占めに走る様子は今回と全く同じではありませんか。かくも中国の人々は影響されやすいのです。

そんなことを言ったら、おまえは処理水を放出している国の人間だろうと言われるかもしれませんね。そう言われては、何も言い返せませんけど。

留学時代の記憶再び

仕事で付き合いのある韓国の方と約束があり、お昼を一緒にしました。

日本人が多く住んでいる「亮馬橋」近くの日本料理店を指定されて行ったのですが、いざ来てみると……あれ、ここ、見覚えがあるというか……以前に来たことがあるような気がします。

ここは「三全公寓」というマンションで、確かに私が留学時代に来たことのある場所でした。

私が留学していた当時、同じように留学していた日本人で社会人の方がいたんですね。その方は会社の制度を利用して北京で学んでいましたが、その方がここに住んでいたのです。一度だけ招かれ、来たことがありました。たった一度ですが、覚えているものですね。今、仕事として同じ場所を再訪できるというのは何だか感慨深いです。

エスカレーターの改修工事

私は毎朝地下鉄で出勤しているのですが、会社の最寄り駅に着くと途中に地上まで続く長いエスカレーターがあります。長いと言っても20メートルちょっとでしょうが、それだけ深いところにあることが分かります。

普通、古い地下鉄は「地表から浅い場所」に建設されます。例えば東京メトロ銀座線は日本で最も古い地下鉄ですが、浅いですよね。地表から階段を降りるとホームがすぐそこにあります。一方、最近になって建設された地下鉄は大体「深い」。だって地表から浅い位置には他の地下鉄だけでなく、地下街、地下駐車場、地下を走る首都高……いろんなものがあります。それを避けて建設しようとすれば、自ずと深い位置になりますよね。例えば都営地下鉄大江戸線の六本木駅なんて地表から40メートル余りの場所にあり、日本で最も深い駅なんだそうです。

話は戻りますが、私が毎日出勤に使っている駅は北京地下鉄1号線と2号線が走っています。これ、北京地下鉄では最も古い路線の2つなんですよね。だのに、深い。これは建設当時、毛沢東による「戦争の際には防空壕を兼ねることができるように」という指示によるものという説があります。北京地下鉄の建設が始まった1960年代はまだ冷戦の真っ只中だったので、戦争に備える意識が強かったのかも知れませんね。

そんなことを思いながら毎朝エスカレーターを使っていたのですが、このエスカレーター、実は今月1日から改修工事のためストップしていたのです。

こんな感じ。で、毎朝この階段を上らないといけなかったのです。これが結構キツくて、キツくて。若者が何を言ってんだと言われるかもしれませんが、この階段を上ることを考えるだけでも出勤が億劫になるほどで(笑)。

その改修工事が昨日までの予定だったのです。なので今日はエスカレーターが使えるようになっているはずだ!と意気揚々と向かったのですが……

ええ~~!!まだエスカレーターが動いていない~~!!

そして崖のような階段を皆さん上っています。これね、本当に大変なんです。一段一段が高くて、上りきる頃には足がジワジワしています。私はまだ良いですけど、気の毒なのは高齢の方。あと赤ちゃんを連れている方なんて、お母さんが赤ちゃんを抱いて、お父さんはベビーカーを運んで、そりゃ大変。あとこの時期は地方からの旅行客が多いですから、スーツケースを持った人も多いですね。その人が疲れて手を離したときには、もう階段下にいる人たちの被害たるや想像に難くありません。

そもそもエスカレーターの改修工事に20日余りもかけるって長過ぎやしませんか。日本だと1、2日で終わるように思います。こういうところ、悪い意味で中国っぽいなあと感じます。

日本晴れもとい中国晴れ

今日、昼食を食べに職場の外に出たら涼しくてビックリ。驚くように涼しい気温です。

北京では7月に気温40度超の日もあったというのに、どういうこと?だってまだ8月なのに。あまりに極端な気温の変化に驚くばかりです。

この深みのある青い空、まさに「天高く馬肥ゆる秋」という言葉が相応しいです。雲1つない「日本晴れ」……と言いたいところですが、ここは北京なので「中国晴れ」なんでしょうか。

とても過ごしやすくて快適ですが、まるで夏が終わってしまったようでどこか寂しい……と感じてしまうのは私のわがままでしょうね。大丈夫、きっとまたすぐ暑くなるような気がしますから(^^;)。

広場ダンス

さて、今日は土曜日ですが仕事でした。いつもの土日出勤は平日よりゆっくり出勤しますが、今日は朝から業務が発生してもうバタバタ。家に帰る頃にはクタクタでした。

自宅の最寄り駅に着くとアコーディオン?の音色と歌声が。どこかで祭でもしているのかしら、という賑わいようです。家までの道すがら音のする方向をのぞくと、おじさまおばさまが音楽に合わせて舞っていました。これぞ中国名物“广场舞”(広場ダンス)。

午後8時過ぎだったかと思います。日本だとみんな帰宅している時間ですが、中国ではこのくらいでも外でワイワイしている人が多いですね。元気なおじさまおばさまを見て元気をもらいました。

中国では当たり前のスマホ決済

午前中、職場でせっせと仕事をしていると、新しく北京に赴任した同僚から「スマホ決済の設定をしてほしい」と頼まれました。奥さんと娘さんも一緒で、ちょうど銀行口座を開設して来たところのようです。中国のスマホ決済は基本的に銀行口座と紐付けるので、口座がないと話にならないんですよね。日本の「Paypay」なんかはクレジットカードがあればとりあえず使えたと記憶しています。

中国ではもちろん現金も使えるものの、さまざまなサービスがスマホ決済を前提に設計されているので、使えないととにかく不便ですよね。最近ようやく「WeChat Pay」が海外発行のクレジットカードに対応しましたが、設定には中国語ができないと苦労する部分も多く、外国人にはとても「不親切」なシステムです。

私のほうで同僚と、同僚の奥さんのスマホ決済をそれぞれ設定してさしあげました。完了したときのお二人の顔(^^;)。やっと「人並みの生活ができるようになった」と言わんばかりの表情でした。晴れて奥さんと娘さんはようやく別行動できるようになったわけですね。

ふと思ったんですが、娘さんはどうするんだろう。もう小学5年生とのこと。友達と出かけて食事をしたり、買い物をしたりしたいこともあるでしょう。日本なら現金でお小遣いを渡すところですが、中国だとスマートフォンを買い与えることからしないといけないんでしょうか。

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