The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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天府之行③……成都

昨夜遅くに九寨溝から成都に移動していたので、今日は朝から観光。まず向かったのは「寬窄巷子」(かんさくこうし)。清の時代から残る古い町並みをリノベーションした観光スポットです。

しかし……まあ、想像通りなのですが、芋洗い状態でした。前に進めません。

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牛肉涼拌麺、始めました

いつもランチに行っている会社近くの蘭州牛肉麺の店に行くと、見慣れない麺を食べている客を見かけました。汁の入っていない麺で、牛肉のほかに千切りにしたキュウリやトマトがのっかっていて、その見た目はさしずめ「中国版冷やし中華」*1といったところです。おいしそう~。

メニューを探してみると“牛肉凉拌面”(牛肉涼拌麺)なるものを発見。日本語に直訳すると「冷やし牛肉まぜそば」といったところでしょうか。これではないかと目星を付けて注文してみました。

果たしてそうでした。「牛肉涼拌麺」の「拌」という漢字には「攪拌」という言葉に使われるように、かき混ぜるという意味があります。なのでし~っかりかき混ぜていただきました。いやあ、想像通りの味でした。ゴマダレがまた濃厚な味でおいしいです。麺にコシがあってほっぺたが疲れてくるくらいですが、噛みごたえがあります。

「牛肉涼拌麺、始めました」という案内があったわけではないですが、これは前々からあったメニューなんでしょうか。それとも気温が上がってきたので始めたのかな。これは季節関係なく食べたくなる味で、リピート確実です。夏が終わっても続いてほしいなあ。

References
*1「中国版」の冷やし「中華」という言い方も我ながらよく分からない表現ですが。

北平三兄弟

今日の夕食は北京名物、“涮羊肉”(羊肉しゃぶしゃぶ)をいただきました。

訪れたのは家の近所にあるグルメストリート「簋街」。通り沿いにたくさんの飲食店が並ぶ場所で、中には24時間営業なんて店もあって夜遅くまで賑わっています。今日向かったのは「北平三兄弟」という店です。「北平」というのは中華民国の時代に使われた北京の古い名称です。

この店、前を通ると毎晩すごい人数の客が待っているんですよね。インターネットの口コミを見ても高評価なので、いつか行きたいと思っていました。調べると、インターネット上で順番待ちの整理券を入手できるとのこと。店に着く頃に自分の番になるよう、事前に発券して向かいました。その甲斐あって現場で待ったのは数分程度、すぐに案内してもらえました。

昔ながらの石炭(コークス)で鍋を炊きます。席に着いた時点でグツグツ煮えたぎっていて、煙突からたまに灰がふわふわと出てきます。まさに本物の“涮羊肉”です。

ゴマダレが届くと「福」と「寿」の縁起の良い文字が作ってくれました。他にも「財」や「喜」といった漢字もあるそうです。

羊肉を持って来ると、このように皿を斜めに立てかけます。肉がずり落ちるのではないかと思ったのですが、落ちないんですね。“立盘不倒”と言って、こうして肉の血抜きをしっかりしていることを証明しているんです。肉の中に水分が含まれているとずり落ちますから。

あと羊肉の串焼きも注文したのですが、とっても肉が大きくて食べ応えがありました。北京に来てから、こんなに立派な羊肉の串焼きを食べたのは初めてじゃないかしらん。

こんな薬味を持ってきてくれ、自分のいる分だけ取ることができます。私は定番ですが、パクチー、ねぎ、黒酢を大量に取って、ゴマダレに入れました。

こういう鍋はついつい食材を注文しすぎてしまいます。今日も調子に乗って食べきれないほど注文してしまいました。でも、それが鍋の醍醐味。1人じゃ外で鍋は食べられませんから……と思ったら、店内には1人で鍋をつつく客がちらほらいました。おそらくここはどちらかというと家族連れや友人同士など大勢でワイワイ食べる店かなあと思うのですが、スマートフォンの動画を見ながら1人で黙々食事をしているのです。

かつて中国では1人で外食するというのは珍しいというか、そういった習慣がありませんでした。だって中華料理の定番と言えばターンテーブルですけど、あれを1人ではいただけません。それがハンバーガーショップや牛丼店といったファストフードチェーンが流入した結果、1人で食事をする文化が生まれ、今やこうした店でも「おひとり様」で食事をする人が出て来たんですね。文化や習慣は変わっていくんだなあというのを目の当たりにした気分でした。

天津行

さて、新年度だし新しいことを始めよう……ということで、今日からブログの文章を「敬体」(です・ます)に変えてみたいと思います。独りよがりな(笑)ブログではなく、硬派に読めて、その実やわらかい文体を目指していきます。

今日は「清明節」の祝日を利用して天津に日帰り旅行に行ってきました。

乗ったのは“和谐号”(和諧号)。“和谐”というのは中国語で「調和がとれている」とか「和やかである」という意味です。これだけ見ると日本の「のぞみ号」「ひかり号」みたいなネーミングに聞こえますが、実のところ、この言葉自体は2004年に当時の中国政府が打ち出した“和谐社会”という、矛盾のない調和のとれた社会のことを指す中国のスローガンに由来します。

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串焼き

日本で働く中国人の友人が出張と帰省を兼ねて中国にやって来た。突然メッセージが来て「今、北京にいるんだけど」と言うのでびっくり。せっかくの機会なので一緒に飲むことに。

向かったのは日壇公園近くの串焼きバー(“串吧”)。向こうの仕事の都合もあって午後10時というスタートだったので、なるべく遅くまで営業している店を選んだ。普通の串焼き屋と違ってクラフトビール(“精酿啤酒”)も楽しめるそうで、ビール好きとしてはたまらない。

中国で串焼きといえばラム肉(“羊肉串”)だけど、ここは牛肉がオススメらしい。豚のバラ肉を注文するとキムチやサンチュも付いてきて、テーブルの上が思いのほかいっぱいになった。

最初の1杯目はホワイトビール。とてもおいしい。中国でもこういうクラフトビールを作るようになっているんだなあと思うと、隔世の感。私が留学していた頃は串焼きを食べるときの定番と言えば“二锅头*1だったもんなあ。

日本でも最近「ガチ中華」として人気が出ているザリガニも注文。食べるのは、実は初めて。

泥臭いのかな?と思ったけど、そうでもなかった。ほのかに「におう」かなあ、くらい。それを消すためにずいぶんスパイシーな味付けがしてあった。まあ、食べてみればエビだ。殻はエビより硬いけど、実はプリプリだった。

人のことを言えないけど、月曜だというのに店内はまあまあな人で賑わっていた。そして結構、泥酔されている方多し(笑)。みんなずいぶん気持ち良さそうに飲んでいる。

友人は日本語がとにかく上手で、私たちが会話するときは基本的に日本語を使っている。今日も日本語で話していると、隣のテーブルから「日本人じゃないか?」「日本語?これは韓国語なんじゃないか」みたいな酔っ払いの会話が聞こえてくる。するとついに「すみませんが、お二人が話しているのは日本語ですか?」と話しかけてきた。「日本語ですよ」と返すと「ほら~」みたいなやり取り。そんなに珍しいのかしらん。

すると少し離れたテーブルから、これまたかなり泥酔された方が「ジャパニーズ!?」みたいな声を上げる。すると私たちのところまで近付いてきて「あなたたちは日本人ですか」と聞いてくる。友人が「私は中国人です」と答えると、私のほうを向いて「じゃあ、あなたは日本人ですか」と言う。そうです、と答えると「日本との歴史には731部隊*2とかいろいろあるけど、僕は政治を語りたいわけじゃなくて……」と語り出す。この方、かなり酔っ払って目もすわっていたので、内心「ちょっと面倒なことになるんじゃないか」と心配になった。

すると、この方は「小さい頃から日本が大好きで、日本の文化に親しんでいる。もうすぐ公開されるスラムダンクの映画*3も楽しみで楽しみで」と言う。なーんだ、筋金入りの日本好きか(^^;)。私に握手を求めてきて「ぜひ一杯、おごらせてください」と言う。丁重にお断りしたけど、しばらくしたらウエイターさんが「あちらの方からです」とビールを持ってきた。

私は基本的に中国では「溶け込む」ようにしているので(笑)あまり日本人と分からないように(中国人ぶって)過ごしていることが多い。それだけに、ここまで「日本人」として扱われたのは、このたび中国に来てから初めてだった。しかし良い人たちで良かった。私が日本人であることで、悪く思われることもあるかもしれないしね。

友人と話に夢中になっていると、気付けば私たちが最後の客になっていた。いつも学ぶことが多く、刺激をもらえる友人というのは本当に大切だ。北京でほかにも会いたい人はいただろうに、連絡をくれたことに感謝。

References
*1安手の焼酎。
*2日中戦争当時、中国東北部のハルビン郊外で生物兵器の開発に当たった旧日本軍の部隊。
*3日本で去年12月に公開された映画『THE FIRST SLAM DUNK』。中国では4月20日から公開される。
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