The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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オマケが入っていた

日曜だけど仕事。夕方になっていろいろ仕事が発生し、帰宅できたのは22時頃。夕食を作る元気もなかったので“外卖”(出前)を取ることにした。

頼もうとしたのは“木须肉”(きくらげと豚肉の卵炒め)と“土豆丝”(ジャガイモの細切り炒め)。どちらも好きで、私がよく注文する定番の中国料理。いつも利用している店舗で注文しようとしたら、別の店舗でも同じメニューを扱っていて、しかもそちらのほうが安い*1ということが分かる。同じ料理ならと思い、今日は安いほうで注文してみた。

いざ届くと、容器が3つ入っている。あれ?私が注文したのは2品なはずだけど。取りだしてみると、もう1品入っていたのは“干豆腐丝”(千切り豆腐の和え物)だった。間違えて注文しちゃったかな?と思い、レシートを見てみると、注文しているのは確かに2品だ。容器をよくよく見てみると「無料サービスでお贈りします、ぜひ星5つの高評価をお願いします」と書いてあった。ははーん、そういうことか。

そのサービス精神、あっぱれ。ただ味はいつも注文している店舗のほうがおいしかった。ありがたいけど、次はいつもの店舗を頼んじゃうだろうなあ。

References
*1安いと行っても約250円程度だけど。

北京の黄昏

ここ最近、北京も寒くなってきた。

北京の黄昏時。北二環路は車がひっきりなしに走っている。“车如流水马如龙”(車は流れる水の如く、馬は龍の如く)*1だ。

イトーヨーカドーで買い物。ここは食料品売り場が充実していて、日本の調味料もたくさんあるので助かる。いざ自分が自宅隔離になったときのために、冷凍食品やカップラーメンなど日持ちしそうな食料をいろいろと購入。

冷凍庫におにぎりがたくさん並んでいた。見てみると「バラレイシ」「抹茶あずき」「白桃」「ティラミス」……こりゃ何だ?

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よく見てみると“饭团蛋糕”(おむすびケーキ)と書いてある。大阪発の「新感覚スイーツ」で、発売からわずか1年で50万個を売り上げる人気となったらしい。

こんなものも並ぶとは、さすがイトーヨーカドー。

References
*1車や人が多く行き交い、とても賑やかな様子を指す。

迫る隔離、地獄の軍団

スマートフォンで「百度地図」*1を開くと、北京市内のあちこちに赤い文字が表示されている。

書いてあるのは“高风险”(高リスク)や“中风险”(中リスク)の文字。おそらく感染者や濃厚接触者が発生した場所だろう。中国にはこうした感染状況が悪い地域の分類が「高」「中」「低」とある。至る所に赤い文字で書かれていて、自分と近いところに表示されると「ドキッ」としていまう。

今日の中国政府の発表によると今後は「高」と「低」の2種類になるらしい。そして海外からの入国者も今まで7日間の集中隔離+3日間の自宅隔離を行っていたところを、5日間の集中隔離+3日間の自宅隔離にするとのこと。たった2日間の短縮かあ。

私の家はショッピングモールに直結しているのだが、今日からモールが臨時休業すると連絡が来た。

感染者が発生したわけではなく「お客様と従業員の安全を保障するため、感染防止作業を行います」と書いてある。消毒かなにかするのだろうか。身の回りにじわじわと広がってきている感じがする……「感染」というより「隔離リスク」が(^^;)。

References
*1さしずめGoogleマップの中国版といったところか。

ゼロコロナは続くよ、どこまでも

日本で来たる新型コロナウイルスの第8波に警戒感が強まる中、中国でも感染が広がり始めている。とは言え、昨日中国で確認された感染者は約8500人。日本は約8万7400人なので10分の1ほど。けれど中国では大ごとだ。

とある日本企業の北京オフィスは日本人社員が全員自宅隔離になったらしい。理由は、出勤していた中国人スタッフの下の階の住人が陽性になったから。つまり、その中国人スタッフ自身は陽性でも何でもないのに、このスタッフと同じ空間にいたことを理由に“次密生接触者”(2次濃厚接触者)というカテゴリーに分類されたそうだ。

何なんだ、2次濃厚接触者って。全然「濃厚」じゃないし、それで自宅から出るなと言われるんじゃ、何のためにこんな高頻度にPCR検査しているのか分かったもんじゃない。

会社の北京オフィスの周りでは、商業施設が営業を停止したり一部の公園が閉鎖したりと影響はじわじわと出ている。また感染者が出た地域からの移動が厳しく制限されているので、北京の日本大使館には地方に出張や旅行に行ったまま「自宅に戻れない」という日本人からの問い合わせが相次いでいるらしい。なかには1か月以上帰れていない人もいるそう。

これがいわゆる中国政府の進める「ゼロコロナ」政策、徹底的に感染を抑え込むやり方だ。

周りの中国人たちの間では「感染する」ことよりも「隔離される」ことに対する不安のほうが高まってきている。そりゃそうだ、私も日本で陽性になった身だが、今や新型コロナウイルスは風邪と同程度の症状。なのに数週間にわたって隔離されるんじゃ、そちらのほうが影響が大きすぎる。

しかし今日の19時から放送したニュースではこんなことを言っていた。

11月10日現地時間19時から放送された中国中央テレビニュース番組「新聞聯播」

中国の最高指導部たちが会議を開き“坚定不移贯彻‘动态清零’总方针”(「ゼロコロナ」の大方針を揺るぎなく貫徹せよ)と確認したということだ。市井の人々が混乱しているのを知ってか知らずか、今後も厳しい状況は続くらしい。

正真正銘のトリリンガル

仕事を終えて帰ろうとしていると、職場の中国人スタッフの女性が「ぼぼよるさんは韓国語が話せるんですか」と聞いて来た。

このスタッフは朝鮮族の方。朝鮮族は中国に55いる少数民族の1つで、韓国や北朝鮮と同じ文化のルーツを持つ人たちだ。チマチョゴリを着て、ハングル文字を書き、アンニョンハセヨと話す。けれど中国国内に住み、中国国籍を持っているため、あくまで「中国人」。

私はいつもこの方の言語の使い分けに本当に感心していた。電話で朝鮮語を話していたかと思ったら、突然同僚と中国語で会話をし始め、私たちには日本語で話しかけるのだ。その切り替えようが本当に見事で、言語オタクとしてはいつも惚れ惚れしながら見とれていた。朝鮮語と中国語はどちらも母語だから話せて当然かもしれないが、日本語だって申し分ないレベル。正真正銘のトリリンガルなのだ。

私がたまに朝鮮語を口にするのを聞いて、話せるのかどうか気になっていたらしい。いやあ、比べて私の朝鮮語はとてもとても。趣味程度ですから……って、大学の第二外国語では朝鮮語を選んだはずなんだけど(^^;)。

帰宅しようとしていたのに朝鮮語談義に花が咲き、時間も忘れて話し込んだ。「ぼぼよるさんが延辺*1に行ったらきっと楽しいと思いますよ」と言ってくれた。そうそう、延辺、ずっと昔から行ってみたかったんだよなあ。中国っぽい町並みにハングル文字があふれ、訪れた人は中国にいながら韓国に来たような感覚を味わえるという。

中国に赴任したら絶対に行きたいと思っている場所が山ほどあるのに、今のところ北京から一歩も出ることさえ叶っていない。ここ数日は北京もじわじわと感染者が増えてきて不穏な噂も流れているところ。ああ、いつまで続くんだろう。

References
*1中国東北部・吉林省にある延辺朝鮮族自治州。朝鮮族が多く住んでいるので、街なかには中国語とともに朝鮮語があふれている。

コスパがよい料理

ここ最近、昼に何を食べようか迷ったらもっぱらこの店に行っている。

会社から歩いて10分くらいのところにある蘭州牛肉麺の店。

何度かブログでも紹介しているが、とにかくおいしい。最初は店名の通り蘭州牛肉麺を目当てに入店したが今は何でも食べる。先日は“土豆牛肉盖饭”(牛肉とじゃがいもの丼)を食べたが、分厚い牛肉がたくさん入って20元(約400円)という安さ。たまらない。

今日食べたのは“新疆拌面”、ウイグル料理の「ラグメン」だ。野菜・肉がたっぷり載っていて、もちもちした麺の食感がたまらない。ソースはトマトベースで、どこかミートソーススパゲッティを思い出させる味。

そういえば11年前の留学では口に合う中国料理が少なくて苦労したことが多い気がするけど、今回は全く食事に困っていない。むしろ楽しんでいるくらいだ。自分の舌が変わったとは思わないので、おそらく自分の口に合う中国料理が「選べる」ようになったのかなあ。だって苦手な料理は、今でもやっぱり苦手だもの(笑)。

一方、私の同僚は普段から日本料理を食べている人が多いようだ。この前、誘われて日本料理店に行ったら焼き鯖定食が59元(約1200円)だった。日本的な感覚で言えばちょっぴり贅沢なランチといった値段か。とてもおいしかったけど、この「ラグメン」が3分の1の値段で食べられるなら私はこちらを取るかなあ。

中国産の日本米

今日の夕食はごはんを炊いた。使ったのは日本を出国するときに買ったおニューの炊飯器。

自分で言うのも何だが、結構な値段のする炊飯器だ。

日本人だもの、米は大切!と奮発して購入。海外の電圧に対応した炊飯器もあるようだが、今後日本でも長く使うことを見越して100Vの日本国内モデルを選んだ。だからうん万する変圧器も一緒に購入して、どれだけお金かけてるんだか(^^;)。

せっかく良い炊飯器を買ったのだから、米も良いものを選ばなければ。インターネットで調べてみると、中国国内で栽培された日本品種の米がちょこちょこ売っているようだ。そこで“越前米”という米を買ってみた。中国東北部の遼寧省で栽培されているコシヒカリらしい。どんなものか不安だったので、とりあえず2キロだけ購入(笑)。

炊けたごはんを食べてみると……おおお!!おいしい。ふっくらもちもち、驚きの味だ。今までと全然違う。さすが高級炊飯器。米も日本品種だけあって、日本で食べているものと全く変わらない。

おかずはゴーヤチャンプルー。お肉はスパムを使用した。本当は豚肉を使いたかったが、中国ではこういうときに便利な薄切りの豚肉が売っていないのだ。あるのはサムギョプサルのように分厚い肉ばかりで少々不便。カットしてくれとお願いしたら切ってくれるのだろうか。

北京にニトリが初進出

北京におとといオープンした“宜得利家具”(ニトリ)に行ってきた。

ニトリが入ったのは北京市中心部から見て南西、豊台区にあるイオン。朝陽ジョイシティのイオンが閉店してしまった今、北京に唯一残るイオンだ。

オープンしたばかりとあって大盛況だった。

中国にニトリが進出したのは別に最近のことではなく、2014年に湖北省武漢に中国1号店を出している。北京から一番近いところだと天津に店舗があるようだ。北京に赴任してから行ってみたいと思っていたが、新型コロナウイルスの感染対策で移動が大変厳しいので、北京から天津に行くことさえもかなっていない(高速鉄道で約30分ほど)。

今回、満を持しての北京進出。まだ家の中の日用品などが揃いきっていないので大変助かる。

私が特に期待していたのはキッチン用具。先日イケアに行ったが、やはり欧米の道具は「それじゃない」感が拭えない。その点、さすがニトリ。日本の台所が必要とするものが揃っている。

品揃えは日本のニトリとほぼ変わらない。巻き簀まであったが、中国人は必要とするのだろうか。そして気になるのは値段だが、日本のニトリとほぼ変わらないように感じた。どうしてだろうと思ったところ、読売新聞にこんな記事が。

日本や海外のニトリ店舗に並ぶ商品の多くは主に中国で生産されている。中国での販売分は、仕入れを人民元で決済し、元建てで販売するため、急速な円安の影響はほぼ受けていないという。輸出に比べて輸送費も安く、杉浦氏は「中国の店舗が増え、売り上げも増えるほど、(ニトリグループ全体として)円安のリスクが軽減できる」と述べた。

読売新聞電子版の記事から

なるほど、よく考えればそうだ。もちろんニトリとして日本品質を確保するためにそこらの中国製と全く同じ値段にはならないだろうけど、中国で生産しているからこそのメリットかもしれない。

ひときわ目立つ人だかりができていたのは箸のコーナー。

中国を訪れた経験のある人は分かるだろうが、中国の箸は太くて長い。まるで日本の菜箸のようだ。中華料理は大きなターンテーブルにたくさんの皿が並び、遠くに手を伸ばして料理を取る形式が多いため、箸が必然的に長くなる。

しかし最近は日本と同じように一人一食ずつという形式が増えてきている。すると太くて長い箸は少々不便になるのだ。その点、日本の箸は短くて軽く、ぴったりだ。かわいくてオシャレな箸も多く、中国の人に人気を集めているようだ。みんなお気に入りのマイ箸を選んでいた。

店舗はイオンの中にあるためワンフロアだが、テーブルやソファーといった大型家具も並んでいた。

イケアはたまーに極端なデザインの家具も多いが(笑)その点、ニトリは外れがない感じ。落ち着いた雰囲気が出せるので、その点、中国人にも受け入れられるんじゃないかな。

日経新聞の記事によると、ニトリは現時点で中国に59店舗を展開しているそうだ。これを来年末までに70%増の100店舗を目指すとのこと。

北京在住の日本人としては日本のものが手軽に手に入る点でとても便利だし、日本の企業がこうして海外で頑張ってくれるのは純粋にうれしい思いだ。ここのイオンは私の家から地下鉄で1時間15分ほどと少々遠いため、もう少し近くにできてくれたらうれしいかなあ。

日本には行けないけれど

仕事で西単ジョイシティ(“西单大悦城”)に行ってきた。

土曜日なだけあって、驚くほどの人だ。中国ではこうしたショッピングモールに入店するにはスマートフォンアプリで72時間以内のPCR検査陰性証明を提示しないといけないが、入り口はそれだけのために50メートルほどの列ができていた。

この西単ジョイシティは私が留学していた頃にもあった。大学前のバス停から乗り換えなしで来られたので頻繁に訪れたが、当時と比べたら店は結構変わったような気がする。若者向けの店が多いのかな?客も若者が多い印象。一緒に行った中国人スタッフは人の多さにうんざりしているようだった。

ふとモール内を歩いていると見慣れた文字が……「六本木駅」?東京メトロとJRのマークも付いている(ちなみに六本木駅にJRは通っていない)。

こちらは「肉問屋元気一番焼肉」という、日本の焼き肉が食べられるレストランらしい。

大きな路面電車を模した客席、これは都電荒川線?行き先は「北千住」となっているけど、北千住に路面電車はない気が。店内はのぞけなかったが、この改札口から入ってくようだ。ロト6や宝くじといった日本を彷彿とさせる看板がたくさんある。

世界の山ちゃん(笑)。そして六本木駅の駅名標、都営大江戸線だ。隣の看板には「六本木交差点方面」とか「乃木坂駅方面」など、馴染みのある地名が。よくできていて、「ここはどこだったっけ?」と一瞬不思議な気分になった。

日本に中国の町並みを模したレストランはないけど(あれば私はぜひ行ってみたい笑)中国にはこうして日本の町並みを模したレストランができる。それだけみんな日本に行きたいんだろうなあ。それがコロナ禍で今までのように簡単に行けなくなってしまった。いや、行くのは簡単だ。だって日本は水際対策を大幅に緩和しているんだもの。問題は中国に帰国したときの隔離だ。

日本と中国は隣同士で日帰りだってできそうなくらいの距離にあるのに、隔離のせいで地球の裏側・ブラジルより遠い国になってしまった。こうやって日本の雰囲気を少しでも味わおうとしている人たちを見ると何だか切ない思いになってしまった。早く彼らが日本に行ける日が戻りますように。

エクスクルーシブ・チャイナ

今日、仕事で政府機関の建物に行ったところ、入り口でワクチン接種履歴の提示を求められてしまった。ああ、おととい心配していたことが、こうもさっそく起きてしまうとは(^^;)。

一緒にいた中国人スタッフが「彼は日本国内のワクチン接種証明書なら持っている。中国のワクチンでないといけないとは書いていなかったはずだ」と掛け合ってくれるも、担当者は「うーん」という顔をする。しばらくしておそらく上司だろう、もう少し年齢の高い男性がやって来た。私のワクチン接種証明書を手にして、これまた「うーん」という顔をする。

私の後ろから香港出身だという女性が「私も入れてください」と訴えている。彼女も香港の接種証明書を提示していて、どうやら私と状況は同じのようだ。

すると担当者は「うーん、分かりました、今日はとりあえずお入りください」と言って、ようやく入れてくれた。「とりあえず」ってどういうことなんだか。

最後にワクチンを接種したのは今年4月、もう半年になる。今回は「とりあえず」入れたけど、前回の接種から時間が経てば経つほど接種証明書の持つ効力はなくなっていくだろう。じゃあ私も4回目が接種できればいいのだが、中国でモデルナ製ワクチンは認可されていないため、それはできない。

八方塞がりだ。中国製ワクチンを打とうとしたら「あなたはモデルナ製を3回打っているからだめ」。じゃあモデルナ製の4回目を打たせてくださいと言えば「中国では認可していないから打てません」。けれど「ワクチンの接種履歴を提示しないと入れません」。

中国がモデルナ製ワクチンを認可してくれれば早いけれど、それはないだろう。そんなことをすると、みんなモデルナ製に殺到して中国製を打とうという人がいなくなるからだ。中国はそういう場合、外部を徹底的に排除する。LINEを排除してWeChatを使わせる。Twitterを排除してWeiboを使わせる。YouTubeを排除してbilibili動画を使わせる。まあ、ネットサービスについてはもっといろんな理由・背景があるけど、とにかく中国は排他的だ。私が11年前に留学していた頃と比べても、その排他性は強まっている気がする。

ガラパゴス化という言葉はかつて日本の技術やサービスを指して使われたが、今は中国に対して使うのがぴったりだと思う。

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