自宅近くのショッピングモールが営業再開した。ここ数週間、北京での新型コロナウイルス感染拡大を理由に臨時休業していたのだ。とは言っても感染者数は高止まりの状態が続いているため、状況は全然改善していない。先日の抗議活動などを受けて、政府が規制を緩和する動きを進めているため、それに伴うものだろう。

モール内は閑散としていた。ちなみにこのモールも入場するなら48時間以内のPCR検査の陰性証明を見せなければならない。

店を再開させるのはいいけど、まずはこのPCR検査をどうにかしてほしい。このモールだけじゃない、今や北京はどこに行くにも48時間以内の陰性証明が必要だ。場所によっては24時間以内なこともある。なのに、街の至るところにあった無料のPCR検査場は次々と閉鎖されているのだ。すると残った数少ないPCR検査場に人が殺到する。場所によっては1時間並ぶところもあるという。今や北京は日中の気温もマイナスなことが多いのに、とても並んでいられない。

中央政府が明確な指示を出していないから、地方政府も手探り状態。いろいろ矛盾が起きてしまっていて、その負担が市民に重くのしかかっている。