The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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大好きな店も営業再開

今日のお昼は以前よく通っていた蘭州牛肉麺の店を訪れてみた。北京で店内での飲食が再開されるようになっても、営業をずっと停止していた店だ。

すると果たして営業再開していた。遠くから見るとまだ臨時休業しているように見えたが、女性が入店するのが見えたのだ。以前はお昼になると大混雑だったが、今日はそこまでではなかった。まだ休業したままだと思っている人も多いのかな(私がそうだったように)。

いただいたのはラグメン(新疆拌麺)。肉や野菜がたくさん載っていて、麺ももちもち。うーん、相変わらず食べ応えがある。これで22元(約430円)だからコスパが良い。

入店してきた人が店主と「おお!」みたいに抱き合っていたけど、あれは店の営業再開を喜んでいたのかな。イスラム教の方々が挨拶するときのような、あんな感じです。

有朋自遠方来不亦楽乎

有朋自遠方来不亦楽乎(朋有り遠方より来たる、亦た楽しからずや)。
──友人が遠くから訪ねて来てくれるとは、何と嬉しいことではないか。

『論語』「学而第一」より

論語の有名すぎる一文だ。よく「日本人はおもてなしを大切にする」と言うが、これについて言えば中国人も負けていない。むしろ気合いの入れようは日本以上かもしれない。友人の来訪を心から喜び、こちらが驚くほど歓待してくれる。そんな中国人の気持ちを、この論語の一文がまさに表現していると思う。

中国人の友人が私の北京赴任祝いと称して火鍋をつつく会を催してくれた。

彼らと知り合ったのは、まだ新型コロナウイルスのかけらも見られなかった2019年。私と同じ業界で働く中国の同業者たちだ。一緒にあるプログラムに参加したのをきっかけに仲良くなり、期間中は毎晩のように酒を飲み明かした。今回、私が北京に赴任したことも連絡していたのだが、中国で新型コロナウイルスの感染が急拡大したこともあり、ずっと会えずにいた。それが今日、ついに会えることになったというわけだ。

店は龍潭公園の敷地内にある「鴉児李記」(“鸦儿李记”)という火鍋屋。彼らが予約してくれた。

大人気の店だそうで、私が家を出発するくらいに「出遅れるとずいぶん待つ羽目になるから先に入っておく!」と連絡。な、なんと、まだこちらは家を出てもいないというのに。いやあ、本当にありがたい。いざ着くと、氷点下だというのに店の外で私を待ってくれていた。そして文字通り抱き合って再会を喜び合った。コロナ禍で全く会えていなかったから、3年半ぶりだ。

この店は「北京人で知らない人はいない」というほど有名らしい。いただいたのは鍋が半分で仕切られ、それぞれ違う味のスープが楽しめる“鸳鸯锅”(おしどり鍋)。鍋には煙突が付いていて、雰囲気を含めて独特の味わいがある。“清真”(ハラール)なので豚肉こそないが、薄ーくスライスされた羊肉は芸術的とも言えるほど美しく、全く臭みがない。いつも買う安物とは全然違うのだ。何百年も羊を食べてきた民族のすごみを感じる。

毛肚”(センマイ)*1はちょっと湯がくだけで食べられ、コリコリした歯ごたえがたまらない。ほかにも凍豆腐やら、タケノコやら、野菜やキノコ類をどーんと頼んでくれていて、どれも食べ応えがあった。“芝麻酱”(ごまだれ)も濃厚で、たっぷり香菜(パクチー)をかけていただいた。

友人のうち1人がウイスキーを持ってきていて*2、炭酸水を注文しハイボールのように割って飲んだ。私の飲みっぷりを見て、友人たちは「いやあ、相変わらずすごい!」と驚いていた(笑)。一般的に中国では中国人のほうが日本人より酒を飲むと思っている人が多い。なかでも中国の北方は「白酒」といったアルコール度数の強い酒を飲むから、特にその傾向が強いかもしれない。それだけに日本人である私の飲みっぷりは意外なのだろう、友人は「飲めるから中国赴任できたんだよ」と笑ってくれた。あながち間違いではないかもしれない(^^;)。

とにかくゲラゲラ笑って、本当に楽しかった。

正直、私は中国という国にいろいろ思うことはある。複雑な感情を抱くことも多い。そして彼らの働く業界もどちらかというと「そっちより」。けれど目の前にいる彼らはこんな良い奴らなのだ。私自身、この気持ちをどう表現したら良いのか分からない。

私の同僚や友人にはアメリカやヨーロッパに留学経験があるという人が多い。彼らが純粋にアメリカやヨーロッパを「大好き」と言っているのを見るとたまに羨ましく思う。私も同じように中国を「大好き」と言えれば楽だが、そんな単純な国ではないのだ、ここは。この国のいろんな部分を見るにつけ、好きだと思う感情と同じくらい嫌だと思う感情を抱くこともある。

「中国なんて大嫌い……けど、大好き」。そう思えるのは、彼らとの付き合いがあるからかもしれない。みんな尊敬に値する人たちで、私にいろんなことを学ばせてくれる。そして日本人である私のことをここまで大切にしてくれるのだ。彼らがいてくれるから、私は「中国が大好き」と言える。だから私も彼らを大切にしよう……そう思わせてくれる中国の人たち一人一人に感謝です。

References
*1牛の第3胃袋のこと。
*2持ち込みが許されているのかどうなのかは知らない(笑)。ちなみに“清真”(ハラール)の店ではあるが、店内では酒類も注文できるようだった。

一年の計

新年快乐!兔年大吉!

あけましておめでとうございます。せっかくだしと雍和宮*1に初詣に行こうかと思ったけど、SNSで検索するとすごい人出のようだったので諦めた。

おとなしく家で過ごすことにして「がめ煮」を作った。

福岡出身の祖母が毎年正月に作ってくれる福岡の郷土料理。全国的には「筑前煮」と言ったほうが通じるかもしれない。福岡では正月料理に欠かせないもので、いつも鍋一杯に作って出してくれるのだ。祖母の味にはかなわないが、まあまあかな。

夕方頃になって岡山とビデオ通話。毎年元日は家族みんな祖父母宅に集まることになっていて、私も北京から遠隔で少し参加した。祖父母宅に行けなかった最後の正月は、まさに12年前の北京留学以来だ。あのときもビデオ通話で岡山とつないだが、インターネット回線の質が今ほど良くなく、ほとんど映像が見えなかったのを覚えている。それに比べれば、今回はテーブルに並んだおいしそうな「がめ煮」もちゃんと見える。みんな楽しそうで羨ましい。

夜は上司が自宅に招いてくれた。料理好きな別の上司がいろいろと用意してくれたほか、先輩の奥さんがおせち料理もお裾分けしてくれ、みんなで日本酒で乾杯した。

References
*1北京最大のチベット仏教の寺。

久しぶりのビックマック

今日は日曜日だけど、週末当番で仕事。

昼飯時になり、食事をどうしようかと考える。今はみんな「ステイホーム」なので、出前だと配達までえらく時間がかかってしまう可能性も。どうしようかなあと、ふと会社近くのマクドナルドをのぞくと店頭での注文は受け付けているようだった。ということでビックマックのバリューセットを注文。いつぶりのハンバーガーだろう、ちょっぴりワクワク。

ビックマックは中国語で“巨无霸”、かつて中国に存在したとされる身長2メートルを超す大男の名前に由来する*1。ビックマックはあの酸味のあるソースが好き。なんでだろう、年を取るにつれ「妊娠しているのかっ!」というくらい、すっぱいものが好きになっている。

ちなみに単品のビックマックは24元(約470円)だった。日本のビックマックは410円なので、中国のほうが少し高い。そう言えば少し前に東洋経済に「日本人はビッグマック410円の貧しさを知らない」という記事があったのを思い出した。

日本人はビッグマック410円の貧しさを知らない
アップルは9月7日、新機種iPhone14シリーズを発表した。日本での価格は、最も安いタイプで11万9800円。 Pro Maxは約20万円だ。昨年9月にリリースされたiPhone13シリーズでは、最も安いタイプが9万9800円だったから…

ざっくり説明すると、各国のビックマックの価格を比べるとどの国も日本より高く、それだけ日本が貧しくなったことを表している……というものだった。

ただ私の率直な印象を言うなら、そう簡単に比較できるかなあと疑問だ。

例えば東京でランチを食べようとしたら、410円(ビックマックの日本での価格)ではちょっと難しいだろう。一方、中国のビックマックは24元だが、これだけあれば北京のそこらの食堂で立派な定食が食べられる。つまり日本人は「おトク」だと思ってビックマックを食べるかもしれないが、中国人は「ちょっぴり高めの外食」と思っているかもしれない。人によって感覚は違うだろうから一概には言えないけど。

ちなみにビックマックをセットで注文したら35.50元(約700円)だった。いつも昼食を20数元で食べている私からすれば、まさに「ちょっぴり高い昼食」をいただいた気分。日本で食べていたビックマックと味は同じだったけどね。

References
*1ちなみに台湾のマクドナルドではビックマックを“大麥克”と呼ぶ。直訳すると「大マック」。

我が家のコックさん

日本から持ってきて便利なのがシャープの「ホットクック」。材料を入れてボタンをポチッと押すだけで料理を作ってくれるという優れものだ。

見た目は炊飯器みたいな感じで、ちょっと大きいかな?くらい。実際に米も炊けるようだが、最も大きな違いは調理中に鍋の中の食材を自動でかき混ぜる「まぜ技ユニット」なるものが備わっている点。それによって、より多くのメニューが作れるらしい。

最大15時間の予約調理の設定が可能で、予約の待機時間も中の温度を調整して食材が腐らないようにしてくれる。朝に仕込んでおけば帰宅時にはアツアツの料理が完成しているわけだ。さらにWi-Fiにも接続できるので、外出先から予約時間を変更することも可能。例えば「帰宅が遅くなりそうだから、完成する時間を1時間遅らせよう」みたいなこともできちゃう。

今日作ったのは厚切り大根と鶏手羽元のさっぱり煮。ポン酢を使ったのだが、大根によーくしみていた。自分で作るよりもおいしいからちょっぴり悔しい。ポテトサラダはいもをふかすのに「ホットクック」を使った。ちなみに右上の筑前煮も昨日「ホットクック」で作ったもの。火を使うとずっと見ていないといけないが「ホットクック」ならボタンさえ押しておけば後は手が離れるのが楽ちんだ。

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