The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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近くて遠い国

今、日本人が中国に入国するには非常にハードルが高いです。一番の理由がビザ。

ビザとは「私の国に入国しても良いよ」という許可みたいなもの。怪しい人物ではないか、持っているパスポートは有効か、入国させても問題ないか……いろいろ調べた上で問題ないと判断されれば、ビザが発給されます。だから「入国許可証」みたいなものなんですね。

全ての国でビザが必要なわけではありません。交流が盛んで、入国にビザを必要としない協定を締結している国であれば、パスポートだけで入国できます。幸いにも日本国籍は国際的に良いイメージを持たれているため、日本人がビザ無し(=ノービザ)で入国できる国は70近くに上ります。

実は中国もかつては短期滞在(15日以内)であれば日本人の入国に「ノービザ」を認めていました。しかし新型コロナウイルスが感染拡大した2020年3月、中国はこの措置を停止。当時、中国は「新型コロナは海外から持ち込まれた」と主張していましたから(日本を含む)海外から人が入ってくるのを止める必要があったわけですね。コロナ禍が明け、国際的な人の往来が復活しだした今になっても中国は日本人に対する「ノービザ」を復活させていません。今日本人が中国に入国しようとした場合、それが観光目的であってもビザを取得しないといけないのです。

以前なら日本人は飛行機のチケットさえ取れれば、当日だって思いつきで中国に旅行に行くことができました。しかし今は何週間もかけてビザを取得しなければなりました。このことでビジネス面では特に「中国出張が簡単にできなくなった」など影響は大きいようです。日本の経済界からは「ノービザ」の復活を求める声が出ています。

一方、それに対して中国政府が持ち出しているのは「相互主義の原則」。ちなみにこちらは朝日新聞の記事です。

コロナ禍前に中国政府が認めていた日本人向けの15日以内の査証(ビザ)免除の再開について、中国外務省の呉璽領事局長は「相互主義の原則に基づいて交渉を進めたい」と述べた。同様に短期訪日の中国人のビザ免除を、日本側に求める意向を示したものだ。

朝日新聞デジタル(2023年6月23日)

日本人の中国入国に「ノービザ」を復活させてほしいなら、中国人の日本入国も「ノービザ」にしなさいと言っているわけです。日本はコロナ禍の前から中国に対し「ノービザ」を認めていません。

でも、残念ながら14億人いる中国人に一律「ノービザ」を導入するのは難しいと思います。冒頭に書いたように「ビザ」というのは「その人物が入国しても問題ないか」を保証するもの。日本国内で検挙された外国人を国籍別に見ると、ベトナムと中国人が圧倒的多数です。こうした状況でビザを免除すれば、日本国内からの反発の声が相次ぐでしょう。逆に言えば、日本は中国に対してビザを求める理由があるのです。

さらに「相互主義」という意味では、日本は中国の富裕層に対して「マルチビザ」を多数発給しています。「マルチビザ」というのは一度ビザを取得すれば一定の期間内、何度も入国することのできるものです。「ノービザ」が難しい現状において、中国の人たちのニーズを精一杯ひろっているとも言えます。しかし中国はどうでしょう。短期間のビジネス出張に来たいという日本人はたくさんいるのに、そうしたニーズに応えられていません。

中国は日本からの投資を呼び込もうと、今年に入って多数の訪日団を送り込んでいます。日本に投資を呼びかける一方で、日本のビジネスマンを簡単には入国させない。やっていることがチグハグとしか言えません。

私が目下残念なのは、せっかくこうして中国に住んでいるのに家族や友人を簡単に招けないことです。以前なら春秋航空みたいな格安航空券が取れれば簡単に来られたのに、今やビザが必要になり「近くて遠い国」になってしまいました。先ほど紹介した朝日新聞の記事のように日本のビジネス界からは「ノービザ」の復活を求める声は根強いこともあり、早く以前のようになってくれないかな……という思いはありますが……観光という面でのニーズはあまり大きくないんですよね。というのが今、中国に旅行に行きたいという日本人はどんどん減っているんです。こういう事情も「ノービザ」復活の見通しに暗い影を落としています。

まもなく「三伏天」

今日は二十四節気の「小暑」。夏が本格化し、日に日に暑くなっていく頃です。

ただ、ここ最近の北京は「夏が本格化する」というより、遙か先を行っているような気温の日が続いています。40度を超えた日も今年すでに4回。職場の中国人の同僚たちも「今年は異常」と話すくらいです。一体どうしちゃったというのでしょう。

今日は仕事で「798芸術区」に来ました。今年5月にも来ましたが、今回来たのはその際には行かなかったエリアです。廃工場が間近に見られて迫力がありました。

それにしても暑かったです……

ちなみに中国で1年のうち最も気温が高く蒸し暑い時期のことを「三伏天」(さんぷくてん)と言います。初伏・中伏・末伏の3段階に分かれ、合わせて40日余りあります。ふと思い出して、一緒にいた中国人の同僚に「もう『三伏天』に入っていますよね」と聞くと「いえ、まだです。今年の『三伏天』は7月11日からです」と言うじゃありませんか。

ええ、まだ「三伏天」に入っていないのに、この気温とは……先が思いやられます。

真夏日、猛暑日……40度以上は?

今日の北京も暑かったです。現地のニュースを見ると“北京迎今年第四个超40℃高温日”(北京で今年4回目の40度超え高温日)なんて報道しています。私が十数年前に留学していた頃はさすがにここまで暑くありませんでした。一体どうしちゃったと言うんでしょう……

これ、午後7時半過ぎに撮影した写真です。相変わらず明るいですよね。そして暑い!!

ただ乾燥しているのでカラッとした暑さなのはありがたいです。日本だと湿度が高いので「蒸し暑い」んですよね。そうそう、先日行ったマカオは40度もありませんでしたが、ジメジメしていたのでよっぽど暑かったのを覚えています。

こんなに40度が普通になると地球の気候がおかしくなっていることを否応にも感じさせられます。日本では30度以上を「真夏日」、35度以上を「猛暑日」と呼びますが、40度以上の日を何と呼ぶのかも考えないといけない時期に来ているのかもしれません。

小龍蝦

今日のお昼は麺屋でいつもと少し違うメニューを注文してみました。

「小龍蝦拌麺」(“小龙虾拌面”)です。「小龍蝦」という漢字から「何かしらのエビの麺」というところまでは予想が付くかもしれません。実はこれ、ザリガニ麺。中国語で「小龍蝦」(“小龙虾”)ってザリガニをことを指すんです。で、お皿の右手にかかっている天かすがふやけた(笑)ように見えるのは「蒜蓉」はガーリックパウダーと言うか、にんにくをみじん切りにしたものです。

中国ではよくザリガニが食されます。それこそ“烧烤”と言う、中国式バーベキューの店に行くと皿に山盛りになって出てきます。泥臭さを防ぐためか、ずいぶんスパイシーに味付けされていることが多いですね。この麺のザリガニは薄味ですけど。

ガチ中華の人気も相まって今は日本でもザリガニを食べられる店が増えてきているようです。ただ、ザリガニって大きさの割に食べられる身が少ないんですよね。この麺のザリガニにしたって小エビが一回り大きくなったくらいです。だったら普通のエビでいいかなあって思っちゃいます(^^;)。

北京で名古屋の台湾まぜそば

夕方に三里屯をぷらぷらしていると、日本のラーメンが食べられる店を見つけました。ラーメンというより「油そば」をメインに扱っている店のようです。

油そばって私は大学進学で上京するまで知りませんでした。初めて作ったのは国立市にある一橋大学近くのラーメン店だとか、あるいは武蔵野市にある亜細亜大学近くのラーメン店だとか説は複数あるらしいですが、共通しているのは東京西部(多摩地区)が発祥なのだそうです。

私も大学生の頃に友人に連れられ食べに行きましたが、正直、味は大したことないなと思ったのを覚えています(笑)。

妻は「油そば」を選びましたが、私は「台湾まぜそば」なるものを選びました。愛知県名古屋市が発祥だそうで、ネギ・タマネギ・挽肉が麺の上に載っています。

よーくまぜたつもりですが、それでも麺を食べ終わるとネギや挽肉といった具がたくさん余ってしまいました。名古屋ではここに白ごはんを投入する「追い飯」なるものをすることもあるそうで、なるほど、確かにそうしたほうが具も余さず食べられるだろうなと思いました。

しかし「台湾まぜそば」と言いますが、台湾で見たことはありません。名古屋で唐辛子とニンニクを絡め炒めた挽肉のことを「台湾ミンチ」と呼ぶことから付けられた名前なんだそうですが、北京で名古屋が発祥の台湾まぜそばを食すとは何とも説明に困る複雑さです(^^;)。

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