今日、出勤していると目の前に「歩きタバコ」をしている男性が。気持ち良さそうに吸っているけど、その煙はすべて私のほうに流れてくる。嫌で左右にずれてみるも、なぜか煙は移動した私のほうに流れてきて「……んああ!もうっ!」という気分になる。

日本ではほとんどの自治体が条例で路上喫煙を禁止しているし、屋内に至っては「ほぼ」吸えないような状況。受動喫煙の害が指摘されるようになって久しいし、歩きタバコは「タバコを持つ手の高さが子どもの顔の位置にあたる」なんて、やけどの危険性についてもよく言われた。こういう意識が広まってもう20年近くは経つんじゃないかなあ。街なかで堂々とタバコを吸う人はほぼ見なくなり、喫煙者の方々にちょっぴり同情する気持ちはあるものの、私個人は概ね歓迎している。

しかし、中国はタバコに関する「意識」が30年ほど後れているような気がする。タバコを吸わない私としては勘弁してほしいというか、正直不快だ。いや、私は基本的に中国で不快な思いをすることがあっても“入乡随俗*1だと受け入れるようにしている。往々にして文化の違いに起因することが多いからだ。しかしタバコに関しては日本を始め、諸外国で数え切れないほどの否定的なエビデンスが出揃っているというのに、2023年の今になっても吸い続けることの愚かさというか教養のなさに呆れるというか(ごめんなさい)。まあ私だってタバコは吸わないもののいろいろと悪癖はあるからエラソなことは言えないけど。

フォローするわけではないが、こちらの国でタバコは重要なコミュニケーションツールだ。自分がタバコを吸いたいときは、必ず一緒にいる人にタバコを勧めるのがマナー。お互いタバコを吸いながらおしゃべりに興じるのが中国流なのだ。私もタバコを勧められた経験が何度もある。そのたびに「吸わないんですよ」と断り、ばつが悪かったことが何度もある。それだけに中国でタバコをめぐる習慣を変えるのはそう簡単ではないと思う。

日本だってつい数十年前まで公共交通機関でほとんど吸い放題だった時代があったよし。個人の努力で事が運ぶとも考えにくく、国が率先して対策に取り組む必要があるんだろうなあ。

References
*1郷に入っては郷に従え。