The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

投稿者: ぼぼよる (53ページ目 (244ページ中))

李克強前首相死去

今朝、自宅でごそごそ出勤の支度をしていたらスマートフォンにプッシュ通知が2、3個相次いで届きました。どれもインストールしている中国メディアのアプリからで、そこには“李克强同志逝世”(李克強同志逝去)と書いてありました。

李克强同志逝世-新华网
李克强同志逝世---中国共产党第十七届、十八届、十九届中央政治局常委,国务院原总理李克强同志,近日在上海休息,2023年10月26日因突发心脏病,经全力抢救无效,于10月27日0时10分在上海逝世,享年68岁。

新华社北京10月27日电  中国共产党第十七届、十八届、十九届中央政治局常委,国务院原总理李克强同志,近日在上海休息,2023年10月26日因突发心脏病,经全力抢救无效,于10月27日0时10分在上海逝世,享年68岁。(讣告后发)

【新華社北京10月27日】中国共産党第17~19期中央政治局常務委員、前国務院総理の李克強同志はこのほど上海で療養していたところ、2023年10月26日心臓発作を起こし、全力の手当てのかいなく、10月27日午前0時10分、上海で死去した。享年68。(訃告は後ほど発表)

一瞬、分からなくなりました。え、李克強って今年3月まで首相を務めていた?あの李克強のこと?何度スマートフォンを見ても、そこには「李克強」と書いてあります。

10月27日放送 中国中央テレビのニュース番組「新聞聯播」より

確かに李克強さん、顔色が悪かったことは覚えています。全人代=全国人民代表大会では汗をかきながら必死に政治活動報告を読んでいました。ところどころ舌が回っていない?と思わしき箇所もあったし、体調が悪いのかとは思っていましたが……まさかこんな急に亡くなるとは。

最初に報じられた際、気になったのは最後の一文“讣告后发”(訃告は後ほど発表)。普通、中国でリーダーが亡くなったときには立派な文章で仕立て上げられた「訃告」=正式な訃報をもって発表されます。それが用意されていなかったということは、李克強さんの死があまりに突然だったということを物語っていると思います。

漢字の道路標識

先日道路標識について書きましたが、あれ以来、外を歩く際にキョロキョロして道路標識を意識するようになりました。

世界各国の交通ルール
中国語は漢字を使うので、日本人にとって中国の街中は分かりやすいかもしれません。銀行には“银行”と書いてあり、地下鉄には“地铁”と書いてあるので、何となく「何の施設か」くらいは分かるかと思います。これが欧米人だとチンプンカンプンです。ただ中国で使われている漢字は「簡体字」と言って、伝統的な漢字を「簡略化」したものです。日本の漢字に比べると字によってはあまりに簡略化されすぎて、何と書いているか分からないかもしれません。例えば、次の写真。逆三角形の道路標識には何と書いてあるか読めますか?書いてあるのは“...

さて、今日気になった道路標識はこちらです。

下側の道路標識は日本にも同じものがあるので何となく分かります、「駐停車禁止」ですよね。上側の標識は何でしょう。なんか、車が爆発しているけど(笑)。爆竹禁止?そんな標識ないか。調べてみたところ、これは「危険物積載車両通行止め」なのだそうです。

ちなみに日本の「危険物積載車両通行止め」の道路標識はこちら。日本人(や、中国人など)には分かりやすいかもしれませんが、漢字を理解しない外国人にはちょっと分かりづらい……というより、全く分からないでしょうね。

そう言えば止まれの標識も「止」という漢字しか書かれておらず、これが外国人に分かりづらいということで最近は“STOP”という英語表記も併記されるようになっているよし。この「危険物積載車両通行止め」も……と思いましたが、外国人が危険物を積載した車両を運転することはそうそうないでしょうか。とは言え、分かりやすさで言えば先ほどの中国の標識のほうが上かもしれません。

大きい時と小さい時

日本語で1時間、2時間と言うところを中国語では“一个小时”、“两个小时”と言います。つまり日本語の「~時間」という単位は中国語だと“小时”(小時)なわけです。

ふと通りかかったカフェの入り口に、こんな紙が貼ってありました。“小时工”(小時工)=1時間単位で働く労働者、つまり時給いくらで働いてくれるアルバイトを募集している案内です。

ちなみに私は中国語を学び始めた頃、なぜ「小さい時」と書くのか不思議でした。じゃあ逆に「大きい時」(“大时”)があるのかしら、とも。結論から言うと、あるんですね。昔の中国や日本では「十二時辰」という時間単位が使われていました。よく「丑三つ時」なんて言うやつです。これは1日を12に分けているので、1つの単位がおよそ2時間になります。

明末期から清初期にかけてヨーロッパから1つの単位を60分で1時間とする単位が流入し、ここで中国に新しい“”(時)ができたわけです。そこでもともとあった時間単位を“大时”(大きい時)、新しい時間単位を“小时”(小さい時)と呼び分けるようになったそうです。

いかのおすし

日本の幼稚園や小学校で教わる防犯標語に「いかのおすし」という言葉があります。「知らない人についていかない」「他人の車にらない」「おごえを出す」「ぐ逃げる」「何かあったらすぐらせる」。これらの言葉の一部をつなげたもので、警視庁が平成16年(2004年)に考案したものだそうです。日本語はこのように「言葉の頭文字」を使って標語作りをすることがよくあります。他にも例えば避難訓練のときに教わる「おかし」「おかしもち」なんて言葉もあります。

中国語は漢字のみ使う言語なので、日本語みたいな言葉作りはそう簡単にできません。その代わり「三○○○」とか「四○○○」といった数字を使って言葉を作ることがあります。例えば代表的なのが“三好学生”。中国語で“”は「良い」という意味です。毛沢東がかつて提唱した学生の評価制度で、“思想好、学习好、身体好”(思想が良し、学びが良し、体が良し)という3つの“”を兼ね備えた学生のことを指します。

今日、昼食を食べに外出していたら「三○」という中国語表記を見つけました。

朝陽区が呼びかけている“门前三包”(門前三包)という言葉。ここの“”は「責任を持つ」という意味です。“包环境卫生、包绿化、包社会秩序”、つまり「建物の前の掃除、緑化、治安に責任を持つなさい」と呼びかけているわけです。

こうした標語からも日本語と中国語の違いが分かって面白いですね。

北京の冬に加湿器

北京の冬はとにかく乾燥します。その昔、北京の人たちは冬になると毎晩寝る前に水を家の床にまいていたのだそうです。床はビショビショに濡れますが、それでも翌日の朝になると乾いていたとか。こうやって加湿していたんですね。この話は中国語教育者の相原茂先生のエッセイで読んだと記憶していますが、とにかく北京はそれほど乾燥しているのです。

去年は加湿器無しで乗り切りました。いや、本当は加湿器、欲しかったんです。ただ十数年前の北京留学時代に加湿器で「とある経験」をして、買うことに二の足を踏んでいました。

十数年前の北京留学時に購入した加湿器(2010年11月撮影)

この加湿器、私が当時留学していた頃に購入したものです。見るからに安そうですが(笑)実際その通りで、確か70元くらいだったと記憶しています。当時は1元が約12円でしたから、日本円にしたら840円ほどですね。容器に“菊花”とメーカー名が書いてありますが、もはや今の中国では見たことも聞いたこともありません。

使い始めて数日経った頃でしょうか。部屋中の物に白い粉のようなものが付着するようになったのです。一番分かりやすかったのは電化製品で、部屋のテレビやパソコンにうっすら白い粉がたまっているのが見て分かります。えー、何で?何で?何が原因?としばらく頭を抱えましたが、私なりに出した結論は加湿器でした。中国の水道水は「硬水」で、カルシウム成分を含んでいます。なので中国の水道水を使って加湿するならフィルター付きの「少し良い」加湿器を使わないといけなかったんです。なのに私は安物の加湿器を使って何の濾過もせずに空気中に水道水を飛ばしたもんだから、家中の物にカルシウム成分を含んだ粉だけが残った……と私は見ています。

けど良い加湿器って結構なお値段がするんですよね……安くても2、3万円くらいするものが多い。当時学生だった私に加湿器に散財するほどの余裕はなく、結局諦めました。その後、この加湿器も使わなくなりました。日本の水道水なら全く問題なかったでしょうけど。

で、話は今年に戻ります。北京もここ最近、乾燥してきました。風呂上がりに部屋で過ごしていると体がカサカサしてかゆくなり、ふと加湿器のことを思い出すことが増えました。別にそれだけなら我慢して過ごすんですけど、私たちには真冬真っ只中に娘が生まれるのです。赤ちゃんの肌ってデリケートと聞きますし、そもそも(手元の育児本によると)生まれたばかりの赤ちゃんは「人生で一番乾燥しやすい肌の状態」なんだそう。チケッている場合じゃないなと思い直し、北京赴任2年目にして「少し良い」加湿器を買うことにしました。

購入したのがこちら……パナソニックの加湿器です。日本では売っていない、中国市場に向けたモデルです。

ネット通販には中国メーカーから海外メーカーまでいろんな加湿器がありました。なかでもフィリップスの加湿器が安く高性能だったのでポチリかけたのですが……結局は信頼の日本メーカーにこだわってパナソニックにしました。機能はフィリップスと同程度なんですけど、私の気持ちの問題です。お値段はそれなりにしましたが「安心を買った」と思うことにしました。

大容量タンク(5リットル)なので長時間使ってもそう簡単に水は切れません。加湿力も1時間に最大650ミリリットルの水を放出してくれる強力ぶり。フィルターもしっかりしたものが付属しているんですけど、想像以上に真っ白になるようで2週間に1回は掃除をしないといけないそうです。結構頻繁ですが背に腹はかえられませんね。加湿は風邪の予防効果もあると言いますから、今年の冬は快適な加湿器ライフを過ごしたいと思います。

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