The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

月: 2022年10月 (6ページ目 (6ページ中))

中国語でごちそうさま

中国ではまだ国慶節の連休中だけど、職場には数名の上司や先輩が。かく言う私もだけど(^^;)。

日本はいつも通りの平日、北京の祝日ムードをよそに東京の本社からはお構いなく業務の連絡が入る。日本の会社だもの、それはしょうがない。せめておいしいものを食べようと、上司と小籠包の店にランチに行ってきた。

会社からレンタサイクル(初めて乗った)で10分ほどかけて来たのが「阿文湯包」。

長安街沿いの貴友ビルの裏手にあり、周りは北京CBD*1として賑わうエリアだ。外装・内装がきれいだったので最近出来た店なのかと思ったら、かなり昔からあるらしい。

一言に小籠包と言っても中国各地に様々な種類があるが、こちらの店舗は上海や台湾のものに近い、日本人にも馴染み深いタイプだ。

「阿文湯包」という店名の通り、こういうタイプの小籠包は「湯包」(タンパオ)とも呼ばれ、皮に包まれた餡の中にたっぷりスープが仕込んであるのが特徴。口に入れるとじゅわ~と出てくる熱々の肉汁がジューシーでたまらない。

ナスを揚げて甘く味付けした料理。大学芋に似た味で、上司のオススメだった。

ちなみに料理名は”那年秋天的茄子“(あの年の秋のナス)。ずいぶん洒落た名前だなあと思ったら、この店のオリジナルではなく「あの年の秋のナス」という名前で広く食べられている料理のようだ。由来はよく分からないが、中国の農村部では”立夏栽茄子,立秋吃茄子“(立夏にナスを植え、立秋にナスを食べる)という言い方があるそうで、そこに端を発するのかもしれない。

こちらは”手撕椒麻鸡“。ほぐし鶏をたくさんの花椒と藤椒で和えた料理だ。藤椒のさっぱりした香りと強烈な痺れが病みつきになりそう。お酒があれば進むだろうなあ。

こちらは私のリクエストで注文した”葱油拌面“、焦がしネギ油のまぜそばだ。上海が発祥の料理で、「上海っ子のソウルフード」と呼ばれるほど現地では親しまれている。私も一時期ハマって自分で手作りできないかとチャレンジしてみたが、店で食べるような味にはならず断念したのを覚えている。

ああ、おいしかった。満足満足。

ちなみに日本では店を出るときに「ごちそうさま」と言うが、よくよく思えばいい言葉だ。この「ごちそうさま」には「とてもおいしかったです、みなさんのおもてなしに満足しました、作ってくれてありがとう」と、いろんな意味が込められているのだから。

中国語にはこういうときに使える言葉がない。”谢谢“(ありがとう)だと、店員と被ってしまうだろう。かといって”你们店里的菜都好吃!“(こちらの店の料理はどれもおいしかった)は大げさだし、ちょっと上から目線。もっとさりげなく言いたいが、ぴったりな表現が思い浮かばない。

じゃあ、地元の人たちは何と言って出て行くのだろうと観察していると、意外とみんな黙って出て行く人が多い。うーん、郷に入っては郷に従えかもしれないけど、何か伝えて出て行きたいんだよねえ。自分が料理に満足しているなら尚更。

何かいい表現はないかなあ。

References
*1CBDは「セントラル・ビジネス・ディストリクト」(”Central Business District”)の頭文字で、中国語では”北京商务中心区“と呼ばれている。北京市政府が世界経済の中枢となることを目指して開発を進めているビジネスセンター。

北京で新疆拌麺を食す

今日のお昼は先日、蘭州牛肉麺をいただいた店を再訪した。

注文したのは”新疆拌面“(新疆まぜ麺)。名前から察するにおそらくウイグル料理のラグメンのことだろう。店員さんの格好を見るに回族*1の人たちが経営しているっぽいけれど、こうしてウイグル料理もメニューに入れているんだなあ。

やって来たのは果たしてラグメンだった。

たまねぎ、ピーマン、チンゲン菜、トマト、とにかく野菜たっぷり。肉はおそらくラムだろう。トマトベースのソースにしっかり味がついていて、いやあ、おいしい。この前食べた蘭州牛肉麺も良かったが、このラグメンも当たりだ。

これで料金は22元(約450円)。今や中国の物価は日本と同じか、物によっては日本以上に高くなってきているけど、こうした路地裏の食堂はまだまだ安い。メニューは他にもいろいろあるので、これから他の料理を頼んでいくのが楽しみだ。

References
*1中国の少数民族の一つで、国内最大のムスリム民族集団。名前や顔つきは漢族と変わらないが、イスラム教を信仰しているため食習慣や冠婚葬祭などの習俗が大きく異なる。

北京の楊国福マーラータン

今日の昼食は以前にも紹介した楊国福マーラータンを食べに向かった。

滞在しているホテルから一番近い北京駅の向かいの店舗を訪問。以前にも来たことがあるので、ここに楊国福マーラータンがあることは知っていた。

日本でもよく行っていたので慣れたものだ。唯一の違いと言えば圧倒的に安いことか。

日本は100g=400円なので、正直お手頃とは言えない値段だ。基本的に1500円は超えていたし、調子に乗ってあれこれ食材を選ぶとあっという間に2000円近くになる。けれど店はいつも中国人の客で賑わっていたので、それだけ払っても食べたい祖国の味なんだなあと思ったことを覚えている。

一方、今日のお会計は24.10元。日本円にすると約500円だ。うーむ、安い。おそらく日本の店舗で同じ量を食べれば、やはり1500円はいっただろう。

この店舗は北京駅が近いからか、スーツケースを引いて来店する客が何人もいた。

店をのぞき込んで「何の店だい?」と尋ねる、おそらく地方から出てきたとみられるおじいさんとおばあさん。店員が「マーラータンの店です」と答えると、おばあさんは「私はマーラータンはいいわ」と言って、そのままどこかへ行ってしまった。楊国福マーラータンは中国に6000店舗ほどもあるらしいけど、知らない人もいるんだなあ。

街なかPCR検査デビュー

今日の昼食は滞在しているホテル近くにある蘭州牛肉麺の店に行った。

数年前の北京出張の際にも来たことのある店で、3年半ぶりの再訪。

入店すると店主夫婦とみられる2人が奥で食事をしていた。テーブルに着くと若いお兄ちゃんが注文を取りに来てくれたので蘭州牛肉麺をオーダー。ここの蘭州牛肉麺はおいしかったんだよなあ。しっかりした味が付いていて。

注文を取ったお兄ちゃんが作ってくれるようだ。厨房に入っていくと中からパンッパンッと生地を伸ばしている音が聞こえ、5分ほどで持ってきてくれた。記憶が正しければ、前に来たときも同じお兄ちゃんだった気がする。

いやあ、やはりおいしい。路地裏にある目立たない店だけど、味はそれ以上。これで15元(約300円)なのだから、まさに”物美价廉“(品が良くて値段も安い)だ。ちょっぴり肉が少ないかなと思ったけど、肉だけ追加注文できるらしい。またぜひ訪れて、今度は別のメニューも試してみよう。

北京の街なかにあるPCR検査場

今、北京ではどこへ行くにも72時間以内のPCR陰性証明が必要だ。

店舗や施設の入り口でスマートフォンの健康管理アプリ(”北京健康宝“)の提示を求められるのだが、このアプリに陰性証明の記録が入っていて、それが72時間以内なら通行が許されるし、もし過ぎていれば「PCR検査を受けてきなさい」となって通行は許されない。街なかには至る所にPCR検査場があり、みんな72時間に少なくとも1回はPCR検査を受けている。

私の健康管理アプリを見ると最終のPCR検査記録は9月30日午前0時。すると私は日付が変わって午前0時になった時点で有効な陰性証明が無くなってしまう。よくよく考えると、これは結構重大な問題だ。だって、このままだと明日以降、北京のどの場所にも立ち入れなくなるどころか、滞在しているホテルにだって戻ってこられなくなってしまうのだ。

そうなっては大変だということで、さっそく私も街なかにあるPCR検査場へと向かった。

しかし何を提示して、どういう手順で受けるのか全く知らない(笑)。ネット検索しても中国では日常になりすぎているからか、これまたヒットしないのだ。とりあえず列に並び、前にいたお兄さんに「すみません、私は外国人なんですが」と尋ねてみたところ、身分証(外国人であればパスポート)を見せればそれで良いらしい。

私の順番になってパスポートを見せると係の人がスマートフォンで私の名前とパスポート番号をぽちぽちと入力し、それを見て「間違いないです」と伝えたら、後は口の中を綿棒で擦られ、はい終了だった。

あとは私の健康管理アプリに陰性証明の結果が登録されるのを待つだけだ。ちゃんと登録されるかなあ。さもないと明日どこにも行けないし、ホテルを出たら最後、新たなPCR検査を受け直すまで家なき子になっちゃうよ(^^;)。結構不安です。

北京のイオン

中国は今日から国慶節*1の大型連休。

朝から現地の不動産屋さんと物件を見て回って家探し。中国は日本以上にオンとオフがはっきりしているので連休の初日にお願いして申し訳ないなあと思っていたが、職場の人たち曰く「今年の国慶節もどうせ北京から出られないし、休日出勤は手当がもらえるから、向こうからしたら願ったり叶ったりだよ」とのこと。実際のところは分からないが、不動産屋さんの対応はとても丁寧だった。

なるべく会社の近くに住むように言われているので、見て回ったのは本当に北京市の中心部。不動産バブルに沸く中国だけあって、どこも家賃がびっくりするほど高い。仕事で来ているので会社が補助してくれるものの、これを自分で払えと言われればとても無理だろうなあ。

案内してくれた不動産屋さんは日本語も堪能な女性お二人。初めて会った感じのしない気持ちの良い方々で、一緒に回っていてとても楽しかった。移動中もアレコレおしゃべりしていたら盛り上がり、物件を見終わった後に食事にまで誘っていただいた*2。気付いたら2時間も経っていて、家探ししてんだか友達作ってんだか(笑)。

本当は今日のうちに即決してしまおうと思ったのだけれど、いざ決める段になると悩んでしまう。妻とも相談したいし、もう1、2日かけて考えることにした。

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References
*1建国記念日にあたる祝日。
*2私もほら、「おじおばさん」ですから(^^;)。
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