The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

投稿者: ぼぼよる (56ページ目 (243ページ中))

帰省

岡山に帰省しました。昨日までの北海道旅行を終え、新千歳空港からそのまま両親や祖父母とともに岡山に向かったのです(厳密には神戸空港に向かい、そこから下道で岡山に帰りました)。最後に岡山に帰ったのは去年8月。まだ1年ちょっとですが、以前は年に数回は帰っていたので、ずいぶん久しぶりな感じです。

北海道旅行の間、母の友人に預けていた2人*1のワンコを迎えに行くと、飛び上がって喜んでくれました。若いほうのワンコは生まれて1歳にもならないうちに会ったきりだったのですが、もうピョンピョン飛びつき、私の顔をペロペロなめてくれました。

ふと実家で窓を開けてボーッと外を眺めていると、電車の音が聞こえました。近所をJRが走っているのです。田舎の電車ですから本数は多くないし、かすかに「ガタンゴトン」と走る音が聞こえてくるくらいなのですが、小さい頃から何気なく耳にしながら育ったので、ああ、実家だなあという気持ちになります。すると「あれ、私は今、中国で仕事をしているんだったっけ」と得も言われぬ感情がこみあがってきます。

もうひとつ今回の帰省で意外だったのは、実家の近所に「スターバックス」ができていたことです。

東京や大阪といった大都市ではどこでも見かけるスターバックスですが、私が高校生だった頃は岡山県内に2、3店舗しかありませんでした。ましてや私の実家の近所にスターバックスができるなんて想像も付かなかったのが……今年8月にできたようです。地方にありがちな、駐車場を備えた「ドライブスルー式」の店舗。午後3時頃に行ったのですが、満席で賑わっていました。

思えば、中国もびっくりする量のスターバックスがありますよね。北京なんて同じビルの中に3店舗くらいあることも。全世界で展開していて、それが実感の近所にも作っちゃうわけですから、すごい勢いだなあと感じます。

JRの最寄り駅から歩くと30分近くかかり、車がなければ不便な場所です。都会のスターバックスは「ふと入る」んでしょうが、地方の場合は「スターバックスを目的地に来る」ということでしょうか。でも満席でしたから、その戦略は成功しているのかもしれません。

ちなみにこの写真、私はスターバックスの看板を撮影したつもりでしたが、それ以上に「はるやま」の看板が目立ってしまいました。紳士服などを手がけるはるやまは岡山本社の企業です。これはこれで「岡山の風景」なのかもしれません。

References
*1大切な家族の一員なので「2匹」でなく「2人」と呼んでいます。

北海道旅行3日目

今日は北海道旅行の最終日、近場の札幌市内を観光しました。

まず向かったのは「赤れんが」の愛称で知られる北海道庁の旧庁舎。現在リニューアル工事中のため幕で覆われています(写真に写っているのは幕に描かれた“絵”です)。建物の中に入ることはできませんが、今しか見られないリニューアル工事の様子を見学できるようになっていました。

続いてはベタですけど、札幌市時計台。北海道大学の発祥の地だそうで、それが理由か1階には北海道大学の図書館に所蔵されている資料がたくさん展示されていました。

そう言えば時計台の歴史を紹介する展示物を見ていて感じたのですが、北海道の歴史=開拓の歴史なんですね。もちろんアイヌの歴史は別に考えないといけないですが、時計台にせよ赤れんがにせよ、あとクラーク博士にしても、すべて開拓の歴史と共にあるんだなと感じました。

大倉山ジャンプ競技場にやって来ました。1972年の札幌オリンピックの際にスキージャンプの会場になった場所で、一般客も山上の展望台に上がることができます。

たまに夏でもスキージャンプを練習する人がいるよし。今日はいませんでしたけど。いざリフトで山上に向かっていると、その高さに驚きました。普通の人にはとても勇気が無くてスキージャンプはできないと思います。

展望台まで上がるとこんな感じ。空が広いですね……北海道って感じ。最終日だけでも晴れてくれて良かったです。ここ、大倉山ジャンプ競技場を最後に北海道旅行を終えました。

今回の旅行にあたっては祖父母の体調面が心配でしたが、2人とも頑張ってくれました。まあ、祖父は散歩を日課にするほどカクシャクしているのであまり心配していなかったのですが、祖母は少し歩くと疲れてしまうことが多いんですよね。旅行中も少し歩くと足や腰を痛がる場面もあり、年を取ったんだなあと感じさせられました。と言っても、2人とも80代なんだから当たり前っちゃあ当たり前かもしれません。だって孫の私もすでに34歳なんだから(^^;)。そういう意味では旅行ができたというだけて良かったです。

私の家族にしても、妻の家族にしても、みんな健康でいてくれることが中国在住の私としては一番安心します。何かあったときはすぐに駆けつけてあげたいですが、国外にいるとそれが難しいからです。それでも中国は隣国ですし*1、「ゼロコロナ」政策の下で両国の行き来がもっと不自由だった頃を思えばましになったのかもしれませんが。

本当、いつまでも元気でいてほしいなと思います。そして次の旅行はぜひ北京に、私と妻……そして新しく増えている家族に会いに来てほしいです(^^)。

References
*1東京と北京の間のフライトは長くて約4時間。東京と岡山の間が新幹線で約3時間半なのと比べれば、ほぼ同じなのかもしれません。

北海道旅行2日目

北海道旅行の2日目は札幌から少し遠出をして小樽に行きました。

朝、札幌を出発して高速道路を走っていると「たたきつける」ような雨。ドライバーズシートまで横殴りの雨、ワイパーきかない“昼”のハリケーン*1……といった具合です。

だ・の・に、小樽に着いたら雨が小休止。何なら雲の合間から青空が見えるくらいでした。いやあ、これは私の日頃の行いが良いからでしょうか(違うっちゅーに)。

今は廃線となった国鉄手宮線の線路です。北海道最初の鉄道、官営幌内鉄道として1880年(明治13年)に開通し、石炭を港のある小樽市へ運ぶのに使われたそうです。

韓国の方が線路の真ん中に立って記念撮影をしていました(ここは廃線なので、もちろん撮影は問題ありません)。そう言えば今回の北海道旅行では韓国の方をよく見かけました。国慶節の中国と時を同じくして、韓国でも今は「チュソク」という伝統的な祝日を迎えていて、日本に旅行に来ている方が多いのかもしれません。

小樽の町を歩いているとガラス関連の店が多いことに気付きます。小樽は古くから漁業が盛んで、特に明治から大正にかけてはニシン漁の全盛期だったそうです。 その当時、漁具として「ガラス製の浮き玉」を使用していたため、小樽では実用的な石油ランプや浮き玉製造を中心とするガラス工業が盛んになったとのこと。

かわいいガラス細工がたくさん並んでいて、中国や韓国から来たのであろう観光客の方々が買い求めていました。思えば、中国は観光地に行ってもあまりこういったものが並んでいないですね。こういうものが人気を集めているのかもしれません。

お昼は小樽堺町通り商店街にある海鮮丼の店に入りました。ちょっぴり値は張りましたが、それだけボリューミーな盛り付け。祖父母が「ここは払わせてほしい」と言うのでごちそうになってしまいました。あ~ん、し・あ・わ・せ。日本に一時帰国してからと言うもの、北京で食べる1年分の量の海鮮を食べているかもしれません。それでも全く飽きないのは島国・日本に生まれたからでしょうか。

小樽から少し足を伸ばしてやって来たのは「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」。小樽を発つ頃には雨がポツポツ降り始め、余市に着く頃には再び暴風雨といった状況でした。実はここも過去に一度来たことがあり、ウイスキーを作る蒸溜所を見学できるとあって期待していたのですが……どうやら暴風雨の影響で今日は見学中止とのことでした。

売店だけは営業しているということで向かってみると……すごい混雑でした。みんな見学目的で来たのかなあ。私はハイボールグラスを購入しました。

夜はすすきのにある居酒屋で父を囲んで還暦祝いの宴会。札幌で勤めた経験のある会社の同期に聞いたら「ここは間違いない」と太鼓判を押すので、中国から予約した店です。雑居ビルの2階にあり、ちょっぴり怪しげなのですが(笑)店に入ると上品な店主が迎えてくれます。

5500円のおまかせコースで飲み放題付き。いやあ、すごかったです。

予約の際に何か食べたいものはあるかと聞いてくれたので北海道でしか食べられない海の幸をお願いしていたところ、今が旬だというサンマの刺身を出してくれました。サンマは足が早いため、新鮮にいただけるのは北海道ならでは。あとはホッケの刺身なんてのも初めて食べました。

ビールは北海道限定のサッポロクラシックの瓶、一体何本飲んだかしら(笑)。日本酒を嗜む祖父に、飲み放題には本来入っていない酒を特別に提供してもらいました。新鮮な刺身にカニ、キンキの煮付け、エビの天ぷら……覚えきれないほどの料理をいただきました。北海道に行く人がいれば私も是非おすすめしたいと思います(^^)。

References
*1翼の折れたエンジェル/中村あゆみ。

北海道旅行1日目

今日から2泊3日の日程で北海道旅行に来ました。還暦を迎えた父を旅行という形で祝ってあげたかったというのと、祖父母が元気なうちに旅行に連れて行ってあげたいという母の希望もあり、私が一時帰国したのを機に実現しました。

私と弟は東京の羽田空港から、両親と祖父母は岡山のお隣・兵庫県は神戸空港から出発し*1、新千歳空港で合流しました。私が乗った行きの飛行機はエコノミーを買ったはずですが、まさかのビジネスシート。なぜ座れたのか事情はよく分かりませんでしたが、とても広々していて快適でした。

新千歳空港で「エレベーター」という案内の外国語表記にロシア語で”лифт”と書いてありました。地理的にロシアが近い、北海道ならではの光景です。

私は自他共に認める雨男なのですが、今回の北海道旅行は見事に雨続きでした。テレビの天気予報では「北日本は台風並みの大荒れ」なんて言われる始末(^^;)。けれど、こうして旅行が実現しただけでも感謝しなければなりません。

まず訪れたのは「羊ヶ丘展望台」。札幌市内を見渡すことができます。

ここには「青年よ、大志を抱け」(Boys, be Ambitious)で有名なクラーク像があります。

クラーク像と言うと、もともとは北海道大学の構内にある胸像のほうが有名だったそうです。しかし大量の観光客が大学を訪れるようになり、学業に支障が出るとして大学がその後観光目的の車両入構を禁止したとのこと。しかし当時クラーク像はすでに北海道観光の目玉になっていたため、像が見られないことを憂慮した札幌観光協会が羊ヶ丘展望台に新たなクラーク像を作ったそうです。

夜はサッポロビール園に行きました。ここでは新鮮な生ビールとジンギスカンをいただけるとあって、私は北海道旅行のたびに毎回来ています。

サッポロビール園は2003年に閉鎖したサッポロビール札幌工場の跡地に作られています。私たちが案内された「開拓使館」は1890年(明治23年)に建設された建物で、赤れんがの造りはとても趣があります。いざ中に入るとジンギスカンを焼く煙がもくもくしていて、おいしそうなにおいが漂っていました。

ジンギスカンの羊肉は柔らかくて臭みもなくておいしかったです。中国でよく羊肉を食べますが、それと比べてもクセがないかも?しれません。肉そのものもそうですが、タレもおいしかったですね。サッポロビール園特製なんだそうです。ビールもたらふく飲んで、ああ……し・あ・わ・せ。

真面目な話をすると、なぜ「ジンギスカン」と言うんでしょうね、この料理は。ジンギスカンって、かのモンゴル帝国を率いたチンギス・ハーンのことでしょ?人名が料理名になるっていうのもおもしろいですね。

References
*1岡山空港からも札幌便は出ているのですが、午後出発しかなかったため、便数が多くて午前出発できる神戸空港を選びました。

日本でベビー用品を

今日は妻と1日かけてベビー用品を買いました。向かったのは錦糸町。ここには大きな「アカチャンホンポ」があるほか「西松屋」や「ベビーザらス」が揃っているのです。

今まで縁もなかったベビー用品。まだ子どもが生まれていないこともあって実感が沸かず、不思議な感覚です。妻は妊娠5か月目ですが、ベビー用品を買い始めるのはもう少し後……という人たちのほうが多いんでしょうか。私たちは今回の一時帰国を機に一通りのものは日本で揃えておきたい思いがあったので、そんなことを言ってられません。

事前に自分たちで書きだしたリストのほか、店内にも「買い揃えておくべきベビー用品」なるパンフレットが並んでいたので、それを参考に次々カゴに入れていきます。物によっては「デザインより量」、ガーゼなんかはアカチャンホンポのPBを頼ります。一方、服やスタイ(今は『よだれかけ』って言わないんですね)はかわいいものを選りすぐります。

しばらく店内をうろついていると、ミキハウスの専用コーナーがありました。

か、か、かっわい~~~!!!

さすがミキハウス、他商品より断然かわいいです。思わず興奮して「あ~ん」なんて声が出てしまいました。ミキハウスの店員さんもいてくれ、私たちが商品を見ていると「分からないことがあったら何でも聞いてくださいね」と声を掛けてくれました。買うつもりでカゴに入れていた服やスタイ、それにソックスの一部を商品棚に戻し、ミキハウスのほうを買うことにしました(笑)。

なんなら、ほとんどの商品をミキハウスにしてもいいと思ったのですが……やはりちょっぴりお高めです。それに店員さんに聞くと、新生児用の服は着れて3か月程度と考えたほうがいいと助言をいただきました。

さ、さ、3か月程度!?こんなにかわいい服を買っても、3か月で着れなくなっちゃうの~!?子どもってそんなに驚く速さで成長していくんですね……何だろう、この、まだ生まれていないのに「あんまり早く大きくならなくていいよ」と思っちゃう感じ。結局、全てをミキハウスで揃えることはやめ(そもそも結構な値段がするので)哺乳瓶のほか、服やスタイを少し購入することにしました。

とても新鮮な体験でした。だって、どれもこれも「今まで自分で買ったこともないものばかり」。少し気合いが入りすぎたのか、レジで会計するとほぼ10万円でした。けど人間1人が家族に増えるんです。その準備だと思えば決して高くありません。今回の買い物は私たちから子どもに買ってあげる初めてのプレゼント。少しずつ親になるという自覚が強くなってきたかな、と感じるところです。

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