日本はゴールデンウィークが控えていますが、中国でも連休が待っています。“劳动节”(労働節)、メーデーですね。5月1日の前後が休日になり、5連休になります(その代わりに「振替出勤日」なる悪名高い制度があり、今週末と再来週末に働かなければならないのですが今は申しますまい)。
せっかくの連休ですから旅行でもしたいところです。実際、上海に行こうかと考えていたのですが、いざ高速鉄道を検索するとチケットはことごとく売り切れ。さすがコロナ禍の明けた後の連休です。残っていても深夜の出発だったり24時間以上かかる旅程だったりと、選択肢に入らないようなものばかり。まあ、私がのんびりしていたのが原因ですね。
航空券を検索すると、まだチケットに余裕があるようです。けれど片道2000元台(約4万円)という、びっくりしちゃう値段。交通費だけで、それも片道でこの値段ですよ。上海に行けばおいしいものを食べ、宿に泊まり、上海ディズニーランドなんかも行きたいところですが、それは含まれていないのです。うーん、これでは10万円超えは確実です。連休だから、というのは分かります。にしても北京から上海に行くだけでこの出費は、うーん、割に合いません。
いっそのこと旅行はやめておこうかとも考えました。しかし私、実は今回の中国赴任にあたって「中国各地をめぐること」を目標に掲げているんですよね。私、学生時代の中国留学であまり旅行をしなかったんです。理由は金をケチッたからなんですけど、当時を思い出すたびになぜもっと旅行しなかったのだろうと悔やまれるのです。学生は金はないけど時間はあると言います。社会人は金があっても時間がないんですよね。
と、ここまで書いて思うわけです。あれ?ならば社会人になった今、なにをためらっているのかと。金を払って留学していた当時と違い、今は給料をいただきながら中国で暮らしているわけです。今行かないで、いつ行くの!今でしょ!考えを改めました。
そこで、ポチッ。上海はその気になれば土日を使っていけるので、目的地は別の場所に。とりあえず行きの飛行機の予約を済ませました。あとは宿も予約しなきゃ。そう、時間はないけど金はある社会人、ここで惜しんではいけないのです。そもそも極端な「貧乏旅行」ができるトシでもないし(笑)これも必要出費だと思い、気持ちを入れ替えて楽しみたいと思います。