今日は妻の誕生日だったため、前にも行った「魚清」に行きました。北京では珍しく刺身といった日本の海鮮を扱っている鮮魚店で、その場でいただくこともできます。魚を食べたいという妻のリクエストで、私もぜひ食べたいと思っていたのです。

鮮魚店で「食事もできます」と聞くと市場の海鮮丼なんかを出す店を思い浮かべるかもしれませんが、ここは居酒屋のような食事メニューも揃っているので、夕食の時間帯になると結構混みます。前回はずいぶん待ったので今日も覚悟して来たのですが、運良くすぐに席に着くことができました。

北京では滅多に食べられない刺し盛りです。ここは「刺し盛り」というメニューがあるわけではなく、店内の販売コーナーに並んでいる刺身のさくを持って来れば会計した上で盛り付ける……という方式です。妻と一緒にあれこれ自分の食べたい刺身を選びました。私はブリやマグロ、妻はホタテやタコ。サーモンもお決まりですね。

日本で食べる味には叶わないでしょうが、いやあ、おいしい。分厚く切ってくれていることもあって、1枚1枚がぷりぷりです。中国で出回るマグロは解凍と冷凍を繰り返してパサパサになったものが多いですが、ここのは新鮮です。

ミニサイズの「あんこう・ふぐ鍋」も注文し、ぷりぷりの身をポン酢に付けていただきました。ポン酢は自家製なのかな、私は普段ミツカンの「味ぽん」を使っていますが、それより酸味が抑えられていてコクがあり、おいしかったです。

日本にいた頃は肉をほとんど食べませんでした。晩酌のお供はもっぱら魚……特にスーパーで半額になった刺身が大好物で、この年になるとあんまり肉を食べなくなって。それが中国に来ると肉ばかりです。海魚がないんですよね。もし今後、肉か魚のどちらかしか食べられないとしたら、私は魚を選ぶと思います。