The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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えびめし

今日は昼に岡山のご当地グルメ「えびめし」を作りました。

岡山のえびめしを知らない人は初めて見たときに「想像と違った」と思う方が多いかもしれません。なんせ、こんな真っ黒な見た目をしていますから。ざっくり言えば「えびの入ったソース味のチャーハン」。岡山の郷土料理という言い方をする人もいますが、郷土料理というには歴史が短すぎると思います。ご当地グルメとかB級グルメといったところでしょうか。

えびめし
「えびめし」の情報は「岡山観光WEB」で。人気のご当地洋食グルメ「えびめし」は、カラメルソースとケチャップ、カレー粉などを合わせたものにスパイスをきかせたソースを使った独特の焼飯。甘辛く、香ばしいのでソースは、お店ごとに様々な隠し味を施してオリジナルの味を出しています。「えびめしのたれ」も販売されています。

正直、小さい頃はそんなに好きな料理ではありませんでした(笑)。ウスターソースっぽい甘くて濃いソースが苦手だったのかなあ。けれど年をとってくると独特な味わいがクセになるんです。わざわざ東京・新橋にある岡山県のアンテナショップに行ってえびめしのたれを買うこともありました。今日作ったえびめしも岡山で買っていたたれを使って作りました。

使ったのはこれ。たれのほか、フリーズドライされたえびなんかも入っていて、お湯で戻して使います。あまりに小さいえびだったので、冷凍庫にあったえびを加えましたけど。炒めたごはんにたれを絡ませるだけなので簡単です。

ちなみにここまで書いておいて何なんですが、えびめしの発祥の地は岡山ではないんですよね。元祖は東京・渋谷にある小さなカレー屋「いんでいら」。ここで働いていた店員が岡山に持ち帰りアレンジを加えて売り出したところ、岡山でのほうが人気になっちゃったというわけ。濃い味付けが岡山の人の口に合っていたのかな。

東京都渋谷区宮下のカレー屋「いんでいら」(2019年8月撮影)

私も渋谷にある「いんでいら」、行ったことがあります。この店は道玄坂にあるんですが、えびめしが生まれたのは別に場所にあった渋谷本店だそう(宮下公園のあたりにあったそうです)。ただ本店は2011年に閉店してしまい、今はここだけになったようです。

意気揚々とえびめしを注文したら、店主から「作れないのよ」と言われちゃいました。どうも忙しいと作れないそうで、火曜・水曜・木曜あたりの午後3時以降ならできるかも、とのこと。なので実は渋谷の元祖・えびめしはまだ食べられていないのでした。

飲兵衛とハンバーガー

今日は土曜日ですが休日当番だったので仕事。退勤の際に職場に出て来ていた先輩から夕食に誘われたため、ご一緒しました。

こういうときに何を食べに行くか、お酒を飲む人かどうかで全然変わってきますよね。私は自他ともに認める「飲兵衛」なので、まず居酒屋になると思います(笑)。ただ今日誘ってくれた先輩はお酒を飲まない方なので職場近くのハンバーガーを食べに行くことになりました。

建国門にある“街旁”というハンバーガーショップに行きました。“街旁”は「わき道」という意味で、英語の店名は「サイドストリート」というようです。好きなアボカドがたっぷり入ったハンバーガーを注文。びっくりするような大きさのハンバーガーが出てきました。これで78元(約1700円)、まあまあの値段です。とてもかぶりつけないのでナイフで半分に切っていただきました。

ハンバーガーなんて久しぶり。パテが分厚く、ジューシーでおいしいです。しかし、夜にハンバーガーを食べるなんて飲兵衛には思いつかないことです。だってハンバーガーなんて食べちゃうとお腹いっぱいになってお酒が飲めないもの!なんて考える私は、やはり飲兵衛なんですね。

北京の青空

今日の北京は空気が澄んでいて、とても気持ち良かったです。

湿度が低くカラッとしている上、気温もそこまで高くありません。週末は空気があまり良くなかったので、こうして青空が見えるだけで何だか清々しい気持ちになります。

中国、特に北京は大気汚染で空気が汚れることがままあります。顕著なのは石炭を多用する冬ですけど、夏でも黄砂の影響で空が真っ白になることがあります。でも近年は大分マシになったかなあ。私が十数年前に留学していた頃はもっとひどかったです。日本に観光に来た中国人が空気清浄機を買って帰えるなんて話、当時はよくニュースでやっていました。

大気汚染で曇った北京(2010年10月撮影)

空気の悪いときは写真みたいに数百メートル先さえ見えづらくなります。あと異臭もするんですよね。中国人の友人から「あれは石炭のにおいだ」なんて言われましたが、どう嗅いでも石炭とは思えない化学物質のようなにおいを感じたこともありました。この頃を思い出すと、北京の空気が相当改善したのは間違いないと思います。

お昼は職場近くにある「江南菜」の食堂に行きました。バイキングのようにたくさんの料理が並べられ、お皿1枚に食べたいものをよそうシステムです。最後にレジで皿を秤の上に置けば、重さに応じて会計してくれます。

「江南菜」は江南地方の料理という意味。江南地方というのは長江の下流一帯を指し、上海、蘇州、杭州あたりですね。あのあたりは料理の味付けがあっさりしていて、日本人にも食べやすいものが多いように思います。

いろんな料理を食べようと種類多くよそったらまとまりのない見た目になってしまいました。白米とスープは自由に食べられます。ちなみに白米以外だとマントウなんかもありました。これだけ食べて31元(約700円)。ちょっと取り過ぎた感があるので、本当ならもう少し安いかもしれません。円安や海外の物価高の影響で日本人が海外で食事をしようとすると高くて大変だと言いますが、中国は食事に関しては安いので助かります。

無印良品「紅焼牛肉麺」

今日は夕食に中国の無印良品で買った「紅焼牛肉麺」(“红烧牛肉面”)を作ってみました。

最近の無印良品は食品系の商品も充実していますよね。中国の無印良品にも日本では売っていないオリジナルの商品が売っていて、特に中国ならではの麺料理がたくさん用意されています。この「紅焼牛肉麺」も気になっていたので購入してみました。400グラムで25元(約550円)、乾麺とレトルトの具材・スープが入っていました。

麺はそうめんくらいの太さで、レトルトの具材には牛肉のブロックやにんじん、だいこんが入っていました。緑が足りないかなと思ったので、チンゲンサイとパクチーを自分で追加。

思ったより肉が多くて食べ応えがありました。八角の香りは人によって好き嫌いが分かれるところかもしれませんが、私は好きですねえ。口にした途端に台湾で初めて「紅焼牛肉麺」を食べたときのことを思い出しました。台湾の料理って何にでも八角を使っていて、コンビニなんかに入店しても八角の香りがするんですよね。

本当に簡単に作れて、カップラーメンよりは本格的な味が楽しめます。日本に売っていないようなので、お土産なんかに買って帰ってもいいかもしれないと思いました。

はま寿司北京1号店

北京に新しくオープンした回転ずし「はま寿司」に行ってきました。北京1号店です。

北京在住の日本人の間で長らく「はま寿司ができるらしい」というウワサだけは流れていたものの、一向にオープンする様子が見られなかったので「このままオープンしないのでは」とまで言われていました(笑)。中国の人たちの間では一時期、福島第一原発の処理水放出を受けて海鮮を敬遠する動きも見られましたし、開店時期を見極めていたのかもしれません。

けれど、その心配は杞憂だったと思います。午後0時半頃に着いたんですけど、そりゃあもう、びっくりするような人数が待っていました。おそらく100組は優に超えていたんじゃないかな(^^;)。何だかんだで、みんな寿司を食べたいんですね。

はま寿司ができたのは朝陽公園の北にあるショッピングモール「ソラナ」。とても広いモールなので、どこにはま寿司ができたのか探すのに一苦労するかと思っていましたが、大量の人が順番待ちしていたのですぐに分かりました。

北京に日系の回転寿司チェーンは進出したのは今回が初めて。もちろん以前から中国企業の運営する回転寿司はありましたが、それらには残念な品質のところも多いんですよね。客の入りから見ても日系の回転寿司チェーンに対する期待の高さが感じられます。

看板に書いてあるのは“我在濱寿司很想你”(はま寿司であなたのことを思う)。中国では至る所で“我在○○很想你”(○○であなたのことを思う)という看板を目にします。SNS映えを狙ったもののようで、この看板と一緒に写真を撮るのがオシャレなんだそうです。はま寿司であなたのことを思う、なんて写真を送りつけられても困っちゃいますけど。

結局2時間半ほど待ち、席に案内された頃には午後3時前。けれど客は引っ切りなしに訪れていて、私たちの後ろにも山のような人たちが順番待ちしていました。

寿司は一皿10元(約200円)から。例によって寿司は回転しておらず、タブレットで注文する度に商品がレールで運ばれてくるシステムでした。今は日本もこういう回転寿司が増えているみたいですね。確かに衛生的に良さそうだし食品ロスも防げそう。客にとっても握りたての寿司が食べられるのはメリットかもしれません。

そこそこ食べましたが会計は思ったより安め、さすがのコスパです。生ビールやハイボールも15元(約300円)で、居酒屋っぽく使っても良さそう。しかしねえ……2時間半はちょっと長い。午後0時半に来店したはずなのに、店を出る頃には午後5時前になっていました。北京にもう何店舗かできてくれれば客も分散するかもしれませんが……次は並ばないで良いときに再訪したいと思います。

たのしい宅飲み

今日は北京で働いている同業他社の方を家に招いて食事をしました。

いつか食事をしましょうと約束していた方で、ようやく実現。妻のお腹も結構大きくなってきたので、大事を取って外食はやめておくことにしました。お招きする方も実は同じマンションに住んでいるので家は家で都合が良いのです。で、食事の支度も今日は私が腕を振るうことに……といっても、メインは簡単に鍋ですけど。

鍋はキムチ鍋にして、具材にはラム肉や豆苗など中国っぽいものも用意してみました。あとは祖母直伝のポテトサラダやお刺身など……って、これだと元日に食べたのと同じメニュー(笑)。まあ、私が好きだからです。

品数はそこまで多くはありませんがテーブルいっぱいに並べてみました。小さい頃からお客さんが来るとテーブルいっぱいに食べきれないほどの料理が並んだんですよね。特に祖母がそういう人で、食べきれないほど料理を用意することが「おもてなし」だと考えていたように感じます。まあ、今日の私にとっては単にホストのメンツかもしれないですけど(^^;)。

でも「何だかお正月みたいですね」と言ってもらえたのは最高の褒め言葉でした。同じ仕事をしている方で苦労話が共通するもので話が盛り上がり、例によって時間があっという間に過ぎました。

温州料理

今日は中国人の同僚に誘われて職場の日本人と中国人の混合メンバーで昼食を食べに行きました。

向かったのは浙江省、温州の料理。温州といえば東シナ海でとれる海鮮が有名です。実は以前にも同じ店に来たことがあり、とてもおいしかったので喜んでお供しました。

中国の海鮮料理は店内に水槽がたくさんあって、好きな素材を選んで店員さんと調理法を相談というパターンが多いです。少人数だとそんなに頼めないので、海鮮料理は大勢で来るに限ります。

こちらは“梭子蟹”、ワタリガニですね。

日本人は海鮮をよく食べるほうだと思いますが、こうして水槽に入っているものを見ても正直何なのか分からないものが多いです。中には不気味な見た目のものも多くて自分で注文するには勇気が要ります。中国人の同僚は「いつも日本で食べているものを食べたら」と言ってくれるのですが、いや、こういうのは中国人に任せるに限ります。

ここの店は何がおいしいって薄味が日本人の口に合うのです。薄いっていうのは味がしないというわけではなくあっさりしていて、いわゆる中華料理のギトギトした感じがない。料理の技法は中華系なんですけど、味つけは全然違うカテゴリーという感じがします。日本人にはおすすめです。

後輩と羊肉串

久しく会っていない大学時代の後輩から連絡があり、北京に来たので一緒に食事でもしませんかと誘ってもらいました。卒業して以来なので実に10年ぶりです。うれしいなあ。私自身はどちらかというと後輩っぽいポジションのほうが得意だったので(笑)年上の先輩には可愛がってもらったほうですが、こうして10年が経っているのに声を掛けてくれる後輩がいるというのは、なんかこう、ありがたいなあとしみじみ思います。固い言い方ですけど、大学時代の財産ですね。

中国に来てから食べた羊肉の串焼き(“羊肉串”)がずいぶんおいしかったと気に入っているようだったので、串焼きの食べられる店をチョイス。地下鉄5号線の北新橋駅で待ち合わせすることにしました。彼のほうが早く着いたようなので私から「どこにいる?」と聞くと「噴水の見える場所にいます」とのこと。噴水……?北新橋駅に噴水なんて無かったはずだけど。

いざ地上に出ると……あら、確かに噴水が見える(笑)。

いえ、噴水ではなく道路上のマンホールから勢いよく水が噴出しているのでした。水道管が破裂したのかしらん。公安も出動していましたが道路の規制は特に行われておらず、道行く車がまるでカーウォッシャーの要領で水を浴びてゆきます。思いがけない目印のおかげで後輩とはすぐ会うことができました(^^)。10年ぶりくらいの再会だというのに、最初のひと言は「北京っていつもこんな感じなんですか」。いや、私も見たのは初めてだけど(^^;)。

向かったのは北京のグルメストリート、簋街にある“很久以前羊肉串*1という店。中国国内に何店舗も展開するチェーン店なんですけど、味はしっかりしています。以前に妻と来たときは席に案内されるまで2時間近く待ちましたが、今日は平日ということもあってすぐでした。

ノービザの時代ならいざ知らず、自分でビザを取得し、天津から山東省を経由して北京まで1人でやって来るなんて、いやあ、さすがです。だって後輩は中国語を専門に勉強していたわけではないんだもの。北京での宿は什剎海の胡同にあるホテルなんだそうで、これまた北京の楽しみ方がよく分かっているなあ。最後はお互い酔っ払ってハグをしてお別れ。今回の旅行で中国をずいぶん気に入ってくれたようで、北京在住の身としてはとても嬉しいです。日本と中国の間にはいろいろありますが、こうして等身大の姿を見に来ることは(日本人であれ中国人であれ)大切だなあと思います。

References
*1店名を日本語にすると「ずっと昔の羊肉串」。

2024年(令和6年)謹賀新年

2024年、令和6年になりました。あけましておめでとうございます。

去年に引き続き中国・北京で迎える元日です。とは言え、旧暦の正月を重視する中国ではあまり特別感のない新年。大晦日に引き続き、元日の今日も日中は自宅でゆっくり過ごしていたのですが、妻が「元日の北京の雰囲気を見てみたい」と言うので、夕方頃から(と言っても暗くなりかけていましたが)近所をぷらぷら散歩しました。

案の定ですがお祝いムードは皆無。近所の小区*1の入口(門)に“欢度元旦”(元旦を楽しく過ごそう)という貼り紙がしてあったくらいです。

寒いのは寒い……ですが12月に寒波が来た時を思うとマシなほう。なんせ、あのときは氷点下十数度って気温でしたから。

北京のグルメストリート「簋街」まで歩いてくると、多少新年っぽい飾り付けがありました。“红运龙龙,烟火年年”と掲げてあります。いずれも辰年にかけてめでたい言葉を並べたものです。壁の前にある“吉祥物*2と写真を撮る人たちもいて、ここでは新年らしい雰囲気が味わえました。

夕食はキムチ鍋とポテトサラダをいただきました。どういう組み合わせ?とお感じになるかもしれませんが、私にとって元日はこれが定番。いつも1月1日の元日には祖父母宅にみんなで集まり、おせち、がめ煮*3、刺身、キムチ鍋、ポテトサラダをつつくのが恒例なんです。おせちやがめ煮は良いとしてキムチ鍋とポテトサラダが浮いているように見えるかもしれませんが、これがメニューに入っている理由は単に「私の好物だから」です(^^;)。

キムチ鍋やポテトサラダの具材は昨日イトーヨーカドーで購入していました。写真で分かるかと思いますが、豚肉が「焼肉かっ!」と突っ込みたくなるような厚さ。中国って日本のしゃぶしゃぶ肉みたいな薄切りが売っていないんですよね。

ポテトサラダは私のお手製、レシピは祖母直伝です。今年も日本では弟も帰省して祖父母宅で賑やかにやったみたいですが、中国にいる私は去年に引き続き不参加。けれど今年は妻、そしてお腹の娘と一緒に中国でキムチ鍋、ポテトサラダを食べられるので寂しくありませんね。

改めまして、皆様今年もどうぞよろしくお願い致します。

References
*1日本でいう団地みたいな住宅が集まっている場所のことです。
*2中国語で「マスコットキャラクター」とか「ゆるキャラ」を指す言葉。
*3筑前煮のことです。祖父母は九州出身で、祖母が正月にいつも出してくれます。

仕事納め

今日は12月30日、日本ではすでに多くの人が年末年始の休みに入っているようです。

中国は旧暦の正月を祝う文化が残っているので新暦の年末年始はあっさり過ごしますが、それでも一応3連休ということで12月30日、31日、元日の1月1日はお休みになります。すると30日の今日は中国でも休み……なはずなんですけど、私は休日当番だったので出勤。オフィスで悠々とたまっている仕事を片付けようと思っていると、上司や先輩が続々出勤してきます(^^;)。確かに年末年始と言ったって中国では「ただの3連休」。1月2日から社会は通常通り動きますから休んでばかりもいられない、というところです。

とは言え、私も今日で(一応)仕事納め。大晦日と元日は家でゆっくりするとして、仕事を終えてから今年最後の外食に行きました。

麦子店の渋谷横丁にある「三文亭」という和食店。中国語で“三文鱼”とはサーモンのことですが、果たしてサーモンを使った料理をメインに提供する店でした。それ以外にも海鮮の料理が充実していて、これは北京では珍しい。カウンターの中の板さんは日本人のようでしたが、出てくる料理はどれもきちんとした和食でした(よく中国にありがちな『なんちゃって和食』ではなく)。

中国では1月2日から通常通りなので明日(12月31日)と明後日(1月1日)の短い年末年始ですが、ゆっくり過ごしたいと思います。

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