The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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健在なポイントカードおじさん

今日は本を買おうと、西単にある「北京図書大厦」(“北京图书大厦”)に行きました。

相変わらず大きい、北京では最も大きな書店じゃないでしょうか。十数年前に留学していた頃にはしょっちゅう来ていました。今の自宅からは王府井にある書店(“王府井书店”)のほうが近いですが、こちらのほうが大きくて品揃えが良いような気がします。

中国は日本に比べて書籍の値段が安いと思います。日本と違わず最近は中国でも活字離れが進んでいるやに聞きますが、それでも書店が賑わっていますね。

相変わらずレジ前にいる「ポイントカード貸してあげましょうおじさん(おばさん)」は健在。私のようにポイントカードを持っていない客にすり寄ってきて「カードは持っているか?無いならオレのを使うか?」と言います。私はカードを借りることで書籍の割引を受けられ、貸す側にはポイントがたまるというシステム。今日も私がレジに並んでいると目ざとく近寄ってきて「その本はもともと○○元だから、カードを使えば○○元になるよ」と説明してきました。

面白いのが、レジの前で堂々とやるんですよね。店員さんも明らかに気付いていますが、何も言わないところを見ると半ば公認なのかもしれません(^^;)。

留学時代の記憶再び

仕事で付き合いのある韓国の方と約束があり、お昼を一緒にしました。

日本人が多く住んでいる「亮馬橋」近くの日本料理店を指定されて行ったのですが、いざ来てみると……あれ、ここ、見覚えがあるというか……以前に来たことがあるような気がします。

ここは「三全公寓」というマンションで、確かに私が留学時代に来たことのある場所でした。

私が留学していた当時、同じように留学していた日本人で社会人の方がいたんですね。その方は会社の制度を利用して北京で学んでいましたが、その方がここに住んでいたのです。一度だけ招かれ、来たことがありました。たった一度ですが、覚えているものですね。今、仕事として同じ場所を再訪できるというのは何だか感慨深いです。

エスカレーターの改修工事

私は毎朝地下鉄で出勤しているのですが、会社の最寄り駅に着くと途中に地上まで続く長いエスカレーターがあります。長いと言っても20メートルちょっとでしょうが、それだけ深いところにあることが分かります。

普通、古い地下鉄は「地表から浅い場所」に建設されます。例えば東京メトロ銀座線は日本で最も古い地下鉄ですが、浅いですよね。地表から階段を降りるとホームがすぐそこにあります。一方、最近になって建設された地下鉄は大体「深い」。だって地表から浅い位置には他の地下鉄だけでなく、地下街、地下駐車場、地下を走る首都高……いろんなものがあります。それを避けて建設しようとすれば、自ずと深い位置になりますよね。例えば都営地下鉄大江戸線の六本木駅なんて地表から40メートル余りの場所にあり、日本で最も深い駅なんだそうです。

話は戻りますが、私が毎日出勤に使っている駅は北京地下鉄1号線と2号線が走っています。これ、北京地下鉄では最も古い路線の2つなんですよね。だのに、深い。これは建設当時、毛沢東による「戦争の際には防空壕を兼ねることができるように」という指示によるものという説があります。北京地下鉄の建設が始まった1960年代はまだ冷戦の真っ只中だったので、戦争に備える意識が強かったのかも知れませんね。

そんなことを思いながら毎朝エスカレーターを使っていたのですが、このエスカレーター、実は今月1日から改修工事のためストップしていたのです。

こんな感じ。で、毎朝この階段を上らないといけなかったのです。これが結構キツくて、キツくて。若者が何を言ってんだと言われるかもしれませんが、この階段を上ることを考えるだけでも出勤が億劫になるほどで(笑)。

その改修工事が昨日までの予定だったのです。なので今日はエスカレーターが使えるようになっているはずだ!と意気揚々と向かったのですが……

ええ~~!!まだエスカレーターが動いていない~~!!

そして崖のような階段を皆さん上っています。これね、本当に大変なんです。一段一段が高くて、上りきる頃には足がジワジワしています。私はまだ良いですけど、気の毒なのは高齢の方。あと赤ちゃんを連れている方なんて、お母さんが赤ちゃんを抱いて、お父さんはベビーカーを運んで、そりゃ大変。あとこの時期は地方からの旅行客が多いですから、スーツケースを持った人も多いですね。その人が疲れて手を離したときには、もう階段下にいる人たちの被害たるや想像に難くありません。

そもそもエスカレーターの改修工事に20日余りもかけるって長過ぎやしませんか。日本だと1、2日で終わるように思います。こういうところ、悪い意味で中国っぽいなあと感じます。

広場ダンス

さて、今日は土曜日ですが仕事でした。いつもの土日出勤は平日よりゆっくり出勤しますが、今日は朝から業務が発生してもうバタバタ。家に帰る頃にはクタクタでした。

自宅の最寄り駅に着くとアコーディオン?の音色と歌声が。どこかで祭でもしているのかしら、という賑わいようです。家までの道すがら音のする方向をのぞくと、おじさまおばさまが音楽に合わせて舞っていました。これぞ中国名物“广场舞”(広場ダンス)。

午後8時過ぎだったかと思います。日本だとみんな帰宅している時間ですが、中国ではこのくらいでも外でワイワイしている人が多いですね。元気なおじさまおばさまを見て元気をもらいました。

エコー検査で宇宙人!?

妻の妊婦健診に行ってきました。今日は「ユナイテッドファミリー」の妊娠検診パッケージ(“产前检查套餐”)、全部で13回あるうちの1回目です。

実は今日は日本語通訳をお願いしました。と言うのが、前回の健診*1の時は自分で医師とやり取りし「これなら通訳がなくても大丈夫そうだな」と思ってはいました。ただ今後、仮に妻が1人で健診を受けなければならなくなった場合、通訳さんに頼らざるを得ません。そんなこともあって通訳さんとは事前に挨拶をしておきたかったのです。

通訳の予約は健診と別にお願いしなければなりません。事前に通約さんに連絡すると「旦那様がいらっしゃる場合は通訳がいらないと聞いています」とのこと。そんなことは言っていませんが(笑)話を聞くと北京の「ユナイテッドファミリー」は日本語通訳の方が基本的に2人しかいないそうです。それも実地で通訳できるのは本館に限り、それ以外では電話での通訳になるとのこと。さらには産婦人科に限らず、どの科の患者も対応しなければならないので予約が取りづらいのだとか。

ちなみに「ユナイテッドファミリー」は健診予約の際に希望する医師を指名できますが、曜日によってはいない場合もあるし、予約がいっぱいになる場合もあります。すると希望する医師が空いていて、さらに日本語通訳もお願いできる日を選ぼうとすると、自ずと予約できる選択肢の幅が狭まってくるんですね。そのため通訳さんからは「旦那様が中国語がおできになるのであれば、通訳なしで予約したほうがスムーズですよ」と教えてくれました。

いざ病院に着き、まずはエコーから……と聞いていたので超音波検査科あたりでウロウロしていると、通訳の方が話しかけてきてくれました。日本人(日本語ネイティブ)の方です。エコーはそんなにやり取りがないので旦那様がいらっしゃれば大丈夫……と言うので「いや、ぜひ一緒にいてください」と無理を言ってお願いしました(笑)。

エコー検査をすると前回は「黒い塊」しか見えませんでしたが、今回はびっくり!立派な人の形をした影が見えます。横顔だとはっきり分かりました。見とれていると、次の瞬間、赤ちゃんの顔が「ビクンッ!」と動きました。思わず妻と一緒にワッハッハと笑っちゃいました。あまりに元気に動くので医師に「こんなに動いて大丈夫なんですか」と聞くと「正常です!動かなければそっちのほうが問題よ」と教えてくれました。そりゃそうだ。

前回のエコー検査と同様、ひとつひとつ部位を説明してくれます。これが鼻の骨、これが両手、ちょうど頭を側面から見ているところ……などなど、丁寧に教えてくれてとても分かりやすかったです。正面から見た顔が宇宙人(グレイ)のようだったので、私が宇宙人みたいだと言うと、医師から「何言っているの!あなたの子どもでしょう」と言われてしまいました(^^;)。

エコー検査の結果、妊娠は頗る順調とのことでした。確かに夢中になって私が医師と勝手にやり取りを進めてしまい、通訳さんを置いてきぼりにしてしまいました。私からお願いしたのに申し訳ない……検査が終わった後は体重や血圧の測定。あと質問項目の書かれた紙に答えるストレスチェックみたいなものも受けました。

その後は医師の問診。いざ診察室に入ると、前回もお世話になった先生で「また会いしましたね、あら?今日は通訳さんがいるの?」と覚えていてくれました。エコー検査では私が勝手に医師とやり取りを進めてしまったので(笑)問診では基本的に通訳さんにお願いすることにしました。妻が日本語で質問をすると、通訳さんがそれを中国語に。先生が回答すると、通訳さんが日本語に訳してくれます。さすが通訳さんで、よどみなく訳す様子はさすがプロだと感じました。私も質問をしようと日本語で話すと、通訳さんが笑いながら“您怎么不讲中文呢!”(なんで中国語でお話にならないんですか)と言い、先生も“讲中文吧!”(中国語でどうぞ)と言うので私が中国語で質問し、それを妻のために通訳さんが日本語に訳すという不思議な状態に(^^;)。

ちなみに私が質問したのは、出産予定日が春節近くだけれど出産に影響はないか、というものです。旧暦の正月にあたる春節は中国でとても重視されていて、日本の年末年始のように社会が休みに入ります。病院の態勢が手薄にならないか、そういうことを心配したのです。すると先生の回答は「そんなことはない、むしろめでたい春節に生みたがる中国人はたくさんいて、病院はそれなりの態勢をとって春節を迎えます」とのこと。心配しないでほしいと言われ、ホッと安心。最後に採血と心電図をして健診は終了です。

終わってから病院のセールス担当の方が来て、正式に健診と出産の契約と支払いを済ませました。支払いはクレジットカードが利用できたので助かりました。だって中国国内に200万円近い現金なんて持っていないんだもの。とは言え、クレジットカードでさえも利用額の上限が足りなかったので事前に引き上げておきました。恒久的に引き上げる申請と一時的に引き上げる申請の2種類があり、私は一時的なものだったので即時適用されました。

いやあ、クレジットカードで200万円近い支払いなんて初めてです。思わず「ふぅ~」と深呼吸をしてしまいました。それでも何だか晴れやかな気持ちがするのは、先ほどのエコー検査で我が子の顔が見られたからでしょうか(^^)。

References
*1妊娠を確かめるために受診した早期妊娠パッケージ(“早孕检查套餐”)です。
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