The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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胡同散策

今日は昼食をいただきに、北新橋にあるスープカレーの店に行きました。

北新橋の地下鉄の出入口近くにある「久喜町」という店です。

店内には北海道を紹介するポスターがたくさん貼ってあったので「ずいぶん北海道推しなんだな」と思ったのですが、スープカレーは札幌発祥なんですね。全然知りませんでした。けれど「久喜町」という名前は調べると埼玉や九州にある地名のようだし、よく分かりません。

私が注文したのは“芝士牛肉汉堡”(チーズ牛肉ハンバーグ)のスープカレー。ゴロッと大きなハンバーグがまるまる1個入っていました。実はスープカレーというものを食べるのは初めて。もう少しトロッとしているのかと思ったら予想以上に「スープ」です。そして、こちらのスープカレーは少し辛め。結構スパイスの香りを感じます。

店内はそこまで広くありませんが、引っ切りなしに客が訪れていました。すごいなあ、私なんて日本でもスープカレーを食べたことがないのに。この店の近くには「鈴木食堂」という日本の家庭料理を出すレストランもあって、中国の人たちのほうが私たちが思っている以上に日本の料理に親しんでいるかもしれません。

昼食をとった後、自宅まで胡同(フートン)を散策しながら帰りました。胡同というのは写真のような細い路地のことを言います。北京には今も胡同がたくさん残っていて、お年寄りが日向ぼっこしながらおしゃべりをしていたり家の軒先に洗濯した服を干している人がいたり、現地の人たちの暮らしぶりが垣間見えます。世界第2の経済大国の首都にこんな場所が残っているのが意外です。

いつも上海のような大都市に行くと、北京在住の日本人としては少し羨ましい気持ちになります。都会だし、日本っぽい店もたくさんあって「いいなあ」なんて思っちゃう。けれど、こうして胡同を散策していると「北京はこんな感じでいいのかも」という結論に毎回至ります(^^)。

胡同で老百姓との交流

今日は仕事で胡同(フートン)に行った。

胡同というのは北京のあちこちにある細い路地のこと。日本語で言うなら「横町」とかになるのかな?ただの路地ではなく、古い町並みを留めているのが胡同の特徴。

その胡同を観光地化しているのが有名な「南鑼鼓巷」だけど、その北にある「北鑼鼓巷」に住んでいる方に用事があり、ちょいと訪問。

初めて行ったんだけど、こんな胡同がまだたくさん残っているんだとちょっと感動してしまった。いや、観光地化された胡同はたくさんあるけど、ここは本当に“老百姓*1の生活の場所なんだもの。また夜というのが良い。

この“寿衣”というのは、漢字だけ見ると「めでたいもの」のようだけど、実は死に装束のこと。葬式のときなどに着せるもので、中国の街なかでぽつぽつ見かける。

胡同のところどころにあった“掩蔽场所”という看板。日本語的に言うなら避難場所といったところか。英語ではシェルターとなっている。

一緒にいた中国人スタッフにどういう用途なのか聞くと、地震なんかが発生したときに逃げるのかな?と話していた。いやあ、でも北京で地震なんてそうそうないだろう。防空壕みたいなものかな。

写真左に移っているのは公衆トイレ。昔ながらの胡同にはトイレが備わっていない家も多く、至る所に公衆トイレがある。

北京に赴任してから1か月が経つというのに(仕事が忙しかったという事情はあるものの)こういう場所を訪れていなかったので、中国風情を前に「ああ、自分の好きな中国ってのはこれだよ!」という、えも言われぬ気分になった。私の会社がある場所は大使館がたくさんあって、外国人もたくさん住んでいるエリアなので「中国らしく」ないのだ。ここには留学時代を過ごした「あの頃」の北京と同じ空気が流れている気がする。

私の仕事は基本的にえらーい中国人の難しい中国語を聞く機会のほうが多い。一方、今日お会いしたのは胡同に住む20代の青年、全くの“老百姓”だ。日中関係とか難しいことは関係なく同じ人間として話している感じがして、いや、当たり前なんだけど感動してしまった。

自分はこういう中国が好きだったし、こういうことがしたくて今の仕事に就いたんだと思い出させてくれる一日だった。

References
*1老百姓”は漢字だけ見ると農業に携わるお年寄りを想像しちゃいそうだけど、中国語で「一般の人々」という意味。

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