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The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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中国では当たり前のスマホ決済

午前中、職場でせっせと仕事をしていると、新しく北京に赴任した同僚から「スマホ決済の設定をしてほしい」と頼まれました。奥さんと娘さんも一緒で、ちょうど銀行口座を開設して来たところのようです。中国のスマホ決済は基本的に銀行口座と紐付けるので、口座がないと話にならないんですよね。日本の「Paypay」なんかはクレジットカードがあればとりあえず使えたと記憶しています。

中国ではもちろん現金も使えるものの、さまざまなサービスがスマホ決済を前提に設計されているので、使えないととにかく不便ですよね。最近ようやく「WeChat Pay」が海外発行のクレジットカードに対応しましたが、設定には中国語ができないと苦労する部分も多く、外国人にはとても「不親切」なシステムです。

私のほうで同僚と、同僚の奥さんのスマホ決済をそれぞれ設定してさしあげました。完了したときのお二人の顔(^^;)。やっと「人並みの生活ができるようになった」と言わんばかりの表情でした。晴れて奥さんと娘さんはようやく別行動できるようになったわけですね。

ふと思ったんですが、娘さんはどうするんだろう。もう小学5年生とのこと。友達と出かけて食事をしたり、買い物をしたりしたいこともあるでしょう。日本なら現金でお小遣いを渡すところですが、中国だとスマートフォンを買い与えることからしないといけないんでしょうか。

エコー検査で宇宙人!?

妻の妊婦健診に行ってきました。今日は「ユナイテッドファミリー」の妊娠検診パッケージ(“产前检查套餐”)、全部で13回あるうちの1回目です。

実は今日は日本語通訳をお願いしました。と言うのが、前回の健診*1の時は自分で医師とやり取りし「これなら通訳がなくても大丈夫そうだな」と思ってはいました。ただ今後、仮に妻が1人で健診を受けなければならなくなった場合、通訳さんに頼らざるを得ません。そんなこともあって通訳さんとは事前に挨拶をしておきたかったのです。

通訳の予約は健診と別にお願いしなければなりません。事前に通約さんに連絡すると「旦那様がいらっしゃる場合は通訳がいらないと聞いています」とのこと。そんなことは言っていませんが(笑)話を聞くと北京の「ユナイテッドファミリー」は日本語通訳の方が基本的に2人しかいないそうです。それも実地で通訳できるのは本館に限り、それ以外では電話での通訳になるとのこと。さらには産婦人科に限らず、どの科の患者も対応しなければならないので予約が取りづらいのだとか。

ちなみに「ユナイテッドファミリー」は健診予約の際に希望する医師を指名できますが、曜日によってはいない場合もあるし、予約がいっぱいになる場合もあります。すると希望する医師が空いていて、さらに日本語通訳もお願いできる日を選ぼうとすると、自ずと予約できる選択肢の幅が狭まってくるんですね。そのため通訳さんからは「旦那様が中国語がおできになるのであれば、通訳なしで予約したほうがスムーズですよ」と教えてくれました。

いざ病院に着き、まずはエコーから……と聞いていたので超音波検査科あたりでウロウロしていると、通訳の方が話しかけてきてくれました。日本人(日本語ネイティブ)の方です。エコーはそんなにやり取りがないので旦那様がいらっしゃれば大丈夫……と言うので「いや、ぜひ一緒にいてください」と無理を言ってお願いしました(笑)。

エコー検査をすると前回は「黒い塊」しか見えませんでしたが、今回はびっくり!立派な人の形をした影が見えます。横顔だとはっきり分かりました。見とれていると、次の瞬間、赤ちゃんの顔が「ビクンッ!」と動きました。思わず妻と一緒にワッハッハと笑っちゃいました。あまりに元気に動くので医師に「こんなに動いて大丈夫なんですか」と聞くと「正常です!動かなければそっちのほうが問題よ」と教えてくれました。そりゃそうだ。

前回のエコー検査と同様、ひとつひとつ部位を説明してくれます。これが鼻の骨、これが両手、ちょうど頭を側面から見ているところ……などなど、丁寧に教えてくれてとても分かりやすかったです。正面から見た顔が宇宙人(グレイ)のようだったので、私が宇宙人みたいだと言うと、医師から「何言っているの!あなたの子どもでしょう」と言われてしまいました(^^;)。

エコー検査の結果、妊娠は頗る順調とのことでした。確かに夢中になって私が医師と勝手にやり取りを進めてしまい、通訳さんを置いてきぼりにしてしまいました。私からお願いしたのに申し訳ない……検査が終わった後は体重や血圧の測定。あと質問項目の書かれた紙に答えるストレスチェックみたいなものも受けました。

その後は医師の問診。いざ診察室に入ると、前回もお世話になった先生で「また会いしましたね、あら?今日は通訳さんがいるの?」と覚えていてくれました。エコー検査では私が勝手に医師とやり取りを進めてしまったので(笑)問診では基本的に通訳さんにお願いすることにしました。妻が日本語で質問をすると、通訳さんがそれを中国語に。先生が回答すると、通訳さんが日本語に訳してくれます。さすが通訳さんで、よどみなく訳す様子はさすがプロだと感じました。私も質問をしようと日本語で話すと、通訳さんが笑いながら“您怎么不讲中文呢!”(なんで中国語でお話にならないんですか)と言い、先生も“讲中文吧!”(中国語でどうぞ)と言うので私が中国語で質問し、それを妻のために通訳さんが日本語に訳すという不思議な状態に(^^;)。

ちなみに私が質問したのは、出産予定日が春節近くだけれど出産に影響はないか、というものです。旧暦の正月にあたる春節は中国でとても重視されていて、日本の年末年始のように社会が休みに入ります。病院の態勢が手薄にならないか、そういうことを心配したのです。すると先生の回答は「そんなことはない、むしろめでたい春節に生みたがる中国人はたくさんいて、病院はそれなりの態勢をとって春節を迎えます」とのこと。心配しないでほしいと言われ、ホッと安心。最後に採血と心電図をして健診は終了です。

終わってから病院のセールス担当の方が来て、正式に健診と出産の契約と支払いを済ませました。支払いはクレジットカードが利用できたので助かりました。だって中国国内に200万円近い現金なんて持っていないんだもの。とは言え、クレジットカードでさえも利用額の上限が足りなかったので事前に引き上げておきました。恒久的に引き上げる申請と一時的に引き上げる申請の2種類があり、私は一時的なものだったので即時適用されました。

いやあ、クレジットカードで200万円近い支払いなんて初めてです。思わず「ふぅ~」と深呼吸をしてしまいました。それでも何だか晴れやかな気持ちがするのは、先ほどのエコー検査で我が子の顔が見られたからでしょうか(^^)。

References
*1妊娠を確かめるために受診した早期妊娠パッケージ(“早孕检查套餐”)です。

妻が妊娠しました その2

そもそも子どもを日本で生むか、中国で生むか。

単刀直入に書くと、私たちは中国で生むことにしました(理由は後述します)。そこで北京市内の他病院についてもいろいろ調べましたが、どの情報も「ユナイテッドファミリー」が申し分ないと書いています。高級感があってきれい、日本人通訳もいる、設備もハイテクそう。私たちも受診してみて「ああ、ここなら大丈夫かな」という安心感がありました。

ただ……とにかく高い!インターネット上の情報を調べても「ユナイテッドファミリー」で出産したという日本人の方は会社が費用を負担してくれたという声がほとんど。私の会社は出産費用は負担してくれないのです。悩みに悩みましたが、初めてのお産だし、あとから「あっちの良い病院にしておけばよかった」とか「あのときお金をケチッたがために」と後悔したくなかったので、「ユナイテッドファミリー」で出産することを決心しました。

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妻が妊娠しました その1

妻が妊娠しました。今、12週になったところです。

妻の体調が落ち着いてからブログに書こうと思っていたので、このタイミングとなりました。私にとっても妻にとっても初めてのこと。ましてや中国という「異国の地」での妊娠発覚。健診はどうするか、そもそも出産は日本・中国のどちらでするか……正直考えることが多すぎて、この1か月余り目まぐるしく過ぎてゆきました。

妻も(まだつわりは見られるものの)多少は落ち着き、また出産までの道筋が見えてきたこともあり、自身の記録と、中国で妊娠が発覚しこれからどうしようと悩んでいる誰かの助けになれば……という思いを込め、ここに書いていきたいと思います。

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どこにでもある「蘭州牛肉麺」

今日は仕事で北京郊外に行きました。お昼時になり、ああ、食事のできそうなところが全然ないなあと思っていると、私の好きな「蘭州牛肉麺」の店が。一緒にいた中国人の同僚と一緒に入りました。

中国は本当、どこにでも「蘭州牛肉麺」の店があります。一説には中国国内に5万件以上あるそうで、中国政府からも「中国三大ファストフード」の1つに公式認定されています。

今日はウイグル料理の「ラグメン」を注文しようと思い、メニューを見ると……“新疆拌面”と“拉条子”の2つがメニューに載っているではありませんか。え、これって2つ、同じものなんじゃないの?いわば「中華そば」と「ラーメン」みたいな違いかと思っていました。

店員さんに違いを聞いても、他の客が食べている料理を指さし「あっちが“新疆拌面”、そっちが“拉条子”」みたいな素っ気ない返事でよく分かりません。結局“新疆拌面”のほうが私がいつも食べている「ラグメン」に近かったので、そちらを注文。味は「ラグメン」そのものでした。では“拉条子”って何だったんだろう。試してみたいですが、おそらくここに来る機会はもうなさそうで残念です。

そこらで見かける啓発ポスター

昨日、街なかでこんなポスターを見かけました。ふと入ったスーパーの脇に貼られていたものです。

日本語でも「間諜」という言い方があるので、お分かりになる方もいると思いますが──“反间谍法”は「反スパイ法」という意味です。「反スパイ法」自体は2014年に施行されていたのですが、今年7月1日に改正された「反スパイ法」が施行されました。改正後はスパイ行為の定義が拡大され、外資系企業の間では取り締まり強化への警戒感が強まっています。

施行の直後は目立って変化を感じていなかったのですが、最近になってこういうポスターが増えたように思います。右側のポスターには“增强全民反间谍意识,筑牢国家安全人民防线”(全国民の「反スパイ」意識を高め、国家安全のために人民の「防御線」を築こう)と書いてありますから、国民に向けた啓発ポスターなんでしょうね。

こちらは人民日報という中国のメディアがSNS「ウェイボー」に投稿したもの。今風の漫画タッチのイラストが描かれていますが、その実、書いてあるのは「スパイを告発せよ」というもの。スパイは軍事愛好家や学術交流を装っているとした上で“发现可疑情况,请及时拨打国家安全机关举报受理电话,提高防范意识”(疑わしい状況を見つけた場合はすぐに国家安全機関の受付窓口に電話を。警戒意識を高めましょう)と書いてあります。

これはもちろん外国人に限りません。お互いが中国人であってもスパイだと思ったら通報しなさいというわけです。こういう「市民が互いに監視しあいましょう」って感じ、何だかねえ。中国政府は日本に対し「過去の歴史を反省しなさい」と口を酸っぱくして言いますが、これこそ何だか戦中の日本を思い起こさせます。

……けど、私もいらんことを言って「スパイ」認定されるのは御免なので、これ以上は書かないでおきたいと思います。

揺らがない「ユニクロ人気」

今日、夕方に北京は三里屯のユニクロに行きました。行ったのは北京でも有数の規模の「旗艦店」で、日曜日というのも手伝ってかもしれませんが、とにかく人の多いこと。驚いちゃいました。悪化の伝えられる日中関係ですが、中国での「ユニクロ人気」は揺らぎませんね。

中国ではネットショッピングが一般的で、実店舗は衰退の一途を辿っています。いや、衰退というより「役割を変えた」と言ったほうがいいかもしれません。と言うのが、いわば「ショールーム」みたいになっているのです。いくら実店舗を充実させても、みんなインターネットで購入するわけですから、そうなるのも当然と言えば当然かもしれません。

しかしショールームって、時に味気ない。アップルストアみたいに商品が整然と並んでいるんですけど、それより日本の家電量販店……ビックカメラやヨドバシカメラみたいに、目一杯に商品が並んでいるほうが購買意欲をそそるんですよね。ドン・キホーテなんかは、まさにそんな心理をうまく使った店内ディスプレイだと思います。

閑話休題……とにかく中国はショールームみたいな味気ない店舗が多いのですが、ユニクロだけは違うんですよねえ。中国の店舗も日本とほぼ同じ感じなんですが、皆さん、ユニクロに「服を買いに行っている」というのがよく分かります。

あと中国のユニクロって日本と同じ商品を扱っているものの、値段が2~3割ほど高いんですよね。よく中国の方が日本のユニクロで爆買いしているのを見ますが、この「ユニクロ人気」を見ていれば日本で安く買いたいというのも分かる気がします。いや、私も日本に一時帰国した折にはユニクロで爆買いしたいなって思っていますもの(^^;)。

バービー

何だか、ストーリーそのものより「原爆とのコラージュ写真」のほうが話題になってしまっている映画「バービー」。日本ではつい昨日公開されたばかりですが、実は中国では先月21日から上映しています。どうしても見たかったわけではないですが(笑)アメリカでは人気らしいし、日本でも上映が始まっていろいろ話題になっていたので見に行ってみました。

映画『バービー』オフィシャルサイト
8月11日(金)公開 映画『バービー』公式サイト。世界中に”バービー旋風”で大ヒット!完璧なバービーランドから人間の世界へ――そこで知った驚きの秘密とは!?
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「優先席」をめぐる日中の違い

今日、中国人の同僚と公共交通機関の「優先席」の話になりました。

これは私の個人的な印象ですけど、日本って一般の座席が空いていたら、わざわざ「優先席」に座らないですよね?車内が混んできたら「優先席」に座ることもあるでしょうが、私なんかは「高齢の方が乗車して来たら立たなきゃ」と気になっちゃって結局ゆっくり座れません。

一方の中国(北京)では、皆さん一般の座席が空いていても「優先席」に構わず座るんですよね。中国人の同僚もこの話に同意してくれ、私が「日本の電車だと車内が少し混んでいても『優先席』は空いていることが多い」と話すと「ええ~!」と驚いていました。

私の想像ですけど、中国では「席を譲る」文化が日本以上に根付いているからじゃないかと思います。と言うのが、中国だと一般の座席であろうが「優先席」であろうが、譲るときには譲るんです。だから中国の方々にとって自分の座っている場所が「優先席」かどうかは問題ではないのかと。

私が北京に留学していた十数年前に「優先席」ってあったかなあ。いや、あることはあったかもしれません。“老弱病残孕专座”(老人・弱者=子ども・病人・障害者・妊婦の専用席)という名称を覚えていますから。けれど日本みたいに、どの公共交通機関のどの車両にもあったかと言われると、うーん、無かったんじゃないかなあ。そんな座席がなくても、みんな席を譲っていましたからね。

日本は中国に比べて「席を譲る」という点においては、まだまだと思います。目の前に高齢者や子どもが立っていても席を譲らないという場面をよく目にします。まあ、日本の高齢者は元気な方が多いですし、日本の子どもは「立っていなさい」と教育されるほうが多いかもしれませんから*1、一概には比較できないかもしれません。あとは「私が席を譲らなくても、誰か別の人が譲るだろう」と考える人も多いかもしれません。だからこそ日本で「優先席」が生まれたんじゃないでしょうか。

私は中国の積極的に「席を譲る」っていう文化、すごくいいと思います。日本はそれができないから「優先席」が作られたのであり、究極の話、中国の公共交通機関には「優先席」なんて無くいいんだと思います。そんな中国でなぜ「優先席」が生まれたのか……うーん、公共交通機関が「高齢者や子どもを労っているよ!」というアピールをするため、でしょうか。本当にそうなら、それもまた違った意味で中国らしいと感じます(^^;)。あくまで想像ですけど。

References
*1中国の子ども(未就学児)は日本に比べて甘やかされて育つ子が多いとは感じます。特に一人っ子政策のもとで生まれ育った子は両親に溺愛されて育ち、「小皇帝」と呼ばれることも。

火鍋で歓迎会

私の会社は夏が人事異動の時期で、中国のオフィスも今年は大きな人の入れ替えがあります。人によってビザ発給の時期が違うので赴任時期は多少違いますが、うち一人目の方が今日無事に中国に着任したため、夜はその方を囲んで歓迎会を行いました。

やって来たのは「海底撈火鍋」(“海底捞火锅”)。中国の一大火鍋チェーンです。前回個人的に来たときは店内がうるさくてゆっくり食事ができず、しばらくはいいかなと思っちゃいましたが(笑)今日は会社の歓迎会ということで。スープは4色を選び、辛い麻辣スープ、トマトスープ、キノコスープ、鶏ガラスープを選びました。

例によって、ひとつひとつテーブルに店員が付いてアレコレ世話をしてくれます。これが「海底撈」が売りにしているサービスですが、やはり少々過剰です。こっちがおしゃべりに興じていると、隣から「新しいおしぼりはいかがですか」って。ありがたいけど、今おしゃべりで盛り上がっているところだっちゅーの(^^;)。思わず「ほっといてください」と言いそうになりました。

あとは、やはり店内で散発的に発生する「誕生日のお祝いサービス」。突然大音量の音楽が流れ、店員たちが「お誕生日おめでとう」とキラキラ光るライトを持って歌ってくれます。これが1組、2組なら分かりますが、何組もこれをやるのでやかましい(失礼)。

締めに注文した「カンフー麺」。店員さんがその場で生地をぶんぶん振り回して伸ばします。これも「海底撈」の有名なサービスの1つです。日本から来たばかりの方が「これ振り回している最中に、どこかに当たっちゃうことはないんですか」と聞くので、みんな口を揃えて言いました──「そういうこともあると思います、でもそれが中国です」。

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