夕方になって、江沢民元国家主席が死去したとのニュース。

江沢民元主席は同じく今年亡くなったイギリスのエリザベス女王と同い年、享年96。鄧小平の改革開放を引き継ぎ、1997年には香港返還、2001年にはWTO=世界貿易機関加盟を果たすなど、その業績も多い。中国中央テレビは特別番組を放送して、その死を伝えていた。

ちなみに江沢民元主席は私が留学していた11年前にも一度死んでいる。というのが、世界中で「江沢民死去」の情報が流れたのだ。当時の産経新聞は号外まで出して伝える大誤報ぶり。その後も何度か亡くなったという情報が流れることがあったが、今回は本当に亡くなったのだ。

私が中国語を学び始めたのが2002年だったので、ちょうど共産党総書記や国家主席の座が江沢民から胡錦涛に引き継がれる頃だった。当時の中国は経済成長がぐんぐん進んでいた頃で、そうした時期を思い出して懐かしむ人もいるだろう。ましてや「ゼロコロナ」政策で経済が大打撃を受けている最中。抗議活動に参加した人たちはどんなことを思うのだろう。