The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

月: 2022年8月 (7ページ目 (8ページ中))

言語の奥深さ

連日の飲み会、最後に控えしは、もともと仕事でつながりができ、今や友人と言える仲になった中国人の女性。同じ業界で働いているが、とにかく「できる」方で、いつも会うたびに刺激をもらっている。

日本語が本当に上手で(いや「上手」という表現も失礼かもしれない)話していると一瞬、中国の方だと忘れてしまうほどだ。彼女が日本語で話すのを聞いていても「こんな表現をよく知っているなあ、自分は同じ表現を中国語で言えるだろうか」と感心してしまう。

飲みながら話が出たのが「きしむ」という日本語だ。尾崎豊の「I love you」に次のような歌詞が登場する。

きしむベッドの上で優しさを持ちより
きつく躰 抱きしめあえば
それからまた二人は目を閉じるよ
悲しい歌に愛がしらけてしまわぬ様に

「きしむ」という日本語は中国語にピッタリな訳語が存在しない。辞書を引いても”吱吱嘎嘎响“と説明があるだけだ。これじゃあ「ギシギシと鳴る」になっちゃって、風情?というものがない。こんな歌詞では「壊れているベッドなのかな、直せばいいのに」と感じられること請け合いだろう。

日本語は木と木がこすれ合うことを形容する動詞があるのだなあ。もちろん逆に日本語にピッタリする訳語のない中国語だって存在する。どの言語にも、それぞれの奥深さがあるのだ。

彼女もまた仕事で中国に来ることがあるだろう。別れ際に「さようなら」じゃなくて「また会いましょう」と言えるのが何だかうれしかった。私にとって引き続き刺激をもらい続けたい人の1人。

外食続き

金曜日から連日の外食続き。どれも私が中国に赴任するに当たっての送別会だ。

ビザが出ずに出国が延びているので、飲もう飲もうと言いながら飲めていなかった人たちと会える機会ができるのはありがたい。

日曜日のきょうは妻のご両親と一席あって浦和へ。自宅に上げてくれ、頼んでもいないのに隅から隅まで見せてくれた。妻は「やめてよ」と恥ずかしがっていたが、あれはきっとご両親なりの誠意なんじゃないかなあ。見せるのが目的というより「私たちに隠し事はありません」という気持ちを伝えようとしてくれたんだと思う。

夜は駅近くの居酒屋へ飲みに行った。

やはりお酒を交えて話をするというのは大切だ。ざっくばらんにいろいろと話ができて、私のこともしっかり理解してもらえたんじゃないかと思う。

もうひとつ思ったのは、親は子どものことをよく理解しているということだ。妻が席を立ったときに、ふとお父さんが「娘、どうですか。いろいろ思うことがあるでしょう(笑)」なんて聞いてくる。私からはうまーく答えておいたが、お父さんが「娘はこんなことやあんなことをしちゃう性格で」なんて挙げる例が、まさにそのとおりなのだ。妻が戻ってきて「何を話したの」と聞くのに対し、ニコッと笑って「おまえのことを褒めていたんだよ」と話すお父さん。仲よくなれそうです(^^;)。

中国駐在準備①スマホの通信環境

中国はお隣の国といえど、日本と違う点がたくさんある。中でも大きく違うのがネット環境。日本人が日本国内で当たり前に閲覧しているウェブサイトは基本的に中国ではほとんど「見られない」。そして、それに伴うサービスも「利用できない」。

まずGoogle系はすべて見られない。Gmail、Googleマップ、YouTube、これらはすべてアウト。Twitter、Facebook、InstagramといったSNSも全滅だし、LINEやWhatsAPPも使えない。う~ん困っちゃった。

中国のこうしたやり方に思うことはいろいろあるが、ここでは申すまい。とにかく現代社会において、ふだん日本で当たり前に使っているネットサービスが使えないのは相当不便なのだ。特に今や生活のインフラとも言えるLINEが使えないのは死活問題。だって日本の人たちとの連絡手段が絶たれるも同然なのだもの。

海外ローミングをする

日本の携帯各社には「海外ローミング」という機能がある。海外に行ったら、現地の携帯電話会社の通信網を利用できる仕組み。この「海外ローミング」を利用すれば、中国ではネット規制を受けないことが知られている。

以前は「海外ローミング」は1日3000円近くかかるなど、高価で現実的な方法ではなかった。しかし最近はこれが安価になってきている。特に私が使っているドコモの格安料金プラン「ahamo」なら20GBまで「海外ローミング」が無料なのだ。

中国でも日本と同じネット環境が維持できて、それも20GBも通信可能!!であれば、全く問題がないじゃないの!!ということで「ahamo」を中国でも引き続き利用しようとしていたところ、ひとつ壁にぶち当たった。こんな表記が「ahamo」の公式サイトに載っていたのだ。

海外で最初にデータ通信を利用した日(日本時間)を起算日として15日経過後の日本時間0時以降に、海外では通信速度が送受信最大128kbpsとなります。本速度制限は、利用可能データ量を追加購入しても日本に帰国しデータ通信を行うまで解除されませんのでご注意ください。

つまり15日以上、海外で使用していると通信速度が遅くなってしまう、そしてそれを解除するには日本に一度帰国しなさいよ、というわけだ。うーむ、撃沈。我慢できる通信速度ならまだしも、128kbpsはちょっと……私のように海外に長期滞在する場合は通信速度という問題がありそうだ。

楽天モバイルを契約する

そこで次の候補に挙がったのが楽天モバイル。実は楽天モバイルも「海外ローミング」の機能を無料で利用することができる。

楽天モバイルの「海外ローミング」サービスは次のとおり。

  • 「海外ローミング」は2GBまで無料。それ以降は通信速度が最大128kbpsに制限される。
  •  データ容量を追加したい場合は、500円/1GBでデータチャージ可能。

何と言っても「ahamo」にあった日数制限が無いのはありがたい。2GBは少ないかと思ったが、1GB分を500円でチャージできるなら容量の課題はクリアできそう。

まず「楽天モバイル」の基本料金にあたるのが980円。「海外ローミング」は2GBまで無料なので、中国では980円で2GBまで通信できるわけだ。1GBを追加購入するごとにプラス500円。するとトータル5GBを中国で消費しようとしたら980円(2GB分)+500円×3(3GB分)で、2480円となる。これでスマートフォンが日本と同じ環境になり、LINEのメッセージも常時受信できるなら決して高くはないだろう。

さらに「Rakuten Link」というアプリを使えば日本との国際電話や、SMSのやりとりも無料になる。今は基本的に家族や友人どうしもLINEでの通話が多いが、LINEでつながっていない人に電話をかけるときには重宝しそうだ。一方、日本の人たちは私のケータイ番号に電話をかければ、私は中国でも「Rakuten Link」アプリ経由でそれを受けられる。うーん、便利。

とりあえず中国でのスマートフォンの通信環境は楽天モバイルを契約しておけば解決しそうだ。ということで中国赴任に向けて、長年使ったドコモ(ahamo)を解約し、楽天モバイルを契約することにした。

ここからは余談……けど、我慢ならない!

まだ出国していないので、中国で楽天モバイルがどのように使えるかは未検証だ。ただ、日本国内で楽天モバイルを使っていると……本当にストレスがたまる。いや、何なら、もう我慢ならない。

とにかくしょっちゅう通信が途切れるのだ。上のスクリーンショットのように突然「緊急通報のみ」と表示されて通信できなくなってしまい、かと思ったら復活。しかしまた途切れ……これを繰り返す。

ある日、スーパーでPaypayを使って支払いをしようとしたら「オフラインです」と出てきて決済できなくなってしまったこともあった。あのときは現金を持っていたから助かったけど、そうでなければ困っていただろう。通話だともっと悲惨で、途中でプツンと切れてしまう(この前もケーブルテレビの解約でコールセンターのお姉さんと話していたら途中で切れて焦ってしまった)。

前に使っていたのが通信環境で評判のいいドコモだったこと、楽天モバイルは携帯各社の中でも新参者であること……これらを踏まえたとしても、だ。通話途中で切れるなんて……発展途上国じゃないんだから。

楽天モバイルは自社回線の届かないエリアではパートナー回線(au)に切り替えて接続するようになっている。東京のような都会でも地下街や建物の奥深くだと楽天モバイルの電波が届かない場所があるため自動でauの電波に切り替わるんだけど、この切り替えがうまくいかないときに途切れているのではないかと思う。

中国赴任のために楽天モバイルは契約したものの、そうでなければさっさとドコモ(ahamo)に戻していたところだ。楽天モバイルユーザーにはこれで困っている人もいるのではないか。今後、日本国内での通信環境が改善されていくことも願いたい。

新型コロナを感じる

1か月ほどせきが止まらない。

風邪のように「ごほごほ」出るわけではなく、胸の深くからこみ上げるように出てくる。黙っていればあまり問題ないが、しゃべりだすとせきが出そうになって結構しんどいのだ。

これまでも年に数回こうした症状が続く時期があった。熱もないしだるさも感じない。味覚もしっかりあるので、新型コロナウイルスではなさそうだ。今回もすぐ治るだろうと思っていたのだが、一向にやまない。新型コロナウイルスの感染流行が第7波に突入した今、せきが続くと周りの目も気になるので病院にかかることにした。

いざ電話で予約をすると、せきが出る場合は「発熱外来」の扱いになるという。特に今は新型コロナウイルスへの感染を疑って受診する人が多いので、病院の裏口から入るように指示された。

パーティションで区切られた場所に待機していると、医師と思われる男性がやってきて診察をしてくれた。熱を測り、パルスオキシメーターで酸素濃度を調べ、聴診器で胸の音を聞く。一応せきは新型コロナウイルスの症状なので、無料でPCR検査もしてくれるらしい。長い綿棒のような道具を口にくわえ、唾液をしみこませた。

診察はこれで終わり。あれ?これじゃ新型コロナウイルスかどうかを調べに来たみたいじゃないの。私はせきの止まらない原因が知りたかったので「どういう診断になるんですか」と聞いたら「せきぜんそくか気管支炎でしょう」とずいぶんそっけなかった。息を機械に向かって「フ~」と吐いて呼吸を調べるとか、いろいろな検査はやらないの?

「薬を処方しますから、それでも改善しなければそれからです」。

そ、そうですか(^^;)。私のあとにも発熱外来の患者が次々来ていたので、そちらも忙しいのだろう。病院のカウンターからも発熱外来の予約を受け付けている電話の声がひっきりなしに聞こえてきた。周りに新型コロナウイルスの患者がまだあまりいないので実感しなかったが、増えているんだなあ。ふと新型コロナウイルスを身近に感じる一日だった。

帰れそうで帰れない

家を引き払ったのに郵便物の転送手続きをするのを忘れていた。もしや何か届いているのではないかと思い、引き払った家のポストを見に行ってみた。案の定、いくつか私宛の封筒やはがきが入っていた。危ない危ない。

もう住む家はないとは言え、4年間も住んでいたので「帰ってきた」感じがする。いつも買い物をしていたスーパーをのぞくと、いつもレジにいたおばちゃんたちがきょうも相変わらず働いている。よく行ったうどん屋はきょうのお昼も行列で大盛況。どの光景も変わらないけれど、私の家はもう無いから「帰れない」んだなあ。何だか不思議な感覚。

郵便物の転送手続きも済ませた。今までは手書きの申込書を郵便局の窓口に出していたけど、ネットでもできることを知る。これなら中国に行ってからも転送手続きの更新ができて助かりそうだ。

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