The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

月: 2024年12月 (2ページ目 (6ページ中))

世界はひとつになれない

大晦日のNHKの紅白歌合戦に出場する星野源さんが歌う曲目を変更すると発表しました。

当初、星野源さんは「地獄でなぜ悪い」を披露する予定でした。この曲は星野源さん自身も出演した同名の映画の主題歌。この映画の監督に関して過去に週刊誌などで性加害疑惑の報道があったことから、今月23日に曲目が発表されて以降、「地獄でなぜ悪い」を歌うことに批判的な声がインターネットなどで上がっていたのです。

この「地獄でなぜ悪い」は私も好きな曲の1つ。かつて星野源さんがくも膜下出血で倒れ、生死をさまよった際の闘病生活を歌った曲です。コミカルなタッチのアニメーションで構成されたPVが印象的で、この中にも(おそらく)病床に伏す星野源さん自身であろう人物が登場します。

この曲が映画の主題歌であることは知っていました。ただ私はあくまで「星野源の歌」として聴いていたので、件の映画監督と結びつけて批判されるとは思いもしませんでした。だって私は映画を見たこともなければ、恥ずかしい話、監督の名前だって知らなかったんだもの。曲自体が映画の内容、あるいは監督をイメージしているならまだしも……何だか私には曲が「巻き添え」をくらっているように感じてしまいました。

最終的に星野源さん側は曲目を変更することにしましたが、それに当たって公式サイトで次のように説明しています。

楽曲「地獄でなぜ悪い」は星野源の曲です。

星野は2012年にくも膜下出血で倒れ、その闘病期に病院でこの楽曲の作詞をしました。詞の内容は、星野の個人的な経験・想いをもとに執筆されたものです。後述する映画のストーリーを音楽として表現したものではありません。星野源の中から生まれた、星野源の歌です。

一方で、すでにSNS等で指摘されているように、のちに性加害疑惑を報道された人物が監督した映画の主題歌であること、映画タイトルにある「地獄」というワードにヒントを得たこと、映画タイトルと同名の楽曲であることもまた事実です。この曲を紅白歌合戦の舞台で歌唱することが、二次加害にあたる可能性があるという一部の指摘について、私たちはその可能性を完全に否定することはできません。

今回の歌唱楽曲は「アーティストの闘病経験を経て生まれた楽曲で、いま苦しい時代を生きる方々を勇気づけてほしい」という、紅白制作チームからの熱意あるオファーを受けて選定された経緯があります。しかし、そのオファーの意図から離れ、真逆の影響を与えうるのであれば、それはオファーを受けた私たちの想いに反してしまいます。そのため、今回同曲を歌唱することを取りやめることにいたしました。私たちは、あらゆる性加害行為を容認しません。

https://www.hoshinogen.com/news/detail/?id=73

星野源さん側が「楽曲『地獄でなぜ悪い』は星野源の曲です」と言い切ってくれ、何だか少し安心しました。その上で「紅白歌合戦の舞台で歌唱することが、二次加害にあたる可能性がある」という指摘について「完全に否定することはできません」ともしています。ここまで考えた上で紅白歌合戦の曲目変更を決心したんですね。私はその意向を支持します。

ただ今回、この曲を歌うことが「性加害の肯定」という認識とイコールと受け止められたことがとても残念です。自らの制御が及ばぬことが理由で命を懸けて作った作品が簡単に抹消されてしまうやるせなさ。件の監督のために星野源さんがどこまで責任を負わないといけないのか、いわゆる「キャンセルカルチャー」について真剣に考えないといけないと感じます。

星野源さんの公式サイトは次の文章で締めくくっています。

この曲が多くのファンの皆様に愛していただいている楽曲であることを、私たちはよく理解しています。また、星野自身もとても大切にしている楽曲であることはこれからも変わりません。

紅白制作チームと協議の結果、今回は曲目を変更し、「ばらばら」を弾き語りします。

ご期待いただけますと幸いです。

改めて「地獄でなぜ悪い」に代わって歌われる「ばらばら」。星野源さんが大ブレイクする前に歌われた曲です。私は個人的に初期の星野源さんに好きな曲が多いので、私的には大歓迎~。しかしこの曲を選んだ星野源さんの隠れたメッセージ、私は何となく分かるような気がします。それは歌詞を読むと分かってきます。

世界はひとつじゃない
ああ そのまま ばらばらのまま
世界はひとつになれない
そのまま どこかにいこう

星野源『ばらばら』

追記)

朝日新聞が今回の騒動を伝えた記事にジャーナリストの江川紹子さんがコメントを寄せていましたが、まさに私が抱えていた「もやもや」を言語化してくれていました。一部、ご紹介します。

反論というほどではないのですが、どうしても疑問が浮かんでしまいます。「罪のない作品」に責任を科すことの是非、その責任はいつまで負い続けなければならないのか、という問いです。

星野さんが「地獄でなぜ悪い」を作ったいきさつや、それに込めた思いを伝えたうえで作品を披露する、という方法もあるでしょう。そういう道をとることもなく、「新たな加害を生む可能性ある作品」という評価を下し、これを排除し、芸能界での性加害やハラスメント問題の責任を負わせることが果たして適切なのでしょうか。そして、その責任はいつまで続くのでしょうか。

「罪のない作品」を排除し、罪のない人の表現活動を狭めることによってではなく、被害の現実を伝えたり法的な対応をしたり、あるいはさまざまな教育・啓発活動を展開する中で行われるべきではないか、という気がしています。

 

1日過ぎてしまったクリスマス

今日は午前1時に出勤。昨夜は早めにベッドに入ったものの、やはり寝付けません。で、目覚まし時計が鳴る数分前には起きちゃいます。寝ている妻と娘を起こさないようにそっとベッドを抜け出して支度。普段なら起きていることもある時間だけに妙な気分です。

仕事を終えて午前4時過ぎに一旦帰宅。自宅の様子は何も変わっていません。シャワーを浴び、パジャマに着替えて再びベッドに。しばし睡眠を取って、今度は昼前に再度出勤……なかなかハードスケジュールです。そんな事情あって昨夜のクリスマスイブは「らしい」時間が過ごせませんでしたが、今日こそは早めに帰宅して娘の生まれて初めてのクリスマスを一緒に過ごしたいところです。

そこで定番ですけど、ケンタッキーのフライドチキンを注文しました。あとはホールじゃないですけどカットケーキも購入して、準備万端。だのにこういうときに限って山のような仕事が降ってくるんですよねえ。夕食を食べる間もなく働き続け、やっと職場を後にしたのは日付が変わった0時過ぎでした。妻に「申し訳ないけど、夕食は先に食べておいて」と連絡するときの気持ちといったら。

家族で賑やかなクリスマスを過ごしたかったのですが、こんな時間じゃ娘はおろか、妻も就寝しているでしょう。気合い入れて準備したのになあ、なんてやるせない思いで帰宅したら……あら、妻が起きている。とは言え、別に私を待っていたわけではなく(笑)そろそろ寝ようと思っていたところだとか。遅い時間でしたが、私は温め直したフライドチキン、妻は私の買って帰ったケーキをいただき、少しだけ日付を過ぎてしまったクリスマスを過ごしました。

明日に持ち越しのクリスマスイブ

今夜はクリスマスイブ。中国語では“平安夜”と言います。

娘にとって初めてのクリスマスなので、イブはごちそうやケーキを食べて「らしい」夜を過ごしたかったのですが、仕事が入ってしまいました。それも翌25日の未明。自宅を午前1時に出なくてはならず、せっかくのクリスマスイブなのに妻と娘には申し訳ないのですが、早めに就寝しました。クリスマスの「らしい」ことは明日25日に持ち越しということで許してください(^^;)。

男女搭配,干活不累

普段ペアで一緒に仕事をしている中国人女性の同僚に「今は職場に日本人の女性が少ないから、私の後任には女性が来たほうが雰囲気が変わっていいかもね」と話したら「いえ、男性でいいです」とキッパリ。間髪を入れない回答に笑っちゃいました。

なんで?と聞くと“男女搭配,干活不累”(仕事は男女の組み合わせのほうが疲れない)とのこと。これは中国語に昔からある表現で、男女ペアで仕事に取り組んだほうが仕事は捗るという意味だそうです。まあね、確かに中国の女性は強いですからねえ。女性の後任が来ちゃったら、確かにあなたたちはバチバチやってそう(^^;)。

北京のクリスマスマーケット

クリスマスも近くなったので、期間限定で実施しているクリスマスマーケットに行ってみました。霄雲路にある「福楼法」というフレンチレストランが開いているそうで、どんなものか分かりませんが、まあ雰囲気だけでも楽しめればと。

ここ、パリで1901年に創業した由緒正しいレストランなんだそうです。北京でも20年以上営業していて、口コミアプリで検索してみると1人あたりの平均消費額は576元(約1万2000円)、それなりの正統派レストランです。私たちが訪れたクリスマスマーケットは入場が有料で、支払ったのは大人2人で59.80元(約1300円)。うーむ、稼ぎますなあ。でも北京にはあまりこうした場所がないのでおとなしく支払って入場しました。

夕方に来たのですが、案の定、芋洗い状態。レストランの庭?に屋台というか店舗がいくつか並び、飲食や雑貨が売られています。中央には立派なクリスマスツリーが立っていました。

みんなヨチヨチ歩きで前進するような感じ。中国の人たちはとにかく「映える」写真が撮りたいので、あちこちで無秩序に撮影会を始めるカップルがいて進まなくなります。列の歩みを止め、冷ややかな目線を浴びながらモデル顔負けのポーズを決める勇気には全くもって恐れ入ります。

店舗では温かい飲み物やホットドッグといった軽食が販売されていました。

小腹が空いたのでホットドッグをいただきました。立派なソーセージにチーズがかかっていて、周りの人が私の手にしたホットドッグを見て「わあ、おいしそう」なんて言っていました(^^)。

ホットドッグをいただいたら、そそくさと退散。人も多いし、何より寒いし、そもそも購買意欲をそそるものもないので(^^;)。あまり人が多いところに長居して娘が風邪をもらってもいけませんからね。クリスマスの雰囲気を味わうのが目的だったので十分です。私が十数年前に留学していた頃はクリスマスというと「西洋の文化」という感じでしたが、今では中国の人たちも自分たちの文化として楽しむようになっているように感じます。特に宗教を意識していない感じ、日本と似ているかもしれません。娘にとっては人生で初めてのクリスマス、いろいろ感じてくれたかな。

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