The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

月: 2023年9月 (5ページ目 (6ページ中))

北京の水族館「富国海底世界」

今日は北京市内にある水族館「富国海底世界」に行ってきました。

朝陽区にある多目的スタジアム「北京工人体育館」の敷地内には人工池があり、その地下に作られています。検索すると地図アプリ上では“新西兰富国海底世界”(ニュージーランド富国海底世界)などと表示されるので「なぜニュージーランド?」と思っていたのですが、どうやらニュージーランドとの合弁で作られたそうです。

工人体育館の近くに来ることはちょくちょくありましたが、こんな水族館があるなんて知りませんでした。海に囲まれた日本に育った私にとって、海の生き物を見る水族館は基本的に海沿いにある印象があります。沖縄美ら海水族館、神戸の須磨水族館、大阪の海洋館。ああ、それを言ったら高松にはなぜか山上にある新屋島水族館がありましたね(^^;)。けど、それだって瀬戸内海沿いです。

けど、北京と言えば完全に内陸。海水だって手に入らないだろうし、どうしているんでしょう。運搬してくるのかしら。それとも人工の海水?とても気になります。

水族館の入口にはなぜかハトのエサやり体験コーナー。中年の男性が暇そうに座っていました。

ここから入館します……入口に描かれた絵やタコの巨大なオブジェから漂う「地方の水族館」感。1人150元(約3000円)、どんなクオリティーが味わえるのか楽しみです。

いざ入館。1階は売店やアシカショーの会場があり、メインの展示は地下1階にありました。

売店にクラゲが売っていました。けど……これ、ミズクラゲでしょ?私が岡山にいた頃はこんなの、なんぼでも海に浮いていました。料金は33元(約660円)。私なんかは買うにも値しないと思っちゃいますが(笑)内陸の人には珍しいのでしょうか。

追記)ミズクラゲをペットで買う方は日本にもいらっしゃるようです。

ぼーっと展示を見ていると、バシャバシャという水しぶきが聞こえて来ました。何だろうと見てみると、女の子が水槽の中に手を入れてかき回しています。な、なに?私が女の子に「まさか魚を触っているの?」と聞くと「うん、ここで触れるよ」との返答。

快快来!伸手进来与小鱼互动吧!
早くおいで!手を伸ばして小さな魚たちとふれあおう!

ふ、ふれあおうって……日本だと無さそうな展示です。そもそも魚って水槽を叩くのさえ「ストレスになるから」という理由でダメなんですよね。触るのはいいんでしょうか。ヒトデやザリガニなど、磯の生き物とふれあえるようなコーナーは見たことありますけど。なお、その後の展示を見ていると「水槽のガラスを叩かないで」という表記自体はこの水族館にも至る所にありました。

これはパロットファイヤー?

こちらは「トランスルーセントグラスキャットフィッシュ」。東南アジア原産で、実はナマズの仲間なんだそうです。確かに顔にヒゲが生えていて、体の透明が印象的でした。

こちらは「ツノダシ」。中国語では“镰鱼”と言うそうで、これを日本漢字で書くと「鎌魚」。ツノの部分を鎌に見立てているわけですね。魚の中国語名が分かって面白いです。

ミズクラゲのコーナーがありました。水槽の中で水流を作っているようで、回りながらフワフワ浮いていました。

こちらは「魚ミルクやり体験」なるコーナー。体験している子がいたのでどんなものかと眺めていると、男の子が哺乳瓶が付いた棒を持ち、それを水槽の中に突っ込みました。すると魚がものすごい勢いで哺乳瓶に群がるのです。

な、なんですか、これは……ちなみに一体何の魚かと思いきや、何てことはありません、普通のコイです。哺乳瓶には粉状のエサが入っていて、それが水に溶けるとあたかもミルクをやっているように見えるんですね。中国では観光地などに集客の目玉として用意されるようです。

水族館の目玉、全長120メートルある水中トンネルです。足元には動く歩道があって、歩かなくても巨大水槽を下からのんびり楽しむことができます。規模としてはアジア最大級なのだそうです。

この巨大水槽には450万リットルの水が入っていて、浄水した水道水とイスラエルから輸入した120トンの塩で海水を再現しているのだそうです。マグロ、ウミガメ、あとサメなどもいました。

動く歩道に乗って巨大水槽を楽しんでいると、目の前をスイスイと泳ぐ人が横切りました。どうやら、こちらの水族館では巨大水槽を魚と一緒に泳げるプランも販売しているようです。調べてみたところ、1対1のインストラクター付きで980元(約19700円)とのこと。そこそこの値段はしますが、私がいたときだけでもカップルや親子連れが泳いでいるのを見たので購入者はいるようです。でも、水槽にはサメもいましたよ?大丈夫なんでしょうか。

大体の所要時間は1時間半といったところでしょうか。同じ首都にある水族館と比較しても、東京にあるサンシャイン水族館やすみだ水族館に比べるとずいぶん小さいです。入館時に「日本のどこか地方にありそうな水族館」という印象を持ちましたが、見終わってもやはりそんな感想です。サメはいましたがクジラやイルカはおらず、巨大水族館と比べたら小さな魚がメインでした。そうですねえ……私は展示を見ながら岡山県は玉野市渋川にある「玉野海洋博物館」や、和歌山県の南紀白浜にある「京都大学白浜水族館」を思い出しました。

まあ、これで1人150元(約3000円)だとコスパは悪いかな、というのが正直な印象です。ここが中国なのと、内陸の北京であることを加味したらしようがないかもしれませんが。北京動物園のほうにも「海洋館」という水族館があって、こちらのほうが広いとのこと。また機会を見つけて行ってみたいと思います。

ドイツビールで誕生日祝い

今日は私の誕生日祝いということで、妻と2人でドイツ料理のレストランに行きました。レストランというより、ビアホールと言ったほうがいいかもしれません。

私がビール好きなこともあって、妻が選んでくれた店です。店名は“申德勒加油站餐厅”、日本語にすると「シンドラーのガソリンスタンド・レストラン」というところでしょうか。入り口にはドイツ語で”Schindlers Tankstelle”と書いてあり、”Tankstelle”はやはりガソリンスタンドという意味のようです。どういう由来があるんでしょうね。

一瞬、中国にいることを忘れるほどおしゃれな店でした。多くの客で賑わっていて、店内はギターの生演奏も。私が最初にいただいたのは確か“施纳德经典小麦原味扎啤”(シュナイダーヴァイセ・オリジナル)。ホワイトビールの独特の甘い麦の香が特徴的でした。

料理もおいしかったです。こちらは“纽伦堡香肠配土豆泥、酸椰菜”(ニュルンベルガーソーセージとマッシュポテト・ザワークラウト)。料理名にもある“纽伦堡”(ニュルンベルク)とはドイツ南部の街で、ここのソーセージはとても有名なのだそうです。付け合わせのザワークラウトもシャキシャキして、んんー、おいしい。ビールが進みます。

写真手前の卵料理は“农家蛋饼”、これを日本語に直訳すると「農家のオムレツ」。調べてみると、ドイツ語では”Bauernfrühstück”(農夫の朝食)と言って、ドイツでは「おふくろの味」として当たり前のように食べられる家庭料理なんだそうです。

卵の中にはベーコンとジャガイモが。そうそう、ジャーマンポテトを卵で包んだ……といった感じの料理でした。あと、付け合わせのピクルスがポイントなんだそうです。

こちらは“德式烩猪肉配面包丸子”(ドイツ式豚肉のとろ煮、パン団子付き)。調べてみると、こちらも「セゲド風グーラッシュ」というハンガリー起源の料理なんだそうです。シチューのような感じで、豚肉のほかにサワークラフトも入っていました。んんー、これもビールが進みます。

パン団子っていうのも何だ?と思ったのですが(皿に並んでいるものです)ドイツでは「ゼンメルクネーデル」(”Semmelknödel”)と言って、古くて乾燥したパンに牛乳や卵を加えて作るものだそうです。残り物の再利用というか、食材を大事にするという知恵のもと生まれた料理なんですね。

私たちは店内奥に案内されましたが、外にはテラス席もありました。今日は雨が降っていましたけど、晴れていたら良い雰囲気だろうなあと思います。この店、とても気に入りました。店を探してくれ、ごちそうしてくれた妻に感謝!そして34歳となった新しい1年も、良い年にしたいと思います。

クラフトビールでザリガニ

夜、仕事で付き合いのある方と食事に行きました。

行ったのはクラフトビールがいただける店。クラフトビールは中国語で“精酿啤酒”と言い、今こちらでは大人気です。至る所に「クラフトビール」が楽しめるビールバーが生まれています。

ただこちらの店、メインのクラフトビールはおいしいんですけど、中には「うっす~い」ものも。例えば、この写真はビール8種を飲み比べられるセットですが、赤色や緑色のビールを飲むと味もへったくれもないほど薄いんです。炭酸水に着色しただけじゃないかと思うほど。中国のクラフトビール市場はまだ成長中ですから「なんちゃってクラフトビール」もたくさんあるのかもしれません。

クラフトビールのお供に注文したのがザリガニ。ビニールの手袋を渡され、自分で殻をむきます。よく食べる海のエビに比べると殻は厚く、固めです。そして可食部分は少なめ。あと泥臭さを抑えるためか、スパイスは多めです。なので、からい!!しかしビニールの手袋をつけているので汗を拭うことができません。ダラダラ滝のような汗を流しながらいただきました。

海鮮丼で日本料理店を応援

私の昼食はいつも会社近くの「蘭州牛肉麺」の店で済ませることが多いですが、今日は日本人の同僚と和食を食べに行きました。一部の報道では福島第一原子力発電所の処理水放出が始まってから中国国内の日本料理店の客入りに影響が出ているよし。今日で放出が始まって2週間ですから、どんなものか見に行ってみようという話になったのです。

結論から言うと、大変賑わっていました。この店には処理水放出前にも来たことがありますが、客入りに変化は感じません。何を食べているのか見てみると、刺身や寿司といった水産物もたくさん。こういうことなんですよね、実際のところは。

私も海鮮丼を注文。現在中国は日本から水産物の輸入を全面停止しているので、使っている魚は日本産ではないはず。けれど逆風にさらされる日本料理店を少しでも応援できれば、という思いです……と言っても、実は贅沢なランチにありつくための言い訳かもしれませんが(笑)。

北京の集合住宅

中国と一概に言っても日本の約25倍の面積を有していて、それぞれの街がそれぞれの風景を持っています。私が今住んでいるのは北京ですが、北京には北京の風景があるんですよね。

例えば“胡同”(フートン)なんかは典型的な北京の風景だと思います。日本語でいうと「横丁」といったところでしょうか、細い路地のことを指します。それに「天安門広場」といった規模の大きい施設があるのも首都・北京ならではの景色。あとは東西南北に道路が碁盤の目のように走っているのも都ならではだと思います。

もうひとつ、集合住宅にも北京っぽさがあると思います。何と言うんでしょう、共産主義っぽいというか社会主義国家っぽいというか、その独特な雰囲気が特徴です。先日、上海から出張に来た同僚も集合住宅を見て「北京っぽい」と話していました。ロシアに駐在したことのある上司も「モスクワにもこうした団地がたくさんあった」と話していましたから、やはり東側の国に多かった様式なのかもしれません。

昼間に見ていると時代遅れで古めかしい雰囲気を感じるのですが、夜になるとそこは中国。ギラギラとライトアップが始まります。これ、どこまでコンセンサスが得られているんでしょう。だって自分の家が知らない間にピカピカ光っていたら、ねえ(^^;)。

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