The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

投稿者: ぼぼよる (48ページ目 (243ページ中))

北京ローカルな韓国料理店

韓国料理の代表選手、チヂミは雨の日に食べる風習があるんだそうです。チヂミを焼く音が雨の降る音に似ているからだとか、足元が悪いなか家にある材料で作れるものだったからとか、いろんな謂われがあるよう。とにかく韓国の方々にとって、雨の日はチヂミを食べながらマッコリをちびちび飲むのが「定番」なんだとか。

今日は別に雨が降ったわけではないのですが、夕食に韓国料理を食べに行きました。

おそらく中国人オーナーが経営している?のか、北京ローカルっぽい雰囲気の漂う店です。

周りの人たちは焼肉を食べていましたが、私たちは“部队锅”(部隊鍋)=プデチゲをいただきました。あとは海鮮チヂミとチャプチェを。写真で分かるように、夫婦2人で食べるには多すぎる量でした。鍋は“打包*1できませんが、チヂミとチャプチェは持ち帰りました。

北京は至る所で日本料理店が見られるようになりましたが、一方で韓国料理店はそこまで多くない印象があります。自宅近所のショッピングモールも日本料理店は数店舗入っているものの、韓国料理店はゼロ。たまに見かける韓国料理店はほとんどが焼肉店です。北京に住む日本人と韓国人の数を比べてもトントンかと思うのですが、どうしてなんだろうといつも感じます。

References
*1レストランなどで、料理や自分の食べ残しなどを包んで持ち帰ること。

紅の豚

昨日から上映が始まったスタジオジブリのアニメーション映画「紅の豚」を見に行って来ました。

こちらは中国版のポスター、タイトルは《红猪》です。中国語を解さない日本の方は「これじゃあ『紅のイノシシ(猪)』じゃないか」と思うかもしれません。中国語では“”と書いて「ブタ」という意味なので《红猪》で正解なんです。一方のイノシシは中国語で“野猪”と書きます。

中国では今年6月にも「天空の城ラピュタ」が上映されて話題になりましたが、ここ最近ジブリ作品のリバイバル上映が相次いでいます。その背景には中国国内でのジブリ作品の人気に比して「リアルタイムに映画館で見た」という人が少ないという事情があります。だって「紅の豚」が日本で公開されたのは1992年。当時の中国はまだまだ経済発展の途上ともいえる状況で(今も『発展途上国』ではありますが)映画館で優雅に日本のアニメを鑑賞するような時代ではなかったでしょうね。

では、中国の人たちはどうやってジブリ作品を見ていたのか。おそらくは海賊版だったのかと思います。かつて……といっても、ほんの十数年前の話ですが、中国では海賊版のDVDが蔓延していました。私が留学していた頃も三里屯みたいなオシャレな街にさえ海賊版DVDを販売する店が普通にあり、様々な映画作品が1枚8~10元で売っていました。当時のレートで150円いかないくらいですから、そりゃあ買う人がいますよね*1

北京・三里屯にかつてあった海賊版DVDを販売する店舗(2011年1月撮影)

今や中国も経済発展し、海賊版は淘汰されました。それなりのものにはそれなりに対価を払うという当然のことが中国でも認識されるようになったのです。往年の名作を「きちんと」映画館の大きなスクリーンで見たいという人が出てくるのも納得できます。

今日私たちは北京中心部、芳草地の映画館で「紅の豚」を見ましたが、客は20人足らずですかね。客席の数からすれば少ないかもしれません。けれど日本のアニメ作品がこうして中国で堂々と公開され、お金を払って見に来る中国の方がいるっていうのは尊いことだなあと思います。ましてや日本と中国の関係が微妙な今だからこそ、こうした動きは大切にしたいものです。

References
*1ちなみに当時日本人留学生の間では、ここで買ったディスクをパソコンで再生するとドライブが故障するというウワサが広まっていました

コーヒーのかす

ふとスターバックスの店舗の前を通ると「無料です、ご自由にお取り下さい」という文字が目に入りました。何だろうと思って見てみると“咖啡渣”(コーヒーかす)でした。

コーヒーを淹れた後に出るかす、私は捨てちゃっていますが乾燥させれば脱臭剤なんかにして再利用できるんですよね。灰皿に敷き詰めて吸い殻のにおいを消臭しているのとか見たことがあります。中国の方々はこれを持って帰ってどういう使い方をするのか、ぜひ見てみたいですね。

分かったお☆チュッチュッ♡

昨日の記事にも書いた、通販サイトから届いたCDアルバムの中身が全く別物だったという問題。

永遠のヒットソング
私が中国語を学び始めたのは今から約20年前の2002年です。中学生だった当時、2か月分の小遣いを貯めて学習本と簡単な辞書を買ったのが始まりです。当時、中国語を学ぶ上で毎週欠かさず視聴していたのがNHK中国語会話です。講師役は当時お茶の水女子大学で教鞭を執っていた相原茂先生、生徒役は北川えりさん、アシスタント役は京劇俳優であり画家としても活動していた盧思さんでした。今のNHK中国語会話と比べたら(そもそも今は『中国語!ナビ』という番組名なんですか)多少地味な構成だったかもしれませんが、相原先生の授業を盛り上...

今日、注文した店舗にクレームを入れました。向こうから「希望される対応はありますか」と聞かれたので「正しいディスクの在庫があるなら改めて送ってほしいし、ないなら返品したい」と伝えたところ、取り急ぎ「返金処理」をしてください、ディスクが見つかれば連絡しますと言われました。

で、私が「間違って入っていたディスクはどうすればいいんですか」と聞くと「差し上げます」とのこと。ええ、いいんですか。とは言え、別に欲しくもないディスクですけど(^^;)。中国の通販サイトはアプリのチャット機能でこういったやり取りができるのでとても便利です。日本のAmazonは確か返品処理も電話でのやり取りが必要だったような。

ちなみに私が店舗とやりとりしていて気になったのは、先方がメッセージに使う言葉です。

白色の吹き出しが店舗からのメッセージで、まず気になるのは“亲亲”。日本の漢字にすると「親親」です。“亲爱的”(親愛的)=「親愛なる人」の略で、つまりお客様のことを指しています。ただ“”にはキスという意味もあって、例えば“亲亲你”で「あなたにキス」になります。だから何度も“亲亲”と書かれると、まるで「チュッチュッ」と言われているように見えちゃうんです。

そして店舗側のメッセージでもうひとつ気になったのは“好哒”という表現。原義はおそらく“好的”[Hǎo de](分かりました)なんでしょうけど、それを“好哒”[Hǎo da]と言いかえています。少し発音を変えることで「分かったお☆」みたいな、可愛らしいけど、見ようによってはギャル語みたいになるんです。

つまり“好哒亲亲”で「承知しました、お客様」という意味なんでしょうけど、私には「分かったお☆チュッチュッ♡」と見えるわけです(あれ、私だけですか?)。おそらく店と客の距離を縮めたい思いから始まった表現なんでしょうけど、ねえ……このメッセージを書いている人もどうせおっさんなんでしょう?私は普通の書き方でいいじゃないかと思っちゃいますけど、どうなんでしょう(^^;)。

永遠のヒットソング

私が中国語を学び始めたのは今から約20年前の2002年です。中学生だった当時、2か月分の小遣いを貯めて学習本と簡単な辞書を買ったのが始まりです。

当時、中国語を学ぶ上で毎週欠かさず視聴していたのがNHK中国語会話です。講師役は当時お茶の水女子大学で教鞭を執っていた相原茂先生、生徒役は北川えりさん、アシスタント役は京劇俳優であり画家としても活動していた盧思さんでした。今のNHK中国語会話と比べたら(そもそも今は『中国語!ナビ』という番組名なんですか)多少地味な構成だったかもしれませんが、相原先生の授業を盛り上げる様々なアイデアが面白くて、中国語にのめり込む大きなきっかけになりました。

ちなみに、この番組で大変印象深く覚えているのがオープニング曲です。

出だしが“好好爱我”(ハオハオアイウオ)=「うーんと愛して」という大胆な歌詞から始まるユーロビート調の曲。当時初めて接する中国語の歌だったので、とても印象的でした。

不求你的富贵,不求你的荣华,只愿你把我珍惜。
あなたの地位なんていらない、あなたの栄華もいらない、ただ私を大切にしてくれたらいいの。

歌っているのは張薔という、80年代から90年代にかけてディスコミュージックで大ヒットした歌手です。なぜそんな時代の歌手の歌が2002年度になって採用されたのかと疑問に思っていましたが、2年前の2000年にアルバム《尽情飞扬》を出してこれがヒットしていたようです。確かにこのアルバムの中には《好好爱我》が収録されていました。

で、私は当時このアルバムが欲しかったんですよねえ。なのに日本だとどこにも売っていない。当時Amazonといった通販サイトはすでにありましたが、中国人歌手のアルバムを扱っていないんです。その後、中野ブロードウェイに中国や台湾のCDを扱っている店があると知って訪ねてみましたが、アルバムについて店主に聞くやいなや「ありません」とつっけんどんに言われたのを今も覚えています。ちなみに、このときが私の中野ブロードウェイ初訪問でした。

先日ふとそんなことを思い出し、中国の通販サイトでは今も張薔のアルバムを売っているのかしら……と検索したら、あるじゃないですか!張薔のアルバム《尽情飞扬》。掲載された商品の写真や値段から見るに中古品のようですが、それでも構いません。思わず衝動買いしてしまいました。

正真正銘の張薔のアルバム《尽情飞扬》です。おお、これこれ。私はこのアルバムが欲しくて東京中を走り回ったのです。今や動画投稿サイトに誰かがアップしてくれているので音楽自体は聴けますが、こうしてアルバムが手に入ると感慨深いものがあります。

ところが……

ケースを開けてみると、中に入っているディスクには“永恒畅销金曲”(永遠のヒットソング集)。えええーー!!!張薔のアルバムでないどころか、1曲も張薔の歌が入っていません。

うわー、やられました。まあ中古ですから、この国ではこういうことも珍しくないのかもしれませんが。とりあえず、日を改めて購入先にクレームを入れたいと思います。とほほ。

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