The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

タグ: ディズニーランド

北京に来た香港ディズニーランド

北京の将台にあるショッピングモール「頤堤港」*1に妻情報によると期間限定で香港ディズニーランドのイベントスペースができているということで、物見遊山に行ってきました。

このモールの吹き抜け、贅沢な空間の使い方が中国っぽいです。真ん中のスペースが香港ディズニーランドのイベントスペースとのこと。たくさんの人で賑わっています。

香港ディズニーランドの「メインストリートUSA」を再現しているとのこと。至る所にクリスマスの飾り付けがしてあって、わあ、まるで本当にディズニーの世界に入り込んだようです。

ひと昔前はディズニーランドのパクリ遊園地*2なんて盛んに報じられた中国ですが、それも今や昔ですね。2005年に香港、2018年には上海にディズニーランドができました。今や「本物」があるわけで、生活水準の向上に伴って人々の「本物」志向は強くなっているように思います。

中国の方々も「ダッフィー」が大好き。右がダッフィーで、左はクッキー・アンというそう。娘を真ん中に座らせて写真を撮りました。ちなみに中国語でダッフィーは「達菲熊」。「達菲」が「ダーフェイ」でダッフィーの音訳で、そこに「熊」(シオン)が付いて「ダーフェイシオン」です。

こういうイベントスペースが北京で楽しめるということ自体、何だか隔世の感です。

しかし同じディズニーでも上海ではなく香港のイベントなんですね。香港ディズニーランドは上海との競争激化で苦戦していると聞きます。上海ディズニーランドが「完全に新たなディズニーランド」であるのに比べて、香港ディズニーランドは比較的アナハイムのディズニーランドを再現している傾向にあると思います。香港には香港の良さがあるし、私はやっぱりオリジナルのディズニーランドが好き!って思っちゃうほうなので、ぜひ頑張ってほしいと思います。

References
*1「インディゴというモールの英語名で呼ぶ人もいるようです。
*22007年頃に日本のワイドショーでは北京にある遊園地「石景山遊楽園」がディズニーランドを“パクッている”と盛んに報じられました。

上海行3日目

上海旅行3日目の今日は上海ディズニーランドに行きました。

私は(自他共に認める)ディズニーランド好きです。上海に来ていながらディズニーランドに行かないという選択肢はありえん!と先週のうちにパークチケットも購入しておきました。ちなみに購入したのは“一日票赠100元餐饮抵扣券”という、1デーパスポートに100元の食事優待券が付いたチケットです。額は1人599元、日本円で1万2500円くらいですね。ちなみに食事優待券の無い通常の1デーパスポート(“一日票”)でも同じ額の599元でした。これはどういうカラクリかしらん。

ちなみに東京ディズニーランドは高い時期でも1万900円らしいので、上海は高めですね。まあ、100元(約2000円)の食事優待券があることを考えれば、実質同じくらいでしょうか。

上海ディズニーランドは広いですね。妻が「広すぎて歩くのが疲れる」と漏らしていましたが、調べてみると確かに世界最大のディズニーランド・パークなんだそうです。ちなみに写真の城は「エンチャンテッド・ストーリーブック・キャッスル」(“奇幻童话城堡”)と言い、カリフォルニアの「眠れる森の美女の城」や東京ディズニーランドの「シンデレラ城」みたいな特定のディズニー・プリンセスに関連せず、全てのディズニープリンセスが集まる魔法の城という設定なんだそうです。

上海ディズニーランドは東京ディズニーランドなどと比べ、オリジナルの新しいディズニーランドだと感じます。東京ディズニーランドは当初からアメリカにあるディズニーパークの完全再現を目指していましたから。逆に言うと、上海ディズニーランドには既存のディズニーランド「らしさ」がないんです。

これは私の想像ですけど、中国の方々に受け入れられるように工夫した結果なんじゃないかと思います。例えば上海オリジナルのテーマランド「トレジャー・コーブ」。18世紀のカリブ海の海岸をモチーフにしているそうですが、エリア内の難破船にはデデーンと漢字で“宝藏湾”と書かれています。そりゃあ「トレジャー・コーブ」だから「宝物の湾(入り江)」だけど……私なんかは「なんで18世紀のカリブ海に漢字があんねん!」と思っちゃうわけです。

对不起,我错了!”(ごめんなさい、私が間違っていました!)

ここは英語だけのほうが「っぽい」感じがして良いように思うんですけど、中国の方は「英語だけだと何て書いてあるか分からん」「中国の遊園地なんだから中国語があったほうがいい」という考えが強いんだと思います。

逆に言うと漢字の分かる日本人には園内表記がおもしろいです。

  • 「ロアリング・ラピッド」(轟音の急流)=“雷鸣山漂流
  • 「ストーリーハウス・ステージ」(物語小屋の舞台)=“故事舞台
  • 「ソアリン・オーバー・ザ・ホライズン」(地平線の彼方に舞い上がる)=“翱翔・飞越地平线

東京ディズニーランドだとカタカナでそのまま書いてしまうそうですが、中国では(当然ですが)アトラクション名は全て漢字。日本人だと何となく分かりそうな感じがいいですね。

こちらは“皮诺丘乡村厨房”。“皮诺丘”は発音すると「ピーヌォチウ」で、ピノキオという意味です。つまり「ピノキオの農村厨房」。おそらく日本語のガイドマップなんかでは「ピノキオのビレッジ・キッチン」と表記されるでしょうか。

こちらは“M大街购物廊”。「アベニュー・エム・アーケード」、土産店です。上海ディズニーランドは入園してすぐの、東京の「ワールドバザール」に当たる部分に「ミッキーアベニュー」が広がっています。おそらく「アベニュー・エム」というのはそのことかな。

週末だったので混んでいることは混んでいましたが、日本みたいにアトラクション3時間待ちみたいなことはありませんでした。妻が妊娠していたので激しいアトラクションには乗りませんでしたが、それでも1日で10くらい乗れたんじゃないでしょうか。一番長く並んだのは「ソアリン・オーバー・ザ・ホライズン」ですが、それでも75分待ちでした。

昼食をいただいたのはトレジャー・コーブにある「バルボッサ・バウンティ」(“巴波萨烧烤”)。このレストランは東京ディズニーランドにある「ブルーバイユー・レストラン」と同様、アトラクション「カリブの海賊」に隣接しています。屋内なんですが、まるで川沿いで食事をしているような気分を味わえます。

ただ空間は東京の「ブルーバイユー・レストラン」のほうが広いかな?こちらのほうが若干狭く感じました。レストラン側からはボートに乗ったゲストたちが見えるんですけど、今日は「カリブの海賊」がメンテナンスでクローズしていたため見られませんでした。

一応洋食ということになっているんですが、やはりどこか漂う中華風。私は「ウィルのグリル・ストリップ・ステーキとフライ・ヌードル」(“威尔扒牛排配炒面”)をいただきました。付け合わせがチンゲンサイだったり味付けも中国料理風だったり、中国の方の好みに合わせたのかもしれません。

夜は午後8時から花火が始まるとのことでしたが、鑑賞しようとする人たちですごい混雑だったので見ないままパークを後にしました。

私が初めて上海ディズニーランドに行ったときは上から目線ながら「中国の方々はディズニーの世界観を分かるのかしら」と思いました。日本人って小さい頃から周りにアメリカ文化が溢れる中で過ごし、幼少期にディズニー映画を見たっていう人が多い。けれど中国の人たちって日本人ほどディズニーに親しんで育っているのかといったらそういうわけでもないような気がするんですよね。

けれど、いざ行ってみると「ディズニー好き」の中国人が増えたんだなあということを実感しました。一番印象的だったのは映画「アナと雪の女王」をテーマにしたミュージカルショー「フローズン・シング・アロング・セレブレーション」(“冰雪奇缘:欢唱盛会”)で、途中に映画の挿入歌をみんなで歌うシーンがあるんですね。スクリーンに歌詞は表示されるんですけど、みんな大声で歌うんです。ここ最近のディズニー映画は日本とほぼ同じタイミングで劇場公開もされますから、都市部の人たちは日本人と変わらないくらいディズニーに親しむようになっているのかもしれません。

© 2025 BOBOYORU.NET

Theme by Anders Noren上へ ↑