The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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皮肚麺

南京出張の2日目。

例によって朝から夜まで大忙しだった。せっかく南京に来たのに、南京らしいものは何も見ていない。せめて、と昼食は南京名物の「皮肚麺」をいただいた。

やってきたのは“张府园大碗皮肚面”。ひっきりなしに客が訪れ、人気店なのがすぐに分かった。

注文したのは“特色皮肚三鲜面”。皮肚というのは、豚の皮を煮た後、乾燥させて油で揚げたもの。見た目は油揚げや麩のようだが、実際に食べるとサクサク、パリパリらしい。「らしい」というのは、麺の上に乗ってくるとスープを吸って柔らかくなっているからだ。とてもおいしかった。ただ少々脂っこいので、食べ終わる頃には少々胸がむかむかしてしまった。

帰ってきた“烧烤”

職場からの帰宅途中、地下鉄の駅に入ろうとしたら良いにおいが漂ってくる。

駅の前に“烧烤”の出店が出ていたのだ。“烧烤”は日本式に言うと、あぶり焼きとかバーベキュー。肉や野菜の串焼きを始め、魚やイカといった魚介バーベキューまで、実にさまざまな食材がある。夏の季節には中国各地至る所にこの“烧烤”が出現する。ああ、もうそんな季節かあと思う風景だ。

私はこの“烧烤”が大好き。ビールに合うから、というのが一番の理由なんだけど(笑)留学していた頃は出店で大量買いし、持って帰ってビールと一緒に食べていた。この“烧烤”の出店、このたび中国に赴任してから初めて見た。今まで見なかったのは新型コロナウイルスの感染状況が悪かったという理由もあるだろうけど、そういう意味でも以前の北京に戻ってきている感もあってうれしい。

串焼き

日本で働く中国人の友人が出張と帰省を兼ねて中国にやって来た。突然メッセージが来て「今、北京にいるんだけど」と言うのでびっくり。せっかくの機会なので一緒に飲むことに。

向かったのは日壇公園近くの串焼きバー(“串吧”)。向こうの仕事の都合もあって午後10時というスタートだったので、なるべく遅くまで営業している店を選んだ。普通の串焼き屋と違ってクラフトビール(“精酿啤酒”)も楽しめるそうで、ビール好きとしてはたまらない。

中国で串焼きといえばラム肉(“羊肉串”)だけど、ここは牛肉がオススメらしい。豚のバラ肉を注文するとキムチやサンチュも付いてきて、テーブルの上が思いのほかいっぱいになった。

最初の1杯目はホワイトビール。とてもおいしい。中国でもこういうクラフトビールを作るようになっているんだなあと思うと、隔世の感。私が留学していた頃は串焼きを食べるときの定番と言えば“二锅头*1だったもんなあ。

日本でも最近「ガチ中華」として人気が出ているザリガニも注文。食べるのは、実は初めて。

泥臭いのかな?と思ったけど、そうでもなかった。ほのかに「におう」かなあ、くらい。それを消すためにずいぶんスパイシーな味付けがしてあった。まあ、食べてみればエビだ。殻はエビより硬いけど、実はプリプリだった。

人のことを言えないけど、月曜だというのに店内はまあまあな人で賑わっていた。そして結構、泥酔されている方多し(笑)。みんなずいぶん気持ち良さそうに飲んでいる。

友人は日本語がとにかく上手で、私たちが会話するときは基本的に日本語を使っている。今日も日本語で話していると、隣のテーブルから「日本人じゃないか?」「日本語?これは韓国語なんじゃないか」みたいな酔っ払いの会話が聞こえてくる。するとついに「すみませんが、お二人が話しているのは日本語ですか?」と話しかけてきた。「日本語ですよ」と返すと「ほら~」みたいなやり取り。そんなに珍しいのかしらん。

すると少し離れたテーブルから、これまたかなり泥酔された方が「ジャパニーズ!?」みたいな声を上げる。すると私たちのところまで近付いてきて「あなたたちは日本人ですか」と聞いてくる。友人が「私は中国人です」と答えると、私のほうを向いて「じゃあ、あなたは日本人ですか」と言う。そうです、と答えると「日本との歴史には731部隊*2とかいろいろあるけど、僕は政治を語りたいわけじゃなくて……」と語り出す。この方、かなり酔っ払って目もすわっていたので、内心「ちょっと面倒なことになるんじゃないか」と心配になった。

すると、この方は「小さい頃から日本が大好きで、日本の文化に親しんでいる。もうすぐ公開されるスラムダンクの映画*3も楽しみで楽しみで」と言う。なーんだ、筋金入りの日本好きか(^^;)。私に握手を求めてきて「ぜひ一杯、おごらせてください」と言う。丁重にお断りしたけど、しばらくしたらウエイターさんが「あちらの方からです」とビールを持ってきた。

私は基本的に中国では「溶け込む」ようにしているので(笑)あまり日本人と分からないように(中国人ぶって)過ごしていることが多い。それだけに、ここまで「日本人」として扱われたのは、このたび中国に来てから初めてだった。しかし良い人たちで良かった。私が日本人であることで、悪く思われることもあるかもしれないしね。

友人と話に夢中になっていると、気付けば私たちが最後の客になっていた。いつも学ぶことが多く、刺激をもらえる友人というのは本当に大切だ。北京でほかにも会いたい人はいただろうに、連絡をくれたことに感謝。

References
*1安手の焼酎。
*2日中戦争当時、中国東北部のハルビン郊外で生物兵器の開発に当たった旧日本軍の部隊。
*3日本で去年12月に公開された映画『THE FIRST SLAM DUNK』。中国では4月20日から公開される。

魚を肴に酒をいただく

先月にも訪れた鮮魚店「魚清」を再訪。

前回訪れたときに、隣のテーブルに座った日本人のおっさん(おっと、失礼)2人が昼間っから新鮮な刺身を肴に酒盛りを楽しんでいた。これが、もお~羨ましくて羨ましくて。次回、再訪したときには是非とも「私もやりたい」と思っていたのだ。

調べてみると「魚清」の閉店時間は午後8時半らしい。酒飲みにはちょっと早い閉店*1。これを見越して午後6時半過ぎに行ってみたものの、これがてんで計算違い。店内は満席で、待つ客さえいた。しかしここまで来て刺身を食わずに帰れない。レジのお姉さんにケータイ番号を伝えておけば順番になると呼んでくれるそうで、待つことにした。閉店時間だけがどんどん迫ってくる……うーん、斯くなる上はお酒をやめて海鮮丼とかご飯物だけ楽しんでササッと退店するか……

20分から30分で案内できると聞いていたものの、時間はすでに30分近く経過。我慢できず「あと何組ですか」と聞くと確認してくれ「あ、次です」とのこと。蕎麦屋の出前か!!という言葉が喉元まで出かけたけど、まあ、ありつけるなら良い。閉店時間まで残り1時間というときだった。

店員はみんな手際が良かった。テーブルに着くと前の客の食べた後をチャッチャッと片付けてくれ、料理も注文すれば次々と運ばれてくる。ただ酒を注文しようとしたところ、店員さんに「物販エリアで売っているお酒を自分で取ってきてください」と言われる。ええ?どういうこと?

よく見るとイートインエリアには「自由にお取りください」と冷えたジョッキが並んでいた。なるほど、売り場の冷蔵庫から缶ビールを自分で取ってきて、これを使って飲めというわけか。ちなみに刺身についても同じシステム。物販エリアの刺身売り場に行き、食べたいものを選んで取ってくる必要がある。売っているのはさくの状態だけど、店員さんに渡せば大根のツマと共にきれいに盛り付けてテーブルまで持ってきてくれた。

私が選んだのはマグロ、ブリ、サーモン。端切れのような刺身しか売っていなかったけど、きれいに盛ってくれたのでさくの状態よりだいぶよく見えた。

このシステムはつまり「魚清」はあくまで鮮魚店であり、居酒屋やレストランではないと。「イートインエリア」はあくまで店で買ったものをその場でいただける場所であって、基本的にはセルフサービスというわけですな。とはいえ寿司を始め、鍋物や揚げ物といった「調理モノ」は注文すれば店員さんが持ってきてくれる。だから缶ビールなんかはいいけど、日本酒や焼酎は大きな瓶でしか売っていないから1杯だけ……みたいな飲み方ができない。隣のテーブルで飲んでいた中国人のおっちゃんは一升瓶の日本酒を購入していたけど、飲みきれなかったのだろう。持って帰っていた。

私は缶ビールを数本、妻は今日はノンアル。ちなみに閉店時間だと思っていた午後8時半はラストオーダーの時間だった。それもお酒は冷蔵庫から取り出せばいいだけなので、午後10時までは良しとのこと。ただ料理はお腹いっぱいで食べきれなかったので、包んで持って帰った。お酒についてはボトルキープもできるようで、そういった飲み方もアリかもしれない。

References
*1「魚清」の午後8時半というのは確かに早いけど、中国は飲食店の閉店時間が日本に比べて早めな傾向。日本じゃ午前様まで営業している居酒屋はそこら中にあるもんねえ。

牛肉チャーハン

昼に先輩と職場近くの食堂にランチをしに行く。

ここは青海牛肉麺といった麺料理をはじめ、“羊肉串*1や“大盘鸡*2などイスラム系の料理を出している店で、昼時にはものすごく賑わう。

入店するとちょうど席を立つ客がいたので、運良くすぐに座れた。私も何度か来たことがある店だが、先輩から「牛肉チャーハンがおいしい」と言われたので、そちらをいただくことに。

先輩には内緒だけど、ちょっと味は微妙だった。味付けにムラがあるのと、牛肉チャーハンという割には牛肉が雀の涙だ。ここの“羊肉串”は驚くほど肉が大きくて太っ腹だなあといつも思っていたのだが、それに比べるとずいぶん「けち」だ。

ここの牛肉麺はおいしいので今後も利用したいと思うけど、牛肉チャーハンはもう頼まないかなあ。

References
*1ラム肉の串焼き。
*2鶏肉とジャガイモの煮込み。ウイグル料理の代表選手。
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