明け方、ひどい悪寒で目を覚ます。

エアコンを消して布団にくるまるも寒くて寒くてたまらない。おそらく高熱が出ているのだろうけど、あろうことか体温計を中国への引っ越し荷物に入れてしまったため手元にない。自分は何度の熱が出ているのか……そんなことを考え出すと眠れなくなってしまった。中国渡航にあたってスーツケースに解熱剤を忍ばせていたことを思い出し、これを服用したら一気に楽になった。

朝になって妻が食料や日用品を持ってきてくれた。玄関前に置いて帰るだけのつもりだったかもしれないが、それだけは何だかさみしくて、玄関を開けて数メートルの距離を取り、もちろんマスクを着用して少しだけ会話。

物資を見てみるとお願いしていたもの以外にもいろいろ買い込んでくれていた。ありがたい。

食料、水、スポーツドリンク、のどあめ、熱さまシートなどなど。なかでもウイダーinゼリーは助かった。と言うのが食欲が湧かないのだ。特にのどの痛みによるところが大きく、唾を飲み込むたびに激痛が走って固形物を食す気分にならない。その点、ウイダーinゼリーは飲み込みやすく、病床での栄養補給にうってつけ。

会社からも体調を心配する連絡があった。気持ちは焦るだろうが、今は療養せよとのお達し。

気持ちが焦っているのはその通り。だって本来ならあすにも中国へ出発だったのに、今やそれがベッドに寝転がってるんだもの。情けないったらありゃしない。しかし治らないことには始まらないので、きょうはおとなしく一日中布団に入っていた。

ニュースでは「きょうも東京は暑い1日」と言っていたが、悪寒でとてもエアコンどころではなかった。その代わり窓を開けたところ、入ってくる風がちょうどいいくらいに気持ちよかった。