数日前に思い立って、兄弟3人で群馬県は四万温泉に行くことに。

思えば兄弟3人とも東京にいるのに、3人全員がそろうことはあまりないなあ……今回の旅も真ん中の弟(次男)は二つ返事で約束できたものの、問題はいちばん下の弟(3男)。最近仕事が忙しそうだし、難しいかなと連絡してみると「ええよ」と、こちらもまた二つ返事。晴れて、温泉の旅に出かけることとなりました。

まず向かったのが「峠の釜めし」で有名な「おぎのや」。

峠の釜めし本舗おぎのやの釜めし情報。釜めしの炊き方レシピや釜めしの歴史、信州、上州の観光情報やおみやげ情報など、釜めし情報満載です。

中学生の頃に移動教室(課外授業)で長野県小諸市に行き、その帰りにここの釜めしを食べたのがすごく思い出に残っていて。一般的にはこちらの本店よりも近くのドライブイン(諏訪店)が有名だそうで、おそらく中学生の頃に行ったのもドライブインだと思うのですが、今回はやはり本店でしょう!ということで来てみました。

店内に入ると満席で、お店のすぐ向かいにある「おぎのや」の資料館を開けてくれ、席が空くまでそちらで過ごすこととなりました。

10分ほどで席が空き、店内へ。外は雪が降っていて、それはそれで風情がある(^^)。

そば付きの釜めしを注文しました。しっかりと味のしみた鶏肉にたけのこ。ごはんももっちり。

この釜、持って帰れるんですよね。今回は荷物になることもあって置いて帰りましたが、人によっては持って帰ってごはんを炊くのに使ったり、オリジナルの釜めし作りに使ったりしているそうです。

本店のすぐ脇にはJR信越本線の「横川駅」。終着駅なこともあり、昔からこの駅には列車が長く停車していたそうです。その時間を利用して買われていたのが「峠の釜めし」。今では長野新幹線が開通したため軽井沢などに向かうには専らそちらが使われるようですが、好きな人には根強い人気があるとのこと。

さらに1時間半ほどかけてやってきたのが「四万の甌穴群」。

群馬県四万温泉、自然を体感出来る観光名所「甌穴」。何万年もの月日を経て出来た奇岩は四万川の水の色と相まって圧巻。観光後は駐車場にある森のカフェKISEKIでお寛ぎ。鶴屋旅館のお得な宿泊案内あり。

「甌穴」(おうけつ)とは、川底の硬い岩肌にちょっと割れ目などがあると、そこに小石が入り、それが川の流れでくるくる回るなどして岩が浸食され……やがて穴になるのだそうです。そうした穴を「甌穴」というのだとか。

写真中央の色が深い青色になっている箇所がありますよね。これが「甌穴」です。

深さは1メートル余りのものから、3メートル近いものもあるそうです。これが大小あわせて8つあるとのことで、群馬県の天然記念物に指定されています。

ここの「甌穴」は階段を降りて近くまで寄ることができます。まるで人を吸い込みそうな深い青色になんだかちょっぴり怖くなり……足元も滑りやすいので、もし行かれる方は歩きやすい靴を履いていったほうがいいかもしれません。

ふと空を見上げると雪山。

東京では「暑い」なんて感じるくらい暖かい日も増えてきたのに、こんな雪に出くわすとは思いませんでした。ノーマルタイヤで走れるほどだったのでよかったですが、もっと雪が降っていたら難しかったかもしれません。

午後4時すぎに宿に到着しました。今回宿泊したのは「温泉三昧の宿四万たむら」。

群馬県四万温泉にあり、室町時代から五百年もの間愛され続ける旅館「四万たむら」。温泉は豊富な自家源泉による掛け流し。風情ある七つの湯でのんびり温泉三昧。お料理は「はしり」「旬」「なごり 」にこだわった月替り本格懐石料理をご賞味ください。

四万温泉では一番奥にある旅館で、それはそれは大きな旅館でした。決め手は湯船の多さ!滝が見られる露天風呂や、窓の大きな開放感あふれる大浴場など、全部で7つのお風呂があり(うち1つは貸し切り風呂)、宿泊しなくても日帰り温泉を楽しむ人もたくさんいるそう。室町時代に創業して500年の歴史があるお宿です。

客室は「水涌館」や「木涌館」、それに「金涌館」に分かれていて、僕たちが泊まったのは「水涌館」でした。

想像以上に広い部屋でびっくり。12平方メートルもあるそうです。難点を挙げるなら宿の入り口から見て一番奥の棟になるので結構歩きましたが(5分近く歩いたかしらん?)まあ、きれいな部屋でしたし、そこは許容範囲かな。

そして何と!部屋には源泉掛流しの檜風呂付き。

最初は「でも入りきれないくらいの温泉があるわけだし、わざわざ部屋で入るかなあ」と思いましたが、夜にいちばん下の弟がお湯をためて入っていました(^^;)。外に出なくても温泉に入れるのはありがたいですね。

こちらは「森のこだま」という露天風呂を出たところで撮影した1枚。遠くに滝が見えて、森のマイナスイオンを全身で感じられます。ちょうど日が沈む頃だったので、薄暗い雰囲気がなんだか神秘的でした。

お風呂にのんびり入り、夕食まで時間があるので部屋に帰って持ち込んだ缶ビールを1本開けて……(笑)。午後7時からお待ちかねの夕食。部屋食ではありませんでしたが、個室で楽しめるプランにしました。お願いしていたのは懐石料理「山桜」という、中くらいのグレードの料理。食べるのに夢中で写真を全然撮っていないのですが(笑)おいしくいただきました。

飲み物はビールをいただき、2杯目には地酒「榛名山」を。

お恥ずかしながら榛名山(はるなさん)とは初めて聞いたのですが、群馬県内の赤城山、妙義山と並んで「上毛三山」と呼ばれているそうです。このお酒の名前はそこから取られていて、サラリとした飲み口が特徴。すいすい飲めてしまいます(*^_^*)。

夜は持ち込んだお酒を開けて弟たちとべちゃくちゃしゃべり、午前1時頃に就寝……ぐっすり眠れました。