The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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朝星夜星

今日は午前6時出勤。昨日から新居なので会社までかかる時間が読めず、早めに家を出発。

午前5時台の北京はまだ暗い。新居から会社までは地下鉄で向かったのだが、ガラガラだった……って、そりゃあ午前5時台じゃそうか。会社にも思いのほかずいぶん早めに着いてしまった。

同じ時間に出勤した先輩が朝食の出前を頼むというので、私も一緒にお願いした。

注文したのは「永和大王」という、中国ならどこでも見かける中華料理のファストフードチェーン。私は豆乳、油条、蛋餅のセットを注文。これぞ中国の朝食!おいしかったが、油条も蛋餅も油を使った料理なので、食べ終わる頃には胃もたれしてしまった。やっぱり私も日本人なんだなあ(^^;)。

日中は頗る忙しく、今日も日付が変わってからの帰宅になってしまった。

日が昇らないうちから出勤し、真っ暗になってから退勤する。こういうのを「朝星夜星」と言うのだと、確か母親から教わった気がする……のだが、これは全国的に使われている表現なのだろうか。おそらく「朝、星が出ている時間から働きに出て、夜、星が出るまで働く」という意味なのだろう。

新居に入居

今日から新居に住むことができることになり、隔離明けからお世話になっていたホテルをチェックアウト。家探しの際に一緒に回ってくれた不動産屋さんが車を出してくれ、重くて大きなスーツケースが2つある身としては助かった。

ホテルのロビーにいると私の名前を呼ぶ日本人男性が近寄ってくるので、誰かと思ったらホテルの副総支配人だった。私が宿泊していたホテルは日系なので、しかるべき部門には日本人がいるのだろう。ご宿泊ありがとうございましたと頭を下げられてしまい、こちらが恐縮してしまった。私みたいなペーペーにも丁寧に対応してくれるんだから、さすがだ。

副総支配人に見送られるVIP待遇で新居へ向かい、荷物だけ置いたらすぐに出勤。地下鉄で行こうかと思ったら、これまた不動産屋の方が会社近くまで車で送ってくれた。ありがたいなあ。

今日のバタバタ忙しい一日で、新居に戻ったのは日付が変わる頃だった。部屋にはまだ何もないし、ガランとしていて逆に落ち着かない。これならホテルくらいのこじんまりした空間のほうが落ち着けるというものだ。せっかく入居したのでいろいろと日用品を買い揃えたいところだが、今週・来週は忙しいのでもうちょっと先になるかな。

北京の楊国福マーラータン

今日の昼食は以前にも紹介した楊国福マーラータンを食べに向かった。

滞在しているホテルから一番近い北京駅の向かいの店舗を訪問。以前にも来たことがあるので、ここに楊国福マーラータンがあることは知っていた。

日本でもよく行っていたので慣れたものだ。唯一の違いと言えば圧倒的に安いことか。

日本は100g=400円なので、正直お手頃とは言えない値段だ。基本的に1500円は超えていたし、調子に乗ってあれこれ食材を選ぶとあっという間に2000円近くになる。けれど店はいつも中国人の客で賑わっていたので、それだけ払っても食べたい祖国の味なんだなあと思ったことを覚えている。

一方、今日のお会計は24.10元。日本円にすると約500円だ。うーむ、安い。おそらく日本の店舗で同じ量を食べれば、やはり1500円はいっただろう。

この店舗は北京駅が近いからか、スーツケースを引いて来店する客が何人もいた。

店をのぞき込んで「何の店だい?」と尋ねる、おそらく地方から出てきたとみられるおじいさんとおばあさん。店員が「マーラータンの店です」と答えると、おばあさんは「私はマーラータンはいいわ」と言って、そのままどこかへ行ってしまった。楊国福マーラータンは中国に6000店舗ほどもあるらしいけど、知らない人もいるんだなあ。

街なかPCR検査デビュー

今日の昼食は滞在しているホテル近くにある蘭州牛肉麺の店に行った。

数年前の北京出張の際にも来たことのある店で、3年半ぶりの再訪。

入店すると店主夫婦とみられる2人が奥で食事をしていた。テーブルに着くと若いお兄ちゃんが注文を取りに来てくれたので蘭州牛肉麺をオーダー。ここの蘭州牛肉麺はおいしかったんだよなあ。しっかりした味が付いていて。

注文を取ったお兄ちゃんが作ってくれるようだ。厨房に入っていくと中からパンッパンッと生地を伸ばしている音が聞こえ、5分ほどで持ってきてくれた。記憶が正しければ、前に来たときも同じお兄ちゃんだった気がする。

いやあ、やはりおいしい。路地裏にある目立たない店だけど、味はそれ以上。これで15元(約300円)なのだから、まさに”物美价廉“(品が良くて値段も安い)だ。ちょっぴり肉が少ないかなと思ったけど、肉だけ追加注文できるらしい。またぜひ訪れて、今度は別のメニューも試してみよう。

北京の街なかにあるPCR検査場

今、北京ではどこへ行くにも72時間以内のPCR陰性証明が必要だ。

店舗や施設の入り口でスマートフォンの健康管理アプリ(”北京健康宝“)の提示を求められるのだが、このアプリに陰性証明の記録が入っていて、それが72時間以内なら通行が許されるし、もし過ぎていれば「PCR検査を受けてきなさい」となって通行は許されない。街なかには至る所にPCR検査場があり、みんな72時間に少なくとも1回はPCR検査を受けている。

私の健康管理アプリを見ると最終のPCR検査記録は9月30日午前0時。すると私は日付が変わって午前0時になった時点で有効な陰性証明が無くなってしまう。よくよく考えると、これは結構重大な問題だ。だって、このままだと明日以降、北京のどの場所にも立ち入れなくなるどころか、滞在しているホテルにだって戻ってこられなくなってしまうのだ。

そうなっては大変だということで、さっそく私も街なかにあるPCR検査場へと向かった。

しかし何を提示して、どういう手順で受けるのか全く知らない(笑)。ネット検索しても中国では日常になりすぎているからか、これまたヒットしないのだ。とりあえず列に並び、前にいたお兄さんに「すみません、私は外国人なんですが」と尋ねてみたところ、身分証(外国人であればパスポート)を見せればそれで良いらしい。

私の順番になってパスポートを見せると係の人がスマートフォンで私の名前とパスポート番号をぽちぽちと入力し、それを見て「間違いないです」と伝えたら、後は口の中を綿棒で擦られ、はい終了だった。

あとは私の健康管理アプリに陰性証明の結果が登録されるのを待つだけだ。ちゃんと登録されるかなあ。さもないと明日どこにも行けないし、ホテルを出たら最後、新たなPCR検査を受け直すまで家なき子になっちゃうよ(^^;)。結構不安です。

ようやく隔離が明ける

今日はようやく隔離が明ける日だ。

午前6時過ぎに起床して支度。その後、午前7時40分頃だったか、施設スタッフが隔離終了証明書(”解除医学观察通知书“)と直近のPCR検査の陰性証明書を持って部屋を訪れた。私が「もう出て行っていいんですか」と聞くと「いいですよ」のひと言。

いざ「出ていい」と言われると不思議な気持ちだ。あれだけ開けるなと言われていた扉は今や全開。向かいの部屋からは私と同年代くらいの男性が出て行こうとしていた。目が合うと「あなたですね、電話で通訳をしていたのは」と中国語で話しかけてくれた。そうか、向かいの部屋にまで私の声は聞こえていたのね(^^;)。すると夜な夜な風呂上がりに気持ちよくなって歌っていた声も聞かれていたのだろう、ちょっぴり恥ずかしい。

施設を出て、迎えに来てくれた中国人のドライバーさんと合流。数年前に北京出張に来た際にも一緒に働いたことのある方だ。「教えられた住所に来たけど、とても人が泊まる施設に見えなかったので、ここでいいのかと不安になったよ」と笑いながら話していた。

中国に入国してから防護服を着た人たちにしか囲まれてこなかったので、車から見える景色がとても新鮮だった。ゼロコロナ政策のもと中国ではみんなほぼノーマスクなのかと思ったら、結構な人が着用している。ドライバーさんに話を聞くと、公共の場所ではマスクを着用するよう指示があるので、外出時は基本的に着用しているらしい。とは言え、あごマスクや鼻だしマスクが散見されるのは日本と同じだけれど。

北京のオフィスに向かうと、上司や先輩たちが迎えてくれた。みんな東京で一緒に働いたことのある人たちばかりなので初出勤という感じがせず、まるで「帰ってきた」ようだ。最近の日本はどうだったとか隔離期間はこんな感じだったなどと、しばし談笑する。

さて、そうのんびりとはしていられない。中国は明日から国慶節の大型連休に入るため、今日のうちにいろいろと作業を済ませておかなければならないのだ。

まずは最重要とも言える携帯電話の契約。

中国では公共・民間を問わず、さまざまなサービスを受けるのに携帯電話が欠かせない。特に金銭のやり取りは日本以上にキャッシュレスが進んでいて、場所によってはスマホアプリでの決済しか受け付けてくれないところもあるくらいだ*1。もちろんスーパーやコンビニなら現金で支払えるが、店によっては小銭のストックがなくておつりが出せないなんてことも。

兎にも角にも携帯電話は仕事だけでなく生活面でも必需品ということもあり、まず一番に契約した。

続けて中国銀行へ銀行口座を開設しに行った。

とにかくいろんなことを書類に書かされた。なかには生まれた住所を書く欄まであり、口座の開設になぜ出身地の情報が必要なんだろうと思いながら”Okayama”と書いたところ、その後データ入力された書類にはちゃんと”冈山“(『岡山』の簡体字表記)と印字されていたので、この行員は”Okayama”=岡山だと分かっているんだなあと妙に感心してしまった*2

ちなみに、この写真を撮った直後に係の人から「撮影禁止です」と怒られてしまった。

午後も色々と手続きを行い、予定していたタスクは何とか全て終了。

夜は職場が歓迎会を開いてくれた。隔離期間を除けば実質中国で初めていただく食事だけれど、訪れたのは日本式の居酒屋(^^;)。でも冷たーい生ビールが飲みたかったのと、隔離中は弁当で中華料理をさんざんいただいていたので、正直とてもありがたかった。

焼き鳥や刺身の盛り合わせなど定番メニューは揃っているし、ビールはアサヒスーパードライで、まるで日本にいる気分だった。日本を離れてそんなに経つわけではないけれど、隔離が明けた安堵感と相まって何だかホッとした。

ちなみにこの居酒屋、トイレに入ると便器の上に大きな文字で”禁止大便”と書かれていて思わず面食らってしまった。いや、小便器に書かれているなら分かるが、あくまで座るタイプの便器なのだ。上司・先輩も気になったようで「あれはどういう意味なのか」という話になった。とりあえず「配管が細くて大便をすると詰まってしまうということではないか」という結論に落ち着いたが、いやいや、それにしたってトイレは小か大しかないのにねえ(笑)。

中国駐在生活、これからどんなことが待っているのかとても楽しみだ(^^;)。

References
*1まさに私は隔離施設で宿泊費用をAlipayかWeChat Payで払えと言われてしまった。
*2中国人の間で岡山の知名度はそんなに高くないのと、もし知っていたとしても一般の中国人は岡山を中国語発音の[Gāngshān](ガンシャン)で認識していることが多いので”Okayama”と見聞きしてもそれが岡山のことだとピンと来ないことが多い。
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