The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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飲みニケーション

職場の中国人同僚が転職することになり、有志で送別会を企画しました。

職場としての正式な送別会はすでに開催したのですが、ノンアルコールの健全(?)な送別会を簡単にしただけだったので、飲食店できちんとし企画してあげたかったこともあったのです。

お店選びで一人一人が候補を持ち寄ることになり、私が先日妻に連れて行ってもらったドイツ料理の店を挙げたところ、まさかの第一候補に。同じ系列店が職場近くにあることが分かったので、そちらに行くことになりました。

日壇公園の南にある“申德勒加油站西餐厅”(シンドラーのガソリンスタンド・西レストラン)です。結構な混みようでしたが、同僚が予約してくれていたため広めのテーブルに着くことができました。

中国の方々は料理の注文の仕方がとにかく「豪快」です。日本人だと「食べきれるの!?」と思っちゃう量をアレコレ注文します。きっと彼らも食べきれないかもしれないとは思っているのでしょうが、それほどたくさんの食事がテーブルに並んでいることが大切なんでしょうね。さすが「満漢全席」という文化を有する国です。けどあまりの量に、料理が揃ったときには一緒にいた日本人の同僚と唖然としてしまいました。

実はこうして中国人同僚と飲みに行ったのは初めてです。新型コロナウイルスの感染防止のため、これまでずっと職場での飲み会もできなかったんですよね。賛否両論ある「飲みニケーション」ですけど、私はやはりこういう場でしか聞けない話ってあると思います。中国人同僚の皆さんとも前よりもお近付きになれたかな?と思う夜でした。

中国の病院

今日は午前中に妻の付き添いで病院に。私が遅番だったので、予定を合わせたのです。

向かったのは妊産婦検診でもお世話になっている「北京ユナイテッドファミリー」(“北京和睦家医院”)。いつもは産婦人科ですが、今日は外科に。よく行く病棟と違う場所だったので新鮮でした。

私が十数年前に中国に留学した際は、一度も病院に行きませんでした。目立った病気をしなかったというのが一番の理由ですが、そもそも良い保険に入らなかったんですよね。入学手続きの際に大学側が用意した安い保険には入りましたが、結局どういうプランだったのか今も知りません。

そもそも中国の一般の病院は大変です。ものすごい数の人でごった返していて、まず列に並んで診察の予約を取ることから始まります。それから診察、検査、結果の説明、薬の受け取り、それぞれで長蛇の列に並ばなくてはいけません。これでは治る病気も悪化しそう……と、私自身も敬遠していたところはあるかもしれません。

それに比べて「北京ユナイテッドファミリー」は別世界です。院内はきれいで、先生たちも丁寧。今のところ「予約がとれなかった」ということはありません。基本的に私は中国語で受診していますが、日本語通訳をお願いすることもできます。中国の一般市民が大変な思いで通院する一方、こう言っちゃなんですが「特権階級(もちろん私たちも含めて)」のための医療もあるんですよね。

もちろん医療費はずいぶん高額ですが、保険会社と提携しているので保険証書さえ提示すればキャッシュレスで診察してもらえます。さらに私は駐在員として北京赴任しているので、保険料は会社負担。本当にありがたいなと思います。こういう経験をすると、改めて日本の国民皆保険ってすごいと感じさせられます。そしてもうひとつ、海外では保険が欠かせない……ということですね。

気持ちの良い天気

天高く馬肥ゆる秋と言いますが、今日はまさに「高く」感じるような空が広がりました。

今年の夏は40度超を記録するなど猛暑に見舞われた北京ですが、ここ最近はすっかり秋らしい天気です。日本だと秋分の日(今年は9月23日)までは「残暑」と言いますが、そんなのどこ吹く風。

こういう日はオフィスにこもって仕事をするのがもったいないですね。夕方、我慢できずに外に出てしまいました。オフィス近くの広場にベンチがあるのです。座っていると、うーん気持ちが良い。北京の秋は短いですから、この時期を大切に過ごしたいと思います。

道路に見る日中の違い

この前、会社近くを歩いていたらすごいことになっている交差点がありました。

この写真からはよく分からないかもしれませんが、とにかく車が入り乱れています。で、クラクションが止めどなく鳴り響いています。これ、中国ではよく見る光景です。

日本では信号を渡りきれずに交差点の内側に止まってしまうのはNGです。次に交差道路から走ってくる車の邪魔になってしまいますから。そのため教習所では「赤信号に変わりそうだ」と思ったら止まるよう教わります。いや、もっとも中国でも本来はそのように教わるそうです。けれど皆さん突っ込んでいくんですよね。で、交差点が埋まっちゃう。だからこの交差点付近の道路は夕方近くになるといつも渋滞しています。誰も得しないのに、何を焦ってみんな突っ込んでいくんでしょうか。

こちらはツイッター、もといXで紹介されていた中国版TikTok(「抖音」)の動画です。動画に赤文字で書かれている“拉链式通行”というのは、複数の車線が1車線に合流する地点で車が1台1台交互に進入することを言います。日本ではこれ、暗黙の了解ですよね(地方によるかもしれませんけど)。これが中国版TikTokで話題になっているというのです。

こちらの元の投稿を見てみると、コメント欄にはいろんな反応がありました。

咱们交规也是这样教的,可就是没人做。
我々(中国人)の交通ルールもこう教えているんだけど、実践する人がいない。

咱们只看本质,只要出了交通事故,就开始遵守交规了。
我々(中国人)は本質しか見ていない。交通事故を起こして初めて交通ルールを守り出す。

这是人家的教育和素质。
これが彼ら(日本人)の教育と民度だ。

素质是中国山寨不了的。
民度は中国にも「パクれない」。

基本的には「見習うべきだ」というコメントがほとんどでした。

でもねえ……中国では難しいと思います。いや、中国の方々も「日本のように交通ルールを実践した方が良い」というのはみんな分かっているでしょう。けれど自分1人が交通ルールを守ろうとしたって割り込んでくる車はいるし、突っ込んでくる自転車はいるし、赤信号を無視して横断歩道を渡る歩行者はいるんです。すると自分はいつまでたっても目的地に着けない(笑)。結局、中国ではこうした運転をせざるをえなくなります。

こういうのって誰かが1人で始めるものではなく「こうするものだよね」という集団意識が根付き、広まり、やがて一般化するものです。誰かが急に声を上げても難しい……まあ、法律か何かで強制するなどすれば別ですけど……って、よくよく思えばこの国は無理やり法律を作っちゃうようなことをよくしている国でした(^^;)。けど自主的に秩序を守るのと、強制されて初めて守るのでは、実はそこに大きな違いがあると思います。

北京の水族館「富国海底世界」

今日は北京市内にある水族館「富国海底世界」に行ってきました。

朝陽区にある多目的スタジアム「北京工人体育館」の敷地内には人工池があり、その地下に作られています。検索すると地図アプリ上では“新西兰富国海底世界”(ニュージーランド富国海底世界)などと表示されるので「なぜニュージーランド?」と思っていたのですが、どうやらニュージーランドとの合弁で作られたそうです。

工人体育館の近くに来ることはちょくちょくありましたが、こんな水族館があるなんて知りませんでした。海に囲まれた日本に育った私にとって、海の生き物を見る水族館は基本的に海沿いにある印象があります。沖縄美ら海水族館、神戸の須磨水族館、大阪の海洋館。ああ、それを言ったら高松にはなぜか山上にある新屋島水族館がありましたね(^^;)。けど、それだって瀬戸内海沿いです。

けど、北京と言えば完全に内陸。海水だって手に入らないだろうし、どうしているんでしょう。運搬してくるのかしら。それとも人工の海水?とても気になります。

水族館の入口にはなぜかハトのエサやり体験コーナー。中年の男性が暇そうに座っていました。

ここから入館します……入口に描かれた絵やタコの巨大なオブジェから漂う「地方の水族館」感。1人150元(約3000円)、どんなクオリティーが味わえるのか楽しみです。

いざ入館。1階は売店やアシカショーの会場があり、メインの展示は地下1階にありました。

売店にクラゲが売っていました。けど……これ、ミズクラゲでしょ?私が岡山にいた頃はこんなの、なんぼでも海に浮いていました。料金は33元(約660円)。私なんかは買うにも値しないと思っちゃいますが(笑)内陸の人には珍しいのでしょうか。

追記)ミズクラゲをペットで買う方は日本にもいらっしゃるようです。

ぼーっと展示を見ていると、バシャバシャという水しぶきが聞こえて来ました。何だろうと見てみると、女の子が水槽の中に手を入れてかき回しています。な、なに?私が女の子に「まさか魚を触っているの?」と聞くと「うん、ここで触れるよ」との返答。

快快来!伸手进来与小鱼互动吧!
早くおいで!手を伸ばして小さな魚たちとふれあおう!

ふ、ふれあおうって……日本だと無さそうな展示です。そもそも魚って水槽を叩くのさえ「ストレスになるから」という理由でダメなんですよね。触るのはいいんでしょうか。ヒトデやザリガニなど、磯の生き物とふれあえるようなコーナーは見たことありますけど。なお、その後の展示を見ていると「水槽のガラスを叩かないで」という表記自体はこの水族館にも至る所にありました。

これはパロットファイヤー?

こちらは「トランスルーセントグラスキャットフィッシュ」。東南アジア原産で、実はナマズの仲間なんだそうです。確かに顔にヒゲが生えていて、体の透明が印象的でした。

こちらは「ツノダシ」。中国語では“镰鱼”と言うそうで、これを日本漢字で書くと「鎌魚」。ツノの部分を鎌に見立てているわけですね。魚の中国語名が分かって面白いです。

ミズクラゲのコーナーがありました。水槽の中で水流を作っているようで、回りながらフワフワ浮いていました。

こちらは「魚ミルクやり体験」なるコーナー。体験している子がいたのでどんなものかと眺めていると、男の子が哺乳瓶が付いた棒を持ち、それを水槽の中に突っ込みました。すると魚がものすごい勢いで哺乳瓶に群がるのです。

な、なんですか、これは……ちなみに一体何の魚かと思いきや、何てことはありません、普通のコイです。哺乳瓶には粉状のエサが入っていて、それが水に溶けるとあたかもミルクをやっているように見えるんですね。中国では観光地などに集客の目玉として用意されるようです。

水族館の目玉、全長120メートルある水中トンネルです。足元には動く歩道があって、歩かなくても巨大水槽を下からのんびり楽しむことができます。規模としてはアジア最大級なのだそうです。

この巨大水槽には450万リットルの水が入っていて、浄水した水道水とイスラエルから輸入した120トンの塩で海水を再現しているのだそうです。マグロ、ウミガメ、あとサメなどもいました。

動く歩道に乗って巨大水槽を楽しんでいると、目の前をスイスイと泳ぐ人が横切りました。どうやら、こちらの水族館では巨大水槽を魚と一緒に泳げるプランも販売しているようです。調べてみたところ、1対1のインストラクター付きで980元(約19700円)とのこと。そこそこの値段はしますが、私がいたときだけでもカップルや親子連れが泳いでいるのを見たので購入者はいるようです。でも、水槽にはサメもいましたよ?大丈夫なんでしょうか。

大体の所要時間は1時間半といったところでしょうか。同じ首都にある水族館と比較しても、東京にあるサンシャイン水族館やすみだ水族館に比べるとずいぶん小さいです。入館時に「日本のどこか地方にありそうな水族館」という印象を持ちましたが、見終わってもやはりそんな感想です。サメはいましたがクジラやイルカはおらず、巨大水族館と比べたら小さな魚がメインでした。そうですねえ……私は展示を見ながら岡山県は玉野市渋川にある「玉野海洋博物館」や、和歌山県の南紀白浜にある「京都大学白浜水族館」を思い出しました。

まあ、これで1人150元(約3000円)だとコスパは悪いかな、というのが正直な印象です。ここが中国なのと、内陸の北京であることを加味したらしようがないかもしれませんが。北京動物園のほうにも「海洋館」という水族館があって、こちらのほうが広いとのこと。また機会を見つけて行ってみたいと思います。

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