昨夜遅くに九寨溝から成都に移動していたので、今日は朝から観光。まず向かったのは「寬窄巷子」(かんさくこうし)。清の時代から残る古い町並みをリノベーションした観光スポットです。
しかし……まあ、想像通りなのですが、芋洗い状態でした。前に進めません。
The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.
昨夜遅くに九寨溝から成都に移動していたので、今日は朝から観光。まず向かったのは「寬窄巷子」(かんさくこうし)。清の時代から残る古い町並みをリノベーションした観光スポットです。
しかし……まあ、想像通りなのですが、芋洗い状態でした。前に進めません。
いつもランチに行っている会社近くの蘭州牛肉麺の店に行くと、見慣れない麺を食べている客を見かけました。汁の入っていない麺で、牛肉のほかに千切りにしたキュウリやトマトがのっかっていて、その見た目はさしずめ「中国版冷やし中華」*1といったところです。おいしそう~。
メニューを探してみると“牛肉凉拌面”(牛肉涼拌麺)なるものを発見。日本語に直訳すると「冷やし牛肉まぜそば」といったところでしょうか。これではないかと目星を付けて注文してみました。
果たしてそうでした。「牛肉涼拌麺」の「拌」という漢字には「攪拌」という言葉に使われるように、かき混ぜるという意味があります。なのでし~っかりかき混ぜていただきました。いやあ、想像通りの味でした。ゴマダレがまた濃厚な味でおいしいです。麺にコシがあってほっぺたが疲れてくるくらいですが、噛みごたえがあります。
「牛肉涼拌麺、始めました」という案内があったわけではないですが、これは前々からあったメニューなんでしょうか。それとも気温が上がってきたので始めたのかな。これは季節関係なく食べたくなる味で、リピート確実です。夏が終わっても続いてほしいなあ。
*1 | 「中国版」の冷やし「中華」という言い方も我ながらよく分からない表現ですが。 |
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今日の夕食は北京名物、“涮羊肉”(羊肉しゃぶしゃぶ)をいただきました。
訪れたのは家の近所にあるグルメストリート「簋街」。通り沿いにたくさんの飲食店が並ぶ場所で、中には24時間営業なんて店もあって夜遅くまで賑わっています。今日向かったのは「北平三兄弟」という店です。「北平」というのは中華民国の時代に使われた北京の古い名称です。
この店、前を通ると毎晩すごい人数の客が待っているんですよね。インターネットの口コミを見ても高評価なので、いつか行きたいと思っていました。調べると、インターネット上で順番待ちの整理券を入手できるとのこと。店に着く頃に自分の番になるよう、事前に発券して向かいました。その甲斐あって現場で待ったのは数分程度、すぐに案内してもらえました。
昔ながらの石炭(コークス)で鍋を炊きます。席に着いた時点でグツグツ煮えたぎっていて、煙突からたまに灰がふわふわと出てきます。まさに本物の“涮羊肉”です。
ゴマダレが届くと「福」と「寿」の縁起の良い文字が作ってくれました。他にも「財」や「喜」といった漢字もあるそうです。
羊肉を持って来ると、このように皿を斜めに立てかけます。肉がずり落ちるのではないかと思ったのですが、落ちないんですね。“立盘不倒”と言って、こうして肉の血抜きをしっかりしていることを証明しているんです。肉の中に水分が含まれているとずり落ちますから。
あと羊肉の串焼きも注文したのですが、とっても肉が大きくて食べ応えがありました。北京に来てから、こんなに立派な羊肉の串焼きを食べたのは初めてじゃないかしらん。
こんな薬味を持ってきてくれ、自分のいる分だけ取ることができます。私は定番ですが、パクチー、ねぎ、黒酢を大量に取って、ゴマダレに入れました。
こういう鍋はついつい食材を注文しすぎてしまいます。今日も調子に乗って食べきれないほど注文してしまいました。でも、それが鍋の醍醐味。1人じゃ外で鍋は食べられませんから……と思ったら、店内には1人で鍋をつつく客がちらほらいました。おそらくここはどちらかというと家族連れや友人同士など大勢でワイワイ食べる店かなあと思うのですが、スマートフォンの動画を見ながら1人で黙々食事をしているのです。
かつて中国では1人で外食するというのは珍しいというか、そういった習慣がありませんでした。だって中華料理の定番と言えばターンテーブルですけど、あれを1人ではいただけません。それがハンバーガーショップや牛丼店といったファストフードチェーンが流入した結果、1人で食事をする文化が生まれ、今やこうした店でも「おひとり様」で食事をする人が出て来たんですね。文化や習慣は変わっていくんだなあというのを目の当たりにした気分でした。
中国は明日が「清明節」という祝日なので、街全体が何だか週末前の金曜日のようにソワソワしている。職場の中国人スタッフは定時になるとそそくさと退勤し、職場には日本人だけに。まあ、中国人スタッフはもとより定時に引き上げることが多いんだけど。
週末は出勤で働き詰めだったし、少しくらい「華金気分」を味わったって罰は当たらないだろうと(都合良く)考え、仕事帰りに妻と外で待ち合わせして外食。日本式の焼き肉が食べられるということで北京在住日本人から親しまれている「丸福」に行った。
焼き肉といえば先日牛角に入ったけれど、北京在住の日本人ではこちらのほうが長年親しまれているよう。北京や天津に何店舗かあって、私が行ったのは大望路の“SOHO现代城”という施設の2階にある店舗。メイン通りの建国路の側ではなく、その裏側(南側)に入り口があった。
店内には掘りごたつ席とテーブル席があり、私たちは掘りごたつ席のほうに。
最近の中国の飲食店にありがちなギラギラした賑やかな飾り付けはなく、どことなく漂う昭和レトロな雰囲気が良い。平日だからなのか、今日は珍しく雨が降っているからなのか、客はそこまでいなかった。どこに行っても混む中国にあっては、それだけでありがたい。
タン、カルビ、ハラミ、ホルモン、焼き野菜……など、定番モノは一通り注文。肉はどれもたっぷりタレに漬けられていて、ちょっと塩気が強いけどビールにピッタリ。あと、焼くのに使うのは炭でなくガスコンロ。敷かれてあるのも網でなく鉄板で、そこから漂うにおいはまるで新橋や上野の高架下を思い出させる。このレトロな感じは個人的にポイント高し。
日本の焼き肉店ではあまり見かけなくなったユッケも*1。
店員さんはみんなテキパキしていて、見事な働きっぷり。私たちが行ったときには1人だけ日本語の話せる方がいて、注文も全て日本語でとってくれた。丸福は他に麦子店や新源里にもあるそうだけど、今回の店舗が一番空いていて落ち着けるよう。次来るときもここがいいかな。食後にはアイスクリームのサービスもあって、至れり尽くせりだった。
*1 | てっきり日本でユッケは提供禁止されているのかと思ったら、あくまで「提供してもよい肉の基準が厳しくなった」というのが実際の所らしい。基準は相当厳しく、それが理由で一般の焼き肉店で提供されなくなってきたとのこと。 |
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日曜日だけど、今日も今日とて出勤。
お昼も仕事で忙しかったので、出前を取った。注文したのは“台客厚甲便当”なる、台湾の弁当を出す店。弁当といっても、イメージとしては日本で言う「駅弁」。「台湾に来たのに台湾鉄道の駅弁を食べないとは、台湾に行ったとは言えない」*1という言葉があるほど有名で、そんな弁当を北京で出している店らしい。
私が頼んだのは“排骨香肠双拼饭”。“排骨”というのは日本だと「パーコー」なんて書かれることもあるけど、薄くスライスされた豚の骨付き肉を甘じょっぱい味つけで揚げ焼きにしたようなもの。台湾のお弁当にはかなりの確率で登場する代表的な総菜で、またこれがドンッと白ごはんの上に載っけてあるから味がしみておいしいのよね。“香肠”はソーセージのこと。
この“排骨”に、高菜の漬物に、卵。台湾の駅弁の代表選手ってところ。数年前に出張で台湾に行ったとき、高速鉄道で食べようと駅で購入した弁当もこんな感じだったなあと思いだした。
入れ物には“台式便当”の文字。“台式”は「台湾風」「台湾式」で、“便当”は「弁当」のこと。本来、中国で弁当は“盒饭”と言うんだけど、台湾では日本語の影響で“便当”と呼ばれていて、中国でもこの言い方が浸透している。
ちなみに今回出前を頼んだ店、“台客厚甲便当”。店名の“台客”は「台湾の人」を指すんだろうけど、“厚甲”とはどういう意味なんだろう。おそらく閩南語(台湾語、台湾の方言)っぽい。調べてみると果たしてそうだった。「おいしい」という意味があり“厚呷”と書くこともあるそうだ。お店の老板は生粋の台湾人らしく、今度いつか店にも直接行ってみたいなあ。
*1 | 「在台灣不吃台鐵便當,就不算去過台灣」。 |
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