中国渡航にあたっては「外国人体格検査記録」というものが必要だ。

おどろおどろしい名前だが何てことはなく、日本でいうところの健康診断書。ただし中国側に提出するものなので中国語や英語である必要があり、通常の病院では出してもらえない。ということで代々木にある「日中友好医院」に行ってきた。実はここ、12年前の中国留学の際にも利用した。うーむ、感慨深い。

当時どんな検査をしたかとか、院内がどんな雰囲気だったかは全く覚えていなかった。しかし待ち時間にボーッと座りながら「当時は留学前にどんな思いだったのだろう」と考えると、いろいろ思い出すから不思議だ。大学や学生寮の友人・後輩が私の壮行会を連日催してくれていたこと、荷造りをしないといけないのに全然進んでいなかったこと、中国に留学できる期待と日本を離れるちょっとしたさみしさ……何だ、今とほとんど同じじゃないか。

しかし次から次へと健診者が訪れる。様子から見るにほとんどの人が「外国人体格検査記録」のために来ているようだった。コロナ禍にあっても中国へ渡航する人は多いのだなあ。留学ビザはまだ出ないようだから、みんな仕事ということか。

最後に検診結果を医師から聞いて終わり。エコーの写真などを見ながら「健康ですねー、問題ないですねー」と説明してくれる。実は数週間前に人生初の人間ドックを受けたばかりで問題がないことは分かっていた。

すると最後に「12年前にも検査を受けているんですねー」と言って、当時のレントゲン写真を見せてくれた。へええ、なんで当時検査を受けたって分かるのだろう。名前と生年月日で登録されているのかな*1。当時と今回のレントゲン写真を見比べて「肺もきれいなままだし、全く問題ありませんね」とご講評。

「ただ体重は増えちゃいましたね」……そこまで思い出させてくれなくて結構です、先生(^^;)。

References
*1だとしたら、たまたま偶然同姓同名で同じ誕生日に生まれた人間が訪れたら?誤ってひも付けられちゃうのかな?