The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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インディ・ジョーンズ

今日の夜、日本テレビの「金曜ロードショー」で「インディ・ジョーンズ」の映画を放送していました。2008年公開の「クリスタル・スカルの王国」です。

ふと映画タイトルが気になりました。というのが「インディ・ジョーンズ」ってタイトル、英語では”Indiana Jones”(インディアナ・ジョーンズ)って言います。中国語では何と言うかな?と考えたのですが、東京ディズニーシーに「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー」ってアトラクションがありますよね。確かこのアトラクションの中国語表記では“印第安纳琼斯”(インディーアンナー・チオンスー)でした。だから英語の「インディアナ」にならっています。

なぜ日本語では「インディアナ」ではなく「インディ」なんだろうと調べてみたところ(今はインターネットで何でも分かるから便利ですね)シリーズ第1作目の邦題にヒントがあるそうです。というのが、第1作目は「レイダース/失われたアーク」という邦題で「インディアナ」「インディ」といった名前は全く入っていなかったそうです。

ただ、この邦題が「なんかよく分からない」「見たいという気分にならない」などと不評を買い、公開当初はあまりヒットしなかったんだそうです。内容はおもしろい映画ですから、その後、口コミで徐々に有名になり、配給側も「2作目からはもうちょっとマシな名前にしよう」と考えて付けたのが「インディアナ・ジョーンズ」だったとか。

ちょうど同じ時期、映画「ランボー」についても原題が”First Blood”でイマイチだったところに「ランボー」という邦題を付けて大当たりしたのも影響したのかもしれません。映画の中では「インディ」と呼ばれていますから、日本人向けには「インディアナ」より「インディ」にしてしまったほうが分かりやすいという考えもあったのかもしれませんね。

天空の城ラピュタ

言わずと知れたスタジオジブリの名作「天空の城ラピュタ」。日本では1986年に公開された宮崎駿監督の作品ですが、実は今月1日から中国で公開されていて、今日見に行ってきました。しかし30年以上前の作品がなぜ今になって公開されるのでしょう。

天空の城ラピュタ。 原作・脚本・監督 宮崎 駿 プロデューサー 高畑 勲 音楽 久石 譲 主題歌 井上あずみ 声の出演 田中真弓 ⋅ 横沢啓子 ⋅ 初井言榮 ⋅ 寺田 農 ⋅

スタジオジブリの公式ホームページによると「ジブリ作品が中国本土で正式に上映」されたのは2018年公開の「となりのトトロ」なのだそうです。つまり中国でもジブリ作品はとても有名ですが、皆さん今まで映画館で見たことがなかったわけですね。日本で公開された当時、中国はまだ経済的にも貧しい国でしたから無理もありません。おそらくビデオやDVDでしか見たことがなく、それさえも正規版だったのか海賊版だったのか、という世界かもしれません。

「天空の城ラピュタ」(スタジオジブリ公式ホームページより)

今や中国は世界2位の経済大国となりました。コロナ禍も明け、往年の名作を公開することで映画館への客足を回復させたいという狙いがあるのかもしれません。確かにいくらビデオやDVDで見ていたって、お金を払ってでも「映画館の大きなスクリーンで見たい!」という人はいるでしょうね。私がまさにそんな感じです。小さい頃から「天空の城ラピュタ」、何十回も見てきましたが映画館で見たことがないんですもの(生まれる前でしたから)。

ただ調べてみるとインターネット上には「1990年代に『天空の城ラピュタ』を上海などの映画館で見た」という声もちらほらありました。はて?と思って検索すると、1992年に中国で「天空の城ラピュタ」が上映されたのは事実のようです。同年には日中国交正常化20年を記念して「となりのトトロ」も上映されているようで、これらがスタジオジブリに忘れられているのか、それとも異例扱いされているのかは分かりませんが。

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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」を見て来ました。言わずと知れた任天堂の人気ゲーム「スーパーマリオ」を題材にした作品です。日本では公開されてちょうど1週間というところですが、一方の中国では公開されて1か月が経とうとしています。大体、中国のほうが映画の審査なんかに時間がかかって公開されるのが遅いんですけど、今回はどういった事情があるんでしょうね。

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ミーハー

先日、映画館で2回目の「THE FIRST SLAM DUNK」を鑑賞したのをきっかけに、テレビアニメ版の「スラムダンク」もきちんと見てみたいなあと思い、Amazonプライムで見始めました。1話が20分ちょっとなので見やすいです。それこそ私の場合は地下鉄で出勤しているので、家と会社の行き帰りの時間を使えばスマートフォンで見られてしまいます。いや~便利な時代だわあ。

私はギリギリ「スラムダンク」リアルタイム世代です。漫画よりは、アニメのほうかもしれませんね。そんなこともあって弟は漫画を全巻読んだと言いますし、なんなら私の母も好きでした。

私はなぜハマらなかったのかなあと考えてみたのですが……うーん、1つはスポーツそのものに興味のない子だったからでしょうか。あとは「スラムダンク」って暴力的なシーンが多いんですよね(^^;)。それが幼いながらに苦手だったんだと思います。

そこで買っちゃいました。「THE FIRST SLAM DUNK」の公開記念で出版されたもので、原作漫画の全276話から今回の映画作品のベースとなる24話を収録しているそうです。中国で売っているのでもちろん中国語ですが、見た目といいサイズといい、少年ジャンプにそっくりです。

https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-102416-2

新作劇場版アニメ『THE FIRST SLAM DUNK』公開記念!一冊まるごと『SLAM DUNK』のジャンプが大登場!!・新規読者に向け、原作漫画全276話より物語のベースとなる24話を厳選収録。 この一冊で、湘北高校バスケ部の結成と奇跡の進化が分かる!!・巻頭特別企画では、これまでに公開された映画のポスター&ティザービジュアルをカラー掲載!・映画を観る前にもう一度原作に触れたいと思っているファンにもオススメ!!

実はこれ、集英社が日本で去年11月に出版されたものをまるまる中国語に訳したもののようです。当時日本では「一冊まるごと『SLAM DUNK』のジャンプが大登場!」という触れ込みだったので、少年ジャンプのフォーマットで出版されたんですね。現に日本語版ではタイトルが「ジャンプ」になっています。中国語版では“灌篮高手*1ですけど。

これ、安西先生の「あきらめたらそこで試合終了ですよ?」ですよね。ここでは中国語で“如果放弃的话,那就到此为止了哟?”(もしあきらめたら、そこで終わりですヨ?)と訳されています。ちなみに映画作品での中国語字幕は“一旦放弃,比赛就等于结束了”(一度あきらめたら試合は終わりも同然ですよ)と訳されていたように記憶しています。

私の認識だと、中国ではテレビアニメ版の「スラムダンク」は放映されたものの、漫画は出版されていないんじゃなかったかと思います。なのでこの厳選集はおそらく新規に翻訳されたんじゃないでしょうか。日本で出たものが中国語に訳されてそのまま出版されるとは、それだけでも中国での「スラムダンク」人気を物語っているんじゃないかと思います。あと……映画を2度見たくらいで購入しちゃう私のミーハーっぷりも……ですね。

References
*1「スラムダンク」の中国語タイトル。

「スラムダンク」再び

先日、バスケットボール漫画「スラムダンク」のアニメ映画「THE FIRST SLAM DUNK」の先行上映イベントを見に行ってきたところですが、妻が見たいと話していたこともあり、さっそく2回目の鑑賞に行ってきました。1回目は中国語吹き替え版でしたが、今回は日本語オリジナル版です。

やはり母語で見るのは全く違いますね。私の中国語力では、例えばバスケ用語とか全然分からないんですもの*1。いや、日本語でだってバスケ用語なんてろくに理解していないですが、それでも変に意識せずストーリーがスッと入ってくるのは母語ならでは、と思います。

加えて一度鑑賞しているからか、よりストーリーを深く理解できたような気がします。いや、前も書いたように「スラムダンク」の全盛期に全く作品を読んでいない私がこんなことを言うのもおこがましいですけど。正直な話、途中涙しちゃったくらいです。

よく映画が公開されると2回目、3回目と足繁く通う方がいますよね。ああいう方を見ると「そのうち配信されるんだから待てば良いのに」とよく思ったものでした。しかし、そうではありませんね。この映画は映画館で見てこそ意味があるように思いました。ボールをドリブルする「ポンッポンッ」という音、シューズが体育館の床を擦れる「キュッキュッ」という音、そして見る人の緊張感を高めてくれるBGM。映画館が全てを引き立ててくれます。私は自宅に比較的大きめなテレビを置いて映像を楽しむほうの人間ですが、いや、それでも映画館の大迫力には勝てません。

映画のオフィシャルサイトにはスタッフへのインタビューを収録した「COURT SIDE」というコンテンツがあって、これも読み応えがありました。映画を作ろうという話はずいぶん前から立ち上がっていたんですね。特にコロナ禍の数年は作者の井上雄彦さんとスタッフの皆さんがzoomで打ち合わせをしたり、オンライン飲みをしたりしていたという話。そうした大変な時期を乗り越えて公開にこぎ着けたんだなあと思うと、感慨深いものがあります。

References
*1だって「ドリブル」さえも中国語で何と言うのか知りませんでした。“运球”と言うそうです。
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